酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

大藤夜景

 ゴールデンウィーク後半の東京地方は連日とても良い天気に恵まれました。特に予定もなく家でボケーッとしていたところ、TwitterやFacebookにすごい綺麗な藤の写真がぼこぼこ投稿されていました。どうやら栃木県のあしかがフラワーパークというところに、見事な大藤があって、ちょうど今見頃を迎えているようです。調べてみれば我が家からちょうど100km。帰省ラッシュの渋滞に注意さえすれば2時間で行き来できます。お天気の良い日は車を走らせるだけでも気分が良いものです。ということで、急に思い立って行ってみることにしました。

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FUJIFILM X-E1, XF14mm F2.8R, 1/13sec, F5.6, ISO1600, AWB
 藤の名所としてはかなり有名で、さすがに天気の良い連休中とあってかなり混んでいるらしく、朝一狙いがお勧めとのことでしたが、早起きは苦手なので逆をついて夕方出発。夜はライトアップされているとのことなので、夜景狙いで出かけました。駐車場は少し混んでいましたが、行きの高速道路は順調で全く問題ありません。


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 今回ももちろんお借りしているX-E1 + XF14mmF2.8 Rを持って行ったのですが、メインは使い慣れたPENTAX K-5にしました。とはいえK-5には標準から望遠系のレンズを中心にして、広角はXF14mmに全てお任せということに。一眼レフ機のサブとしての使い心地検証ということで、いちおうレビュー記事に含めさせていただきます。

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FUJIFILM X-E1, XF14mm F2.8R, 1/80sec, F8, ISO400, +1EV, AWB
 到着したのはちょうど午後5時半。あしかがフラワーパークは5時半以降なら入場料が少し安くなります。夕方から夜景狙いの人がたくさんいて入場ゲートは混雑していました。この日の日没時刻は午後6時半頃ですので、ちょうど夕日が差す時間。明るい日光の下でもなくライトアップには早すぎて、中途半端かと思いましたが、夕日に照らされる藤もとても綺麗です。

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FUJIFILM X-E1, XF14mm F2.8R, 1/10sec, F10, ISO800, +1EV, AWB
 良くありがちな自分の影撮り。十分に絞ったつもりでしたが、シャッタースピードが下がりすぎて手前の花はぶれてしまいました。慣れていない超広角はむずかしいですね。その分面白くもあります。

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PENTAX K-5, DA70mm F2.4 Limited, 1/30sec, F5.6, ISO400, AWB
 まずは入場ゲートから一番近くにあった大藤。写真で見ていましたが想像以上の大きさ。藤の下に入ると唖然としてしまいます。甘い香りも漂っていてポカンと口を開けて上を眺めるばかり。空はまだ明るいですがライトアップ用の照明はもう点灯していました。

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PENTAX K-5, DA70mm F2.4 Limited, 1/30sec, F5.6, ISO400, AWB
 さてと、いよいよ日没。これからマジックアワーを経てライトアップの本番の時間帯です。園内はどこもかしこもしっかりと照明がついていて藤以外のほとんどの花が夜も楽しめるようになっています。

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PENTAX K-5, DA70mm F2.4 Limited, 1/40sec, F5.6, ISO400, AWB
 どこまでも続く藤の紫のカーテン。望遠レンズをつけたカメラのファインダー越しの景色はどこもかしこも素晴らしいです。絞りをどのくらいにしてどこにピントを置いて良いのか分かりません。

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PENTAX K-5, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/20sec, F4.5, ISO200, AWB
 八重藤の棚にやってきました。大藤と同じように圧巻のスケール。八重の藤というのは初めて見ました。花の長さはあまりなくてまさにブドウのようです。一面紫の景色に人工照明とあって、デジタルカメラのAWBにはつらい条件かも。背景がすごい色合いになっているあたりはさすがPENTAX。これはこれで見た目の印象と比べ実は大きく外してる気がしません。
 メーカーが異なればAWBの味付けも異なるわけで、X-E1とK-5の差が如実に出ました。自然なのはX-E1。でも印象的なのはK-5。好き嫌いがあると思いますが、私的にはどちらも捨てがたいです。とはいえ、K-5の方は大外しが怖くなったので、ここでRAW撮影に切り替えました。X-E1は安心してこのままJPEG撮りです。

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FUJIFILM X-E1, XF14mm F2.8R, 1/5sec, F5.6, ISO400, AWB
 そして一番奥にある大長藤の棚にやってきました。花房が1.8mにもなるそうです。私の身長よりも長いです。花に触れるのは良くないことなのでしょうが、普通に歩いていても頭を花の先端がかすめていくほど。こちらも圧巻です。
 夜景を撮るとはいえ、混雑度合いが分からなかったので今回は三脚は持って行かず、手持ちで撮りました。高感度に強いX-E1とK-5ならその点は心強いわけで、K-5ならISO800が、X-E1ならさらにISO1600が後のノイズ処理を考えることなく安心して使えます。それでもシャッタースピードが1/30とかになるわけで、手ぶれ補正があるK-5はともかく、同じ感覚でX-E1を使うと、いくら超広角のXF14mmとはいえ、ブレが映り込んでしまいます。特に背面液晶を使う場合は注意が必要です。...などという、当たり前の基本を今更思い知らされました。

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PENTAX K-5, DA70mm F2.4 Limited, 1/25sec, F2.4, ISO400, RAW

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PENTAX K-5, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/60sec, F4, ISO800, RAW
 あまりにも綺麗なのでぐるぐると何周もこの藤の周りを巡っては写真を撮りつつ、この棚で1時間くらい費やしてしまった気がします。

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FUJIFILM X-E1, XF14mm F2.8R, 1/10sec, F5.6, ISO400, AWB
 そしてこの大長藤の棚の脇は池になっています。あまり水が綺麗に見えませんが、それも夜になってしまえば問題なし。それどころか藤を映す鏡になってくれます。池の上には歩道が巡らせてありますが、それがまた柵のないワイルドな歩道。人とすれ違うのが少し怖いほど、レンズを交換してると落としてしまいそう。
 水面に映る大長藤棚を撮るベストポジションにはちゃんと看板が立っていました。そして夜景を撮った作例付き。何も考えずそこで作例通りに撮ってみました。空は実際はもう少し暗かったような気がしますが、なんか幻想的な風景です。狭い通路ということもあり、あまり居座ると邪魔になるので、ここもぐるぐると何周かしてしまいました。14mmだと少し広すぎるような気がしますが、18mm(フルサイズで28mm相当)がぴったりかもしれません。通路の配置をそこまで考えてあるとしたらすごいですね。

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FUJIFILM X-E1, XF14mm F2.8R, 1/7sec, F4, ISO800, AWB
 水との絡みでいえばもう一つ、白藤の滝というのもありました。池の反対側から眺めるだけで花の近くには行けませんが、スケールでいえばこちらの方が大きいかも。これは14mmないと全体が収まりません。スマートホンのカメラだと苦労すると思います。いえ、全体を収めれば良いってものではないですが(A^^;

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL Limited, 1/200sec, F1.8, ISO800, RAW
 ふと気がつけば時刻はいつの間にか午後8時。あしかがフラワーパークの営業時間は午後9時まで。しかしこの時間になってもお客さんは減るどころか、むしろ増えているように思えます。ということで、入り口近くの大藤棚まで戻ってきました。樹齢145年、600畳相当の広さに広がる見事な藤です。空はすっかり暗くなりました。

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL Limited, 1/20sec, F1.8, ISO800, RAW
 写真を撮らずにはいられないですよね。スマートホンからコンパクト機、そして一眼レフ、ミラーレスまでたくさんの人がカメラを構えていました。被写体の性質もあるのか、機材にかかわらず女性の方が真剣に写真を撮っているようでした。

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FUJIFILM X-E1, XF14mm F2.8R, 1/40sec, F5, ISO1600, AWB
 夜が更けて自然光が全くなくなると、照明が当たっているところ当たっていないところのコントラストが激しくなり、また違った雰囲気になってきます。面白いですが、藤は明るくて柔らかい雰囲気の方が似合います。

K5IG1941.jpg
PENTAX K-5, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/30sec, F4, ISO800, RAW
 むらさき藤の大棚ばかり集中的に撮影し、時間がなくなってきたのでほかは眺めるだけでスルーしてしまったのですが、この白藤のトンネルは大藤棚に負けず劣らず圧巻でした。全長は80m、ずっと白い藤の花が天井を覆っています。

 K-5とX-E1の同時使用はとてもしっくり来ます。レンズの使い分けがはっきりしているせいもあるでしょう。AWBの特性が全く違うこととか、そもそもファインダーやAFの形式と特性が違うということもあまり気になりません。どちらをメインに据えるかはともかく、混在して使うというのはありだと思います。ただ、地味に効いたのがISOを選択する際のダイヤルの回転方向が違うこと。こういう細かいところで引っかかってしまいます。それをいうなら、絞りを選ぶのにK-5でも思わず絞りリングを探してしまうということもありました。

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL Limited, 1/100sec, F1.8, ISO800, RAW

 ということで、あっという間の2時間半。藤といえば近所の亀戸天神の藤まつりくらいしか、まじめに見たことなかったのですが、あしかがフラワーパークの大藤はスケールが違います。タイムラインとニュースフィードに誘われて出かけて良かったです。なお以下の写真&カメラ&モノフェローズ仲間のブログを参考にさせていただきました。

 ちなみに帰りの渋滞を少し心配していたのですが、羽生付近ですこしノロノロしただけで、特に問題なくかえってくることができました。まさにちょうどベストな日帰りドライブ圏内です。佐野近辺はほかにもいくつか見所があるそうですし、来年は是非日中に訪れてみたいと思います!


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