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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

いつもの散歩道でひまわりの一生を撮る

写真 PENTAX K-5 FA77mm F1.8 Limited

 久しぶりに機材レビューを気にせず、純粋に写真だけ撮りに出かけてきました。目当ては真夏のこの季節、紫陽花に変わって街角で見つける向日葵です。これも年々街角のあちこちに増えているように感じるのは、写真をよく撮るようになったせいで、実際は昔からそこにあったのかもしれません。しかしうっかりしていて、見事に花が開くまでそこにあることには気がつかず、あの向日葵は週末まで持つだろうか?と心配しながら迎えた日曜日。今年も辺り一面のひまわり畑の風景にあこがれつつ、結局は近所の散歩コースで済ませてしまいました。

K5LS2660.jpg
PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/2000sec, F2.8, ISO100
 これ、ひまわり畑の中で撮ったように見えませんか? 前ボケ、後ボケ含めて6つもひまわりの花が写ってますし。でも違うんです。ごく小さな花壇なのです。これも望遠レンズ効果ですね。

 カメラは基本に戻ってK-5、レンズはFA77mmF1.8 Limited一本だけです。これにFA31mmF1.8AL Limitedがあれば怖いものなしと思えるようになってきましたが、今回はひまわり目当てと決めていたので、長い方だけ持ち出しての一本勝負です。

K5LS2579.jpg
PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/640sec, F2.8, ISO100
 もうすでに黄色い花びら(ではなくてこれも額なのかな?と思いましたが、Wikipediaによるとこれも立派な花だそうです)が見えてきていますが、まだ開くまでに数日かかりそうな蕾。これよりももっと固そうな蕾もたくさんありました。

 今回ひまわりを見て回って気づいたのは、すでに花びらが散って種を落とし始めている花がある一方で、まさにこれから開こうとしている蕾もたくさんありました。紫陽花もつい最近までまだ咲いてる姿を見かけたように、ひまわりもこうしてしばらくはその姿を見ることができるのでしょう。それでも最盛期というものがあるとは思いますが、桜のように時期を逃したら来週にはもう見られない、と言うことはなさそうです。

 ということで、今回は「ひまわりの花の一生を追う」を勝手にテーマにしてみました。近所とは言え3カ所くらい巡っています。

K5LS2561.jpg
PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/2000sec, F2.0, ISO100
 もうちょっと進むと、このくらいまで開いてきます。黄色い花びらは細くて頼りないですが、平たい本体が見えてきました。花が開くのももうすぐと言ったところでしょうか。

K5LS2576.jpg
PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/400sec, F2.8, ISO100
 とうとう咲き始めました。全体がじわじわ開くのではなくてこうして卵から生まれるように端っこから開いてくるんですね。開いた花びらはまだしわしわで頼りありません。羽化したばかりの蝶々の羽根のよう。

K5LS2580.jpg
PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/1250sec, F2.2, ISO100
 もう少し進むとこんな感じでしょうか。あとちょっとですね。こうなると閉じている花びらはかたくなに意思を持って閉じているかのようです。中心部の筒状花(はい、これもWikipediaで今調べました^^)も下の方から開いています。花の生育が上半分と下半分でだいぶ違うようです。

K5LS2610.jpg
PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/1600sec, F2.0, ISO100
 はい、咲きました!

K5LS2633.jpg
PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/3200sec, F2.8, ISO100
 こっちも!

K5LS2650.jpg
PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/3200sec, F2.8, ISO100
 ほら、これも!

 と、思わず3枚も似たような写真並べてしまいましたが、これみんな種類が違いますね、あきらかに。一番下のやつはしゃがまないと撮れないくらい背が低いひまわりでした。ふーん、こんなのもあるんだ。いずれにしろ、見た目に元気はつらつで花としての最盛期です。どこからどう撮っても綺麗に写ります。

K5LS2535.jpg
PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/200sec, F2.5, ISO100, +0.3EV
 そして中心部の筒状花が開ききると、蜂が体中花粉だらけにしながらせっせと蜜を集めに来ます。蝶も来るのかな?

 それにしてもこのカット、黄色の部分がなんだかすごいことになってしまいました。色がひっくり返ってネガになってしまってるかのよう。輝度差が大きいところで露出が真ん中の部分にあってしまっているので仕方ないのですが。デジタルらしいというか、PENTAXらしい色飽和というか...。K-5特有という気もしますがよく分かりません。意外にこういうのはK-7向きかもしれません。

K5LS2552.jpg
PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/800sec, F2.0, ISO100
 だんだん首が重たくなってきたのか、俯きがちになってきます。花びらもそろそろ潤いが消えてくるころ。

K5LS2656.jpg
PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/4000sec, F1.8, ISO100
 花びらがちぎれているのは、虫か鳥に食べられてしまったのでしょうか? 人の仕業ではなさそうです。

K5LS2515.jpg
PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/800sec, F2.0, ISO100, +1.3EV
 最後はすっかり下を向いて萎れきってしまいます。花の寿命はもうすぐ。でもグリーンのトゲトゲは最後まで元気そうですね。先っちょがちょっと茶色いのも蕾の時からそのままのようです。
 
K5LS2545.jpg
PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/320sec, F2.8, ISO100, +1.3EV
 終了です。黄色い花びらは見るも無惨に萎れきっています。そして中心部分には種ができていて、ところどころ花も落ちています。

 ここでひまわりにカメラを向けていると、通りすがりのおばあさんに話しかけられました。「ひまわりって食べられるのご存じ?」って。はい、昔子供の頃飼ってたハムスターの餌と言えばひまわりの種でした。で、当然好奇心からどんな味がするのかな?と自分でも食べてみましたっけ。味は覚えていません。美味しくはないけど、食べられない程まずくはなかったはず。「一面のひまわり畑だって油を取るためにあるのよ」とおばあさん。「菜の花みたいなもんですね」と応じると、蕩々と話は続き、果ては昔は朝鮮朝顔を麻酔に使った、というところまで行き着きました。
 「90のおばあさんも結構物知りでしょ」と。ははぁ、90歳でしたか。それは恐れ入りました。祖父母もすでにいないし、そんな年齢の人と話をすることは確かに滅多にありません。Wikipediaを鵜呑みにして、ドヤ顔して知ったかぶりするよりは、確かに勉強になります。仮にその話が間違いや主観を含んでいたとしても。

 観光地でもないところをカメラを持ってぶらぶらしてるとこういう面白いこともあります。疑惑の目で見られたりとか悪いことばかりではありません(A^^;