酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

FUJIFILM X-E1 + XF14mm F2.8 R

 みんぽすさんよりまたまたFUJIFILMのカメラをお借りしました。X-Pro1に続きXマウントの2号機として昨年秋に発売されたX-E1です。一度使ってみたかったんですよね、これ。レンズはキットレンズにもなっている標準ズームではなく、年明けに発売されたばかりのXマウントでは最新の製品、XF14mm F2.8 Rです。

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 今回のモニター企画は、むしろXFレンズのほうがメインとなっていて、ボディーはレンズを使うためにお借りしたような形になっています。


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 APS-Cセンサーのカメラで14mmのレンズとなれば、フルサイズ換算で21mmの超広角レンズとなります。私はどちらかというと標準から望遠系のほうが好みで、広角は苦手なのですが、ここは敢えてこのレンズに挑戦してみる気になりました。以前X-Pro1を試用した時には、広角系のレンズのほうがしっくり来たなぜか記憶があります。ならばきっとX-E1と組み合わせれば14mmも何とかなるのではないか?という淡い期待があります。

 ということで手元に届いたX-E1とXF14mm F2.8 R。まずは箱から出して姿形を眺めてみましょう。

FUJINON XF14mm F2.8 R

 まずは本題のレンズから。Xマウント初の超広角レンズです。
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 超広角レンズということでどんな姿をしてるかと思えば、意外に外観は普通です。前玉も割と小さいですね。フィルター系は58mmあります。重量は235g、全長は60mm弱です。ピント合わせはインナーフォーカス(もしくはリアフォーカス)で全長は変わりません。最短撮影距離は18cmまで近寄れるので、近いものにピントが合わなくてイラッとくることはないでしょう。もちろん画角が広いので撮影倍率は0.12までしか行きません。

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 マウント側と特にどうということはありません。Xマウントは完全電子制御なので機械連動は一切なく、ボディとは電気接点を通して通信するのみです。異常分散レンズや非球面をふんだんに取り入れた7群10枚のレンズ構成で絞り羽根は7枚です。

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 外装は金属製らしくひんやりとした感触。絞りリングがあるのがXFレンズの特徴です。解放のF2.8からF22まで、1/3段ごとに弱いクリック感があります。最小絞りのさらに先にAポジションがあり、ここに設定すると絞りは自動制御(プログラムまたはシャッター優先)となります。特にAポジションにはロック機構もなく、わずかにクリック感が強められているようです。

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 しかしこのXF14mm F2.8 Rには他のXFレンズにはないギミックがあります。というのは、ピントリングが前後にスライドできるようになっており、この写真のように後ろにカチッとスライドすると、距離目盛りが表れると共にカメラ側の設定によらずMFモードになります。上の写真のように前へスライドすると距離目盛りが隠れ、ピントリングが固定されると共にAFモードとなります。

 実は箱から出して触り始めたときにはすでにMFモードに設定されており、なぜAFが効かないのかかなり長い時間悩んでしまいました。もしかしてこのレンズはMF専用だったっけ?と、FUJIFILMのWEBで商品情報を改めて確認したり。最後に説明書を読んで初めてこのピントリングのスライド機構を知ったという、お粗末な次第です。

FUJIFILM X-E1

 お次はボディのほう。Xマウント第2弾のX-E1です。EVFのみとすることで小型軽量低価格を図ったボディ。でも廉価版というわけでは決してありません。
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 光学ファインダーがなくなって幾分すっきりしたボディ。色はブラックとシルバーが選べますが、私の手元にやってきたのはシルバー版でした。二つのダイヤルと段差のついた上面カバーなど、Xシリーズらしいデザインです。大きすぎず小さすぎず、とてもプレーンですっきりしたボディはなかなかかっこいいです。

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 背面はこんな感じで、ほぼX-Pro1と言いますか、MENUも含めてXシリーズのデザインに沿っています。背面液晶は2.8インチ46万画素と、最近のカメラとしてはやや見劣りするスペックですが、実際使っている上ではあまり気になりません。ある程度Xシリーズに慣れた身としては、それこそ説明書を読むまでもなく、必要な操作はほぼすべて理解できてしまいます。

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 EVFは236万画素の有機ELパネルを使用しています。が、覗いた感じはやはり良くも悪くも"いかにもEVF"です。視度調節も可能でアイセンサー付き。VIEW MODEボタンで背面液晶とEVFのどちらかファインダー機能を固定することもできますが、アイセンサーによる自動切り替えももちろん可能です。

XF14mm F2.8R + X-E1

 ということで、XF14mmをX-E1に組み合わせてみます。

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 XF14mmには今までのXFレンズの特徴的なフードと違って、一般的な花形のフードが付属しています。バヨネット式で逆さ付けも可能。どうやらフード自体はXF18-55mmズームと共用のようです。

 X-E1との組み合わせでも特に特殊なスペックのレンズがついてるようには見えず、バランス良いです。ちなみにXF14mm F2.8 Rを使用するためにはボディのファームウェアも対応していなくてはなりません。X-E1だとVer 1.04以降、X-Pro1ではVer 2.03以降が必要です。XF14mm F2.8 Rのパッケージにはアップデータ入りのSDカードが同梱されていました。

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 さて、この組み合わせで重量は600g以下。X-E1は小さなグリップがついてるだけでホールド感は今ひとつですが、軽くて小さいのでこれはこれで良いのだろうと思います。それでも右手親指の座りはとても良く、このX-E1だと小さな電子ダイヤルにも自然と指がかかります。左手もピントリングと絞りリングはホールドしたまま無理なく回すことができるわけで、積極的に絞りを選びたくなります。

 ただ残念なのは背面左下角に配置されたAFボタン。通常時はAFフレームの位置を選ぶときに一度押さなければなりません。右手で操作できる範囲にあればよかったのですが、このAFボタンを押すためには一度完全に撮影を中断し、カメラ自身を持ち変える必要があり、あまり頻繁に触りたくなくなります。

おまけ

 さて、実写に移る前にX-E1のボディを眺めていてふと気づいてしまいました。これって私の持ってるLimited Silver兄弟に溶け込んでるかも...って。

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 どうでしょうか?写真の撮るとシルバー部の色味が違いますが、実物見てると綺麗に大中小と並んでる感じです。大きさもファインダー形式も特性も異なる3台。うむ、これってなかなかいいシステムかも。

 大きさ的にはQは比較にならないとして、K-5程度のAPS-Cセンサー一眼レフと比べると、実は縦横の大きさはあまり変わらないようですが、X-E1は圧倒的に小さく感じます。それはやはりミラーレス機らしく奥行きの小ささが効いているのでしょう。でもセンサーサイズはやはりAPS-C。撮れる絵のポテンシャルは変わらないはずです。

 こう並べて見ると、確かにAPS−C一眼レフの立ち位置は非常に厳しいのかも?と思ってしまいます。Kマウントの14mmF2.8というスペックのレンズは、設計された時代こそ違うものの、このXF14mmよりははるかに大きくて重たいわけですし。


 さて、今回も1ヶ月お借りすることができます。せっかくのレンズ交換式カメラですが、レンズはこの一本のみ、21mm相当の超広角の世界に手こずるであろうことは十分に予想がつきますが、楽しみでもあります。