酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

両国散歩

 散歩と言うほど歩き回っていないのですが、FUJIFILM X-E1+XF14mmF2.8Rを片手にちょっと両国まで行ってきました。目的は二つあって、一つは回向院で行われている善光寺の出開帳を見学すること。そしてもう一つはビールを飲みに行くことです。すっかり日が長くなったこの季節、午後4時の両国駅はまだまだ真昼の明るさです。

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FUJIFILM X-E1, XF14mmF2.8 R, 1/125sec, F5.6, ISO400, AWB
 善光寺出開帳は4月27日から始まったばかりで5月19日まで行われています。お隣の錦糸町駅構内でもしきりにアナウンスが繰り返されていたり、両国駅は出たところでパンフレットを配っていたりと、すごい力の入れようでした。


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回向院 善光寺出開帳

 そもそも善光寺出開帳とは、江戸時代の昔から回向院で行われていた催し物。時代小説にも出てきたりします。最盛期には2ヶ月間で1,600万人(ホントかな?)を動員したほどの人気ぶりでした。江戸から遙か遠くの善光寺からわざわざ秘仏がやってくるというだけですが、江戸の人々の信心深さが伺えます。

 そんな歴史を持つ善光寺出開帳が、約70年ぶり行われています。今回は東日本大震災の犠牲者の方々の供養と、復興支援を目的としています。回向院はそもそも江戸時代に起きた火災、地震、火山の噴火、水害などの多くの大災害で亡くなった人々を供養するために建てられたお寺。これほどふさわしい場所はありません。

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FUJIFILM X-E1, XF14mmF2.8 R, 1/70sec, F2.8, ISO400, AWB
 両国と言えば国技館。駅の構内も相撲一色です。その相撲も富岡八幡宮の境内で始まった勧進相撲が江戸後期に回向院に移ってきたもの。

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FUJIFILM X-E1, XF14mmF2.8 R, 1/70sec, F2.8, ISO400, AWB
 両国駅の改札から誘導の係員が立っていたり、清澄通りは歩行者天国になっていたり、かなりのお祭りムード。待ち合わせをした友人たちとは「30分くらい並ぶらしい」と勝手に思い込んでいたのですが、チケットを買うのもまったく行列は無し。列整理用のカラーコーンだけが取り残されています。善光寺出開帳とは押すな押すなの大混雑... というのは時代小説ですり込まれた勝手なイメージだったのでしょうか?

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FUJIFILM X-E1, XF14mmF2.8 R, 1/250sec, F5.6, ISO200, AWB
 今回の出開帳のために造られた回向柱です。陸前高田で製材された杉の木だそうです。天辺あたりに何やら綱がかかっていますが、その先は本堂の御仏さまの右手につながっているそうで、この回向柱に触れれば仏さまの右手に触れたのと同じご利益があるそうです。という豆知識は全て後で知ったこと。触ることなく写真だけ撮ってきてしまいました。

 善光寺からやってきている仏さまは、ご本尊の分身、出開帳仏というものです。思ったよりも小さな仏さまの像でした。そして思ったよりも小さな部屋に置かれていました。おかげで結構近くで拝むことができます。仏さまの前ではお坊さんたちがお経を上げています。

 別料金になりますがお戒壇巡りもできます。真っ暗闇を進んで極楽の錠前に触ってきました。そのほか善光寺から多くの文化財や、被災地からもいくつかの菩薩さまの像などがやってきていました。津波に流されてがれきの中から見つかった像など色々なものを見ることができましたが、全て撮影禁止なので写真はありません。

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FUJIFILM X-E1, XF14mmF2.8 R, 1/160sec, F5.6, ISO200, AWB
 回向院の本堂などはすでに現代的な建物になっていて、お堂自身を見物して面白いというものではありません。しかし今回初めて中に入りましたが、とても面白いというか綺麗な空間でした。現代化されたお寺として、こういうのもアリだな思わせます。この写真は屋上に造られていた庭園です。周囲はビルに囲まれているし、これ自体は何でもないようで、でも実際はとても気持ちの良い空間でした。

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FUJIFILM X-E1, XF14mmF2.8 R, 1/160sec, F5.6, ISO200, AWB
 さて展示物を全て見終わったらしばし回向院の境内を散策。と言っても狭いので大して時間はかかりません。まずは念仏堂前にある万人塚と聖観音像。回向院開祖のきっかけとなった明暦の大火の犠牲者が眠る墳墓です。新緑をたたえた大木に囲まれています。

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FUJIFILM X-E1, XF14mmF2.8 R, 1/420sec, F2.8, ISO200, AWB
 回向院では動物の供養も行われています。この狐(?)の像もその関係の一つと思われます。たくさんの花が供えてありました。

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FUJIFILM X-E1, XF14mmF2.8 R, 1/25sec, F3.6, ISO200, AWB
 そして鼠小僧こと次郎吉のお墓も回向院にあります。墓石を削って持って帰るとその強運にあやかれるという言い伝えがあるらしく、墓石の前には削り取るための石がまた置いてあったりします。だいぶ削られて真っ白になっていました。わざわざ持ち帰りはしませんでしたが、私も少し削って粉を手にまぶしてきました。

 回向院に境内にはこれ以外に多くの過去の災害に関する供養塔があります。また江戸時代の有名な戯作者、山東京伝のお墓もここにあるそうです。またゆっくりと参拝に訪れたいと思います。

 14mmの超広角なのに普通に何も考えずスナップ的に写真撮るなら意外なほどに普通に使えてしまいます。前回スカイツリーを撮りに行った時も感じたのですが、画角の広さも遠近感の強さも感じません。これ1本だけ使っているとむしろこのくらいが肉眼で見た感じに近いとさえ思えてくるから不思議です。

麦酒倶楽部 ポパイ

 さて、回向院を後にして向かうは両国駅からほど近いビール専門店、ポパイです。その筋では超有名なこのお店、開店が午後5時と聞いていたので5時少し前に行ったのにすでにほぼ満席でした。それでもテラス席をなんとか確保。ポパイの人気ぷりときたら恐るべしです。

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FUJIFILM X-E1, XF14mmF2.8 R, 0.6sec, F4, ISO200, AWB
 まずは友人が持つ会員カードの特典ビアタワーから。中身は何だったかな? タワーと言っても量はそれほど多くありません。たぶん1リットルくらい。これを4人で分ける小さなグラス1杯ずつです。
 まだ少し日があるとは言え薄暗い場所で設定を変えずにシャッターを切ったら超スローになってしまいました。おしぼりが写ってるし基本的に失敗写真ですがなんか雰囲気あるのは、14mmのおかげか、X-E1の力なのか?

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FUJIFILM X-E1, XF14mmF2.8 R, 1/6sec, F4, ISO1600, AWB
 おいしそうな琥珀色の液体。ジュースみたい。

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FUJIFILM X-E1, XF14mmF2.8 R, 1/30sec, F4, ISO1600, AWB
 おつまみのプレッツェル。つやつやで美しいし、おいしいです。ビールにぴったり。

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FUJIFILM X-E1, XF14mmF2.8 R, 1/30sec, F3.6, ISO1250, AWB
 禁酒期間3ヶ月開けのリハビリ中なので、あまり重たいビールは避けてまずはヒューガルディンホワイトなど。甘くてさわやかでおいしいです。

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FUJIFILM X-E1, XF14mmF2.8 R, 1/4sec, F4, ISO1600, AWB
 店内は大混雑。みちみちに詰めて椅子とテーブルが並んでいます。いつ来ても混んでるお店ですが、この日は特に凄かった気がします。でもビアホール的にはこの活気がぴったり合っていて、とても雰囲気が良いのです。店の外も行列が道路まであふれています。

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FUJIFILM X-E1, XF14mmF2.8 R, 0.3sec, F2.8, ISO1600, AWB
 最後の一杯はホメル ドライホッピング。200mlの小さなグラスでいただきました。うむ、ビールっておいしい!

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FUJIFILM X-E1, XF14mmF2.8 R, 1/30sec, F3.2, ISO800, AWB
 さすがに日が落ちるとテラス席は冷えてきました。気がついたら2時間以上経ってます。そろそろ帰りましょう。

 禁酒は最低でも3ヶ月、目標1年を目指していたのですが、いろいろあって我慢できなくなり3ヶ月で禁を破ってしまいました。まぁやってしまったことは仕方ありません。でも健康には何も代えられないので今後の身の振り方を考え直したいと思います(A^^;;

 超広角のテーブルフォトというのも面白いものです。背景の余計なものが色々入りすぎて難しいですが、新鮮味があります。食べ物もグラスも歪んでしまうのですが、それがかえってその場のテーブルの雰囲気を写し止めてくれるような気がします。そして、X-Pro1に続きこのX-E1も高感度性能は抜群です。ISO1600くらいでは掛け値無しにびくともしません。これは薄暗い飲み屋写真では本当に心強いです。X-E1ならサイズも小さいので気楽に使えますし。うん、これは良いかも!


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