酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

FA77mmF1.8 Limited

 久しぶりにKマウントのレンズ買いました。広角レンズも欲しいし、マクロも欲しい... と、欲しいレンズは数々あるわけですが、今回買ったのは明るい中望遠レンズ、FA77mmF1.8 Limitedです。フィルム時代の最後に開発されたレンズで、APS-Cで使う場合は118mm相当の絶妙な画角になります。

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 そういう成り立ちからして、設計が現行のレンズとしては割と古く、必ずしも最新のデジタルカメラに最適化されてはいないはずなのですが、フィルム時代の最後に作られたレンズとして、実用的な性能と、最新のレンズにはない味わいが上手く両立した独特の描写性能を持っており、今なお「PENTAX使うなら持っているべき」と公言してはばからないファンが数多くいる、PENTAXの名レンズの1本です。

 昨年春に高倍率ズームのDA18-135mm F3.5-5.6WRを買ってから、その便利さから結構気に入って使っているのですが、このズーム域の中では意外なくらいに60mm~100mmくらいの中望遠領域を多用していることに気づきました。また、似たようなスペックの単焦点レンズは、DA70mm F2.4 Limitedを持っているいて、これも最近になって自分の感覚に合っていることがわかってきて、よく使うようになりました。

 それで満足していれば良かったのですが、この焦点域が好きなことに気づいてしまうと、やはりPENTAX使いとしては名物レンズであるFA Limitedが欲しくなります。DA Macro 35mm F2.8 Limitedを気に入って、FA31mm F1.8AL Limitedを買ってしまったように...

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 箱です。DAレンズは黒にグリーンの線が入った化粧箱ですが、FAレンズは昔ながらのグレーに巨大なPENTAXロゴが入った箱です。高いレンズですが、特に高級感の演出みたいなものはありません。実にあっさりしてシンプル。

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 中身は保証書や説明書などの紙類を除けば、これだけです。レンズポーチが付いてるのはDAもFAもLimitedシリーズならでは。フロントキャップも金属製の専用品です。

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 前玉の大きさが目立ちます。というか鏡胴めいっぱいレンズになっていていかにも大口径レンズらしい風格。と言っても、フィルター径は実は49mmしかありません。
 ちなみにレンズ構成は6群7枚。EDレンズも非球面レンズも使っていません。一番上の写真にあるように絞り羽根は9枚も使っていますが、形状は円形ではありません。

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 後玉もそこそこ大きいです。マウントはKAF2。絞りリング付きでAFはボディ駆動式。フィルムカメラもKマウント機にはそのまま使えるはずです。

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 外装は全て金属(アルミ?)製で、ピントリングや距離目盛り窓など、細かい加工が施されています。文字類も全てプリントではなく彫り込み。そしてレンズ着脱時の位置合わせの目印に七宝焼きが使われているのは、FA Limitedの証です。この無駄さ加減が素晴らしいです。

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 スライド式のフードが内蔵されています。それほど深さはありません。いずれにしろフルサイズに合わせてあるはずで、APS-Cで使うには大分浅いことでしょう。でもないよりはまし。FA31mmと違って、その気になれば市販の汎用フードをねじ込むという手もあります。とりあえずこのまま使う予定です。

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 ピント合わせはレンズの前群だけが繰り出される方式なので、被写体までの距離が近づくに従ってフードごと鏡胴が伸びてきます。最短撮影距離は70cmとごく普通。テーブルフォトのような近距離撮影には向きません。

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 FA31mm F1.8AL Limitedと並べてみました。FA77mm F1.8 Limitedは一回りくらいコンパクトです。実は、今後カメラ本体はSilver版ばかり使い続けるわけにも行かない(K-5IIにはLimited Silverが未だ出てないですし)ので、先々を考えてFA77mmはブラック版にしようかと迷ったのですが、結局はやはりシルバーにしてしまいました。

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 さて、K-5 Limited Silverに取り付けてみました。超似合います。似合いすぎます。

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 もちろん、K-30 Silky Greenに取り付けるのもあり。これまた意外なくらいに似合います。

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 そして、こういうこともできるわけですよね。色合いはともかく、ある意味これがこのレンズの本来あるべき姿なのかも。そのうちフィルムでも撮ってみたいと思います。そういえばFA31mmもフィルムでちゃんと使ったことがなかったかも。

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PENTAX K-30, FA77mm F1.8 Limited, 1/320sec, F1.8, ISO100, AWB
 早速試し撮りしてみました。このレンズの特徴はなんと言っても綺麗なボケだそうです。でも、77mmでF1.8なので解放では本当にピントが薄くなります。やたらに解放ばかり使いすぎるのはどうかと思います。このレンズはとある量販店で買ったのですが、対応してくれた店員さんはペンタックス・リコーから派遣されていた方のようで、「少し絞って使うと良いですよ」とアドバイスをくれました。いえ、それでも解放に挑戦しますけど。

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PENTAX K-30, FA77mm F1.8 Limited, 1/3200sec, F5.6, ISO100, 銀残し
 でもこういう使い方だってできます。普通に絞り込めば超絶にシャープで階調豊か。最新設計のデジタル用レンズに引けを取らないのではないかと思います。