酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

Q7で初撮り散歩(前編)

 東京地方では梅雨が明けて初めての週末。朝から空はきれいに晴れ渡り、絶好の外出日和、写真日和... とはなりませんでした。最高気温が35℃に届くかという状態では、テレビがしきりに警告するとおり、迂闊に外をうろうろすればあっという間に熱中症にかかってしまいそうです。そこまで行かなくても、この暑さの中、カメラを持って気ままに散歩は無理ってもんです。えぇ、普段ならば。

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PENTAX Q7, 02 STANDARD ZOOM, P mode, 1/1250sec, F4.5, ISO100, -1.0EV, 鮮やか, AWB, 5.0mm

 でも新しいカメラを手にしてウキウキの状態では、それでもかまわず出かけてしまうのです。日焼け対策、熱中症対策は存分にして。カメラは... とりあえず熱暴走しなければOKでしょう。いきなり高温下での耐久試験も兼ねて、ということで。

 カメラはもちろん手に入れたばかりのPENTAX Q7。手持ちの全てのレンズを持ってこの土日とも写真を撮りに出かけてみました。まずは前編(土曜日編)です。

 東京スカイツリーはもはや私にとっては定番のコースのひとつ。新しいカメラやレンズを手にい入れると、とりあえず出かけてきてしまいます。この日は真夏の深い青空に雲がたなびいていっそう綺麗でした。

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PENTAX Q7, 06 TELEPHOTO ZOOM, P mode, 1/500sec, F4.5, ISO100, 銀残し, AWB, 21mm
 真下から見上げたスカイツリーの姿は望遠レンズの圧縮効果も良く効いて迫力満点(と言ってもこの写真はそれほど望遠側で撮ってないですが)。06 TELEPHOTO ZOOMはQ7で使うと69-207mm相当の望遠ズームとなります。センサーサイズが大きくなった分、Qと比べると望遠の効果では劣りますがそれでも十分に望遠ズームとしては魅力的な仕様。とてもシャープですし、こうして遠景を撮るともはやどんなカメラで撮ったか、一目で見分けるのはむずかしいと思います。

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PENTAX Q7, 02 STANDARD ZOOM, P mode, 1/1250sec, F4.5, ISO200, 0EV, ポップチューン, AWB, 5.0mm
 今度は02 STANDARD ZOOMのワイド端で。こちらもまた特殊なカスタムイメージを使ってしまいました。フルサイズ換算で23mm相当の広さがあれば、たいていのものは画面内に収めることができそうです。もちろん広角特有の強い遠近感も十分に得られます。自動歪曲補正を使うかぎりにおいてゆがみも気になりませんし、周辺光量も全く問題なさそう。Qで使うと凡庸だったこのレンズが、Q7では俄然面白くなります。その分、01 STANDARD PRIMEの出番が減ってしまいました。

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PENTAX Q7, 02 STANDARD ZOOM, P mode, 1/160sec, F5.0, ISO200, 0EV, 鮮やか, AWB, 14.9mm
 さて、スカイツリーの写真は山ほど撮ったのですが、どれもこれも似たような写真ばかりなのでこれ以上は割愛。東京スカイツリー駅(旧業平橋駅)から東武線に乗って浅草へ向かいましょう。各駅停車でたった一駅です。Q7はQと同じく最強のスナップシューターです。どこでカメラ構えていても周囲に威圧感を与えず、サッと構えてササッと自然に撮れます。

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PENTAX Q7, 02 STANDARD ZOOM, P mode, 1/320sec, F5.0, ISO200, -1EV, ハードモノクローム, 14.9mm
 ちなみにフロントのダイヤルに割り付けられる機能がQ7では増えているそうですが、とりあえずはQと同様にスマートエフェクトのままにしてあります。設定してあるのは、極彩、ハードモノクローム、ドラマチックアート、さくらほのかの4種類。中でもこのハードモノクロームは超お気に入りです。ダイヤルを回せばすぐにライブビューでどんな感じになるか確認できるので、ふと気になったらとりあえずダイヤルを回してみればOK。そして中々良さそうと思ったらそのままシャッターを押せばいいわけで、このクイックダイヤルは本当に秀逸です。

 浅草にやってきました。エキビアに行く前にしばし散歩。浅草寺も良く写真を撮りに行くポイントですが、今回は敢えて浅草寺以外の浅草を探してみることにしました。

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PENTAX Q7, 02 STANDARD ZOOM, P mode, 1/800sec, F4.0, ISO100, 0EV, 鮮やか, AWB, 5mm
 と言いつつベタなところにやってきました。隅田川護岸の水上バス乗り場付近は、スカイツリー絶景ポイントの一つ。手前には首都高速6号線、墨田区役所にアサヒビール本社とともにスカイツリーの勇壮が見えます。午後は綺麗に順光になります。綺麗な青空を入れたくてつい必要もないのにワイド端を使ってしまいます。
 光量も十分にあってISO100で撮っているのですが、青空が意外にざらつくような気がします。等倍にしなければそれほど気にはなりませんが。ノイズと言うよりもシャープネスが強いのかな?とちょっと感じます。そのおかげか、APS-C一眼レフなどできっちり撮れたときのような繊細さはさすがにありませんが、細部までしっかりクッキリ写ります。

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PENTAX Q7, 06 TELEPHOTO ZOOM, P mode, 1/320sec, F4.5, ISO100, 0EV, 鮮やか, AWB, 15.1mm
 吾妻橋の袂の広場にある街灯。せっかくこんなにデザインされているのに、いくら鳩よけとは言ってもこんなにしてしまってはねぇ...。

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PENTAX Q7, 06 TELEPHOTO ZOOM, P mode, 1/160sec, F2.8, ISO200, 0EV, 鮮やか, AWB, 15.1mm
 吾妻橋の構造部。なんかもっと格好良く撮りたいのですが、どうしたら良いのか分かりません。

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PENTAX Q7, 06 TELEPHOTO ZOOM, P mode, 1/800sec, F4.0, ISO200, 0EV, 鮮やか, 5mm
 さて、東武浅草駅の前にある不思議な地下街へやってきました。ここもベタと言えばベタですが。この地下街は、昭和がそのまま残っているような忘れ去られた古い地下街として有名です。地面にぽっかり空いた穴に急な階段。時折おそるおそる中をのぞき込んでいく人がいます。ということで、早速降りてみましょう。

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PENTAX Q7, 06 TELEPHOTO ZOOM, P mode, 1/40sec, F2.8, ISO500, 0EV, ハードモノクローム, 5mm
 その地下にはモノクロがよく似合う風景が広がっています。むき出しで配線が通っている天井はとても低く感じられ、通路幅も狭く圧迫感を感じます。地下街全体にはエアコンが入ってないのか、気温が30°を超えたこの日はムッとした空気が漂っていました。懐かしい雰囲気で落ち着く、と言いたいところですが、ちょっと私には無理な感じです。

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PENTAX Q7, 06 TELEPHOTO ZOOM, P mode, 1/40sec, F2.8, ISO800, 0EV, 鮮やか, AWB, 5mm
 行き止まりの袋小路の壁には妙な壁画が描かれ、変わった自転車(ブレーキは付いているようです)が停めてありました。以前はお店があったところをふさいでいるようです。ドアの奥にはいったい何があるのでしょう?
 ちなみにISO感度はオートでカメラにお任せで撮っています。下限はISO100で固定ですが、上限は自由に設定可能。デフォルトはISO3200でしたがQに合わせてとりあえずISO1600上限に設定してみました。このカットはISO800になっていますが、「小型センサーにしては」という前置きを付けなくても十分に綺麗です。シャドー部にノイズを感じますが、光が十分に当たってる部分はノイズっぽくないですし、拡大してもエッジが溶けてる様子もありません。高感度性能はQに比べると格段に良くなっているようで、やはりこの2年の技術の進歩を感じます。これならISOオートの上限はISO3200にしても問題なさそうです。

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PENTAX Q7, 02 STANDARD ZOOM, P mode, 1/100sec, F4.5, ISO2500, 0EV, 鮮やか, AWB, 14.9mm
 ということで早速ISO3200まで許可してみたのですが、いきなりISO2500に設定されてしまいました。もうちょっと低い感度で粘って欲しいところです。NRを感じるようになりますがノイズは上手く処理されてるようです。ただ何となくぼんやりした感じになりますね。シャープさ云々よりもコントラストが下がってしまってるような感じ。単なる思い込みかもしれませんが、悪い意味での裏面照射らしさというか、小型センサーらしさが顔を出したように思います。それでもQに比べればその程度と頻度は格段に下がっています。この条件でこれだけ写れば十分です。特にハッキリクッキリ撮りたいという意図があって撮ったものではなく、ただ、何となくいろんな意味で雑然としている感じを撮ろうかな?と思ってシャッターを切っただけの写真ですので。
 ちなみにホワイトバランスはPENTAXの一眼レフ並の特性でとても優秀だと思います。

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PENTAX Q7, 02 STANDARD ZOOM, P mode, 1/320ec, F4.0, ISO100, 0EV, 極彩, AWB, 5mm
 さて地上に出たあとは美味しいビールを頂きました。ふと見上げると夕焼け空はとても綺麗でした。あり得ないくらいの色の濃さですが、「ハードモノクローム」に続いて「極彩」も結構好きなのです。雲の一部がトーンジャンプというか飽和してしまっていますが、こんな極端なフィルターにそこまで求めるのは野暮ってものでしょう。使う側が上手く使うしかありません。

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PENTAX Q7, 02 STANDARD ZOOM, P mode, 1/10ec, F3.2, ISO1600, 0EV, 鮮やか, AWB, 8.2mm
 最後にしつこいようですがもう一枚スカイツリーです。EKIMISEの屋上、浅草ハレテラスから眺めるスカイツリーの夜景です。ISO1600ですがさすがにこういうシーンでは夜空の部分にノイズが浮いてきます。でも手持ちでこれだけ撮れるんだから大したものです。Qよりも強化されたという手ぶれ補正のおかげもあるのでしょうか。

 結局この日は02 STANDARD ZOOMと06 TELEPHOTO ZOOMしか使いませんでした。Qマウントの名レンズたる01 STANDARD PRIMEを使おうという気になれなかったのです。Qマウント機でボケを追い求めることもしなくなりましたし、ここまで高感度性能が良くなれば明るさもそれほど必要ではありません。それよりもワイドズームと化した02 STANDARD ZOOMがやはり面白いです。ここに貼った写真のデータも分かるとおり、ワイド端とテレ端しか使ってないですし(A^^;


 ということで、とりあえずQ7による初撮り前編(土曜日編)はここまで。続いて後編(日曜日編)を後日アップする予定です。 


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