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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

"X"のDNAは受け継がれているのか?:FUJIFILM X-M1

みんぽす カメラ FUJIFILM

 みんぽすさんよりまたまたXシリーズのカメラとレンズをお借りすることが出来ました。今回のブツは7月末に発売されたばかりの最新機種、X-M1です。OVFもEVFも廃してチルト機構付きの3型液晶による、背面ライブビュー専用機とすることで、X-Pro1はもちろんX-E1に対しても大幅な小型化を達成しました。

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 その小ささは写真で見るより実物を見ると実感します。仕様を見てみるとレンズ固定式のコンパクト機、X20とほとんど変わらないボディサイズとなっています。なのにAPS-CサイズのX-Trans CMOSセンサーを積み、Xマウントを搭載したレンズ交換機なのです。


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(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)


 まずは届いた荷物を開けてじっくりと外観を眺めてみました。ということでまずは作例無しの開梱編です。

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 お借りできたのはX-M1のダブルレンズキットです。ダブルレンズと言っても、ありがちな標準ズームと望遠ズームの組み合わせではなく、16-50mmの標準ズームと27mm単焦点という組み合わせ。この辺にしっかりとXシリーズらしさが出ています。

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 ということで、箱の中から出てきた主要ななものはこの3つ。ボディはシルバー版です。他にブラックとブラウンがあります。レンズはXF27mmF2.8とXC16-50mmF3.5-5.6 OISで、いずれもX-M1と共に発表された2本。従来の型番末尾に"R"が付くXFレンズに対して廉価版的な意味合いがありそうです。その証拠の一つに、これらのR無しレンズには絞りリングがありません。これがXシリーズのこだわりの操作系にどんな影響を及ぼしているのか興味がある... というよりは、もっとはっきり言えば「心配な」ポイントです。

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 2本のレンズのマウント側です。XF27mmF2.8はそれでもちゃんと金属マウントですが、一方のXC16-50mmF3.5-5.6 OISはプラスチックマウント。だからどうということはありません。キットレンズには良くある仕様です。XC16-50mmのほうは徹底的なコストダウンがなされている一方で、ワイド端が16mmから(フルサイズ換算で24mm相当)だったり、光学手ぶれ補正が入っていたり、実用面で押さえるところがしっかりと押さえられているレンズです。
 いずれのレンズも距離指標などが省略されていますが、もちろんピントリングは付いていますので、MFも可能です。

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 まずはXC16-50mm F3.5-5.6 OISをX-M1ボディに付けてみました。このレンズにはわりと大柄な花形フードが付いています。重量含めX-M1とのバランスは悪くありません。むしろフードを付けるとそれなりに押し出し感があります。OISもありますし16mmからのズームと言うことで実用性は抜群です

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 次にXF27mm F2.8を付けてみました。やはりX-M1に似合うのはこっちでしょう。パンケーキサイズでコンパクトさが際立ちます。この小型軽量さはなんと言っても武器になるでしょう。カバンの隙間に気軽に入れて持ち出す気になれますから。27mmという焦点距離はフルサイズ換算で41mm相当という、広角でもなく標準でもない絶妙な画角になります。なお、このレンズにはなぜかフードが用意されていません。

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 背面および上面の操作系はこんな感じ。シャッタースピードダイヤルはなくなり、モードダイヤルになりました。その他に上面に水平に設置されたメインコマンドダイヤルと、背面上部に縦に配置されたサブコマンドダイヤルの、3つのダイヤルの組み合わせによる操作となります。この辺は従来のX-Pro1やX-E1と大きく変わっているところで、絞りリングのないレンズを使うことを前提にした操作系と思われます。

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 X-M1の特徴の一つがチルト式液晶。背面ライブビュー専用機としてはこのくらいは出来て当たり前というところでしょうか。上に向けるにも下に向けるにも、それぞれ90度の自由度は確保されています。180度回転して自分撮り、っていうやつは出来ません。(少なくともおじさんには)必要ないですよね、あれ。

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 小さなボディですが、ポップアップ式のフラッシュが内蔵されています。ガイドナンバーは7とほんの気持ち程度。高感度性能が上がった最近のデジタルカメラですが、それでもフラッシュがあると安心です。特にFUJIFILMの調光性能は、過去の経験上素晴らしいものがありますので、積極的に補助光源として使えると思います。

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 底面には電池室とSDカードスロット。相変わらずコンパクトカメラ方式です。まぁ実用性には何の影響もありません。電池はX-Pro1、X-E1と共通。カタログ上の電池寿命は350枚となっています。
 ちなみにこの写真撮って気がつきましたが、三脚ねじ穴位置は微妙にレンズのセンターからオフセットしています。

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 最後に、サイズを比べるためにPENTAX Q7と並べてみました。X-M1はボディだけならこのくらい小さいです。それでもQ7は二回り小さいと言えますが、両機のセンサーサイズの差を考えると、これはどうなんだろう?と思えてきます。いや、X-M1が驚異的に小さいのは確かでしょう。実物で比べてはいませんがEマウント機やm4/3と十分に渡り合えるところではないかと思います。

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 小型軽量化、そしてもちろん低価格化を果たしたX-M1ですが、画質には手を抜かずちゃんとX-TransCMOSが投入されています。

 しかし正直なところ、このX-M1に対して、私は非常に懐疑的な第一印象を持っています。もともとXシリーズはファインダーにこだわり、絞りリングによる操作性に拘り、単焦点レンズを中心にラインアップしてきた、写真を趣味とする人のためのカメラだと思っていたから。それがEマウントやm4/3と同じ土俵に降りては意味ないだろうと。しかしニッチな市場しか捕まえられず、Xシリーズそのものが成り立たなくなっては、それこそ元も子もありません。このX-M1はFUJIFILMのXマウントにとっては、単なる廉価版のローエンド機ではなく、何か重要な使命を負っているのではないかと思います。

 OVFもEVFもなくなり、絞りリングも廃した"X"とはいったいどんなものなのか、逆にとても興味を持っています。詳細は追々エントリーしていきたいと思いますが、電源を入れて一通り遊んでみただけで、これはやっぱり"X"だなぁ、と早速感心しています。良い点だけではなく、悪い点も含めて、ですけど(A^^;。

 今月はいろいろ忙しそうで、どこまで使い倒せるか分かりませんが、涼しくなって写真撮影には絶好のシーズンになってきましたので、できる限りこのカメラでたくさん写真を撮りたいと思います。