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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

ナヴィリオ運河と科学技術博物館を巡るミラノ散歩

 昨日に引き続き日曜日の今日もミラノをうろついてきました。これまでに行ったことのないところへ行ってみようということで、まず目指したのはミラノの観光エリアの中では最南部にあるナヴィリオ運河です。地下鉄2号線に乗ってポルタ・ジェノバ駅を目指します。正確に言うとナヴィリオ運河には前回来ているのですが、夜遅くに食事に来ただけで運河の様子はほとんど見ていません。ガイドブックには「下町風情が残る運河の街並み」と書かれていて、とても惹かれるものがあります。東京の下町、運河のそばに住んでいるからでしょうか。

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 果たして、再び訪れてみたナヴィリオ運河沿いの風景は素晴らしく美しいものでした。もちろんイタリアで水の都と言えばヴェネチアな訳ですが、相当に規模は小さいものの、面影は似たようなものがあります。

ナヴィリオ運河からパヴェーゼ運河へ

 ガイドブックにも必ず載ってる有名な場所ですが、あまり観光客は多くありません。地下鉄を出たらどっちへ行けば良いのかしばし迷って遠回りしてしまいました。周囲はごく普通の下町です。

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 運河沿いに出るといきなりこんな風景。水は思ったより綺麗です。街並みが水面に映えます。

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 遊覧船やカヌーも行き交います。川沿いはほとんどレストランやカフェになっているようです。石畳の路面には線路が埋め込まれていますが、途中でぷっつり切れていたりして、今はもう使われていないようです。実際トラムが走ってる姿は見ませんでした。

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 いくつかかかっている橋の欄干はこんなことになっています。これあちこちで見かけますよね。

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 散歩していたらこんなお店がありました。誰もいなくて店内はひっそりしていたので、外から眺めただけです。

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 さて、ナヴィリオ運河のそばにはもう一つ別の運河が延びています。こちらは本当にただの下町風情であまり観光地化されていないみたいですが、緑が多くて綺麗なので川岸を散歩してみました。架かってる橋も格好いいのですが、落書きされ放題です。

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 さらにしばらく行くと、小さな木製の水門がありました。こ、これは...! あれじゃないですか、水位調整のための2重水門。先日見学に行った東京のパナマ運河と言われる扇橋閘門と同じもの。ってことは、これは「ミラノのパナマ運河」ってことになるのでしょう。

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 手前側の水位がかなり低いことが分かります。右側に水路があって、そちらに水を流して水位を調整するのでしょうか。水圧で門を固定しているようですね。これが実際使われているのかとか、なぜ水位をここで変えているのかとか、背景はよく分かりませんし、いつの時代に作られたものなのかも分かりません。

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 ってことで、気がついたら一駅分移動していました。地下鉄に乗って中心部へ戻ります。(写真は特に意味はありません。プジョー207がいたので撮ってみただけです^^;)

国立レオナルド・ダ・ヴィンチ科学技術博物館

 さて、次はどこへ行こうかと悩んでいるときに、ガイドブックで見つけたのがこの博物館。いえ、ガイドブックにはこの博物館についてはなにも書かれていなくて、ただ地図に載っていただけです。ちょうど地下鉄2号線沿いにあるので、途中下車して行ってみました。

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 レオナルド・ダ・ヴィンチの名作、最後の晩餐です。いえ、レプリカです。本物はここからほど近い、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会にあり、予約してないと見ることができません。今回も急に決まった旅だったので事前予約することはできませんでした。でも思いがけずレプリカを見ることができたので、よしとしましょう。

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 ちなみにこの博物館、レオナルド・ダ・ヴィンチの博物館というわけではなく(もちろん彼に関わるものが多いですが)、イタリアの科学技術の歴史を集めた総合的な博物館です。なので、機械、電気、電子、建築、化学などなど、幅広い分野の様々なものが展示されています。イタリアは歴史が古いだけに、その中身資料や遺産は膨大なものがあるようです。

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 もちろん、こういう分かりやすいものもありました。イタリアでも鉄道は子供に大人気です。

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 もちろん大人が見ても面白いです。というか超格好いいです。

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 屋外には潜水艦とか。

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 古い戦闘機とか置いてありました。これ、G.91という機体でフィアット製だそうです。

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 屋内にはこうしてさらに古い時代の飛行機がたくさん展示されていました。こういうのも楽しいですよね。

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 その中でひときわ異彩を放っていたのがこれ。羽もない妙な物体。解説を読むとどうやらジェットエンジンのテスト装置として作ったものらしいです。うち捨てられていたものをどこかから発掘してきたのか、だいぶあちこち傷んでいるようでした。

 この博物館、非常にフロアが広く内容盛りだくさんでじっくり見るには優に半日かかりそうです。今回はザッと眺めるだけで出てきてしまいました。でもそれだけでも結構暇つぶしに楽しめます。料金は10ユーロです。

日本食を食べる

 一人旅の食事は、お店も時間も自由に好き勝手にできるのはいいのですが、一方で寂しくて味気ないものです。特に海外では。お昼は適当にどこかのバーかカフェにでも飛び込めば良いのですが、大体パスタかピザ、ミラノ特産と言えばカツレツかドリアになりがち。ちょっとイタリア料理も飽きてきたので、和食を食べることにしました。

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 行ったのは地下鉄2号線のMOSCOVA駅からほど近い「大阪」という名のお店。海外で良くありがちな中国人が経営している和食風レストランというのではなく、スタッフも全員日本人の正統派日本食レストランです。メニューを眺めてみると、寿司の他にカレーとラーメンがありました。カツカレーにクラッときたのですが、カレーに20ユーロはいくら何でも高いだろうと言うことで、寿司にしてしまいました。
 味はと言えばわさびも適度に効いていて、お醤油も甘口だしネタもシャリも普通に美味しかったです。しかしこうやって小鉢やお味噌汁まですべてお盆に載ってきてしまうところはちょっと現地カスタマイズされているようです。

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 以前も飲んだことありますが、チェコ産のスーパードライもいただきました。

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 最後にジェラートかエスプレッソが付いてくるところはまさしくイタリアンですね。思わずエスプレッソもらってしまいましたが、寿司の後に合わないです。ジェラートもらえば良かったかな。

そして最後はやっぱりあそこへ...

 久しぶりにお寿司を食べて満足したところで、さて次はどこへ行こうかと地図を眺めたところ、スフォルツェスコ城が近いと言うことで、腹ごなしに歩いて行くことにしました。

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 ミラノを治めていたヴィスコンティ家の居城で、レオナルド・ダ・ヴィンチもここに住んでいました。中庭は美しくて居心地が良いです。日差しが強くて暑いですけど。

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 そういえばこのお城の中にも考古学系の博物館があるのですが、入ったことがありません。今回もやめておきました。ここは次回以降に取っておこうと思います。

 それにしてもスフォルツェスコ城周辺は物売りが多いです。日本人とみるや必ず声を掛けてきます。売ってるのはミサンガみたいなもののようですが... 普通に買ってる人もいるので、そんなに法外なものではないようですが、ミサンガだったら「北の海女」さんが編んだやつじゃないと欲しくありません。今回は信号待ち中に声かけられて「こんにちは!東京?大阪?」って聞かれたから「東京だよ」って仕方なく答えたのですが、そしたら「これあげるよ、無料で」って差し出してきました。「いや、いらない」ってかたくなに断ってきたのですが、あれどういうことだったんだろう? 本当にくれるつもりだったのか、何かの罠なのか...。

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 ドゥカティとか普通にいるんですよね。フェラーリも何台か見ましたし、フィアット、アルファロメオ、ランチアなどイタリア車はもちろんうじゃうじゃいます。全体的にやはりBセグメント以下の小型車がほとんどで、フィアット500なんてそれこそびっくりするくらいたくさん走っていました。

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 街角にはこういうお土産物やさんがたくさんあります。すごいですね、このディスプレイ。何が何やら目移りします。何となく素通りしてしまいますが、よく見ると意外にいいもの売ってるのかも。

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 そして今日も最後はここへ来てしまいました。

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 ミラノは犬連れの人がたくさんいます。地下鉄にも普通に乗ってたりして。

 と言うことで、今回のミラノ旅行記はこれでおしまいです。あと滞在期間は数日残っていますが、観光してる暇はなさそうです...。