酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

梅は咲いたか桜はまだかいな

 先の週末日曜日に東京地方はぽかぽか陽気で夏日になったと思ったら、翌日は真冬に逆戻りしてしまいました。不安定な天候が続いていますが春は確実に近づいているようです。今冬は厳冬だったこともあって去年に引き続き今年も梅の開花は遅めのようで、3月になって見頃を迎えているところが少なくありません。一方で桜の開花予想は東京で3月下旬と例年通りとなるそうです。

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FUJIFILM X20, F3.2, 1/1000sec, ISO100, PROVIA, 28.4mm
 3月中旬、春のようなまだ冬のような、このどっちつかずな期間は、早咲きの桜と遅咲きの梅がごちゃ混ぜに見られたりするので、花を愛でるにはある意味贅沢な時期でもあります。そんな梅や桜を求めてFUJIFILM X20を肩にぶら下げて散歩してきました。


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 せっかく梅や桜を撮りに行くなら一眼レフも持って行きたい... と思ったのですが、そうするとじっくりとX20に向き合えないと思ったので、敢えてここは潔くX20だけ持ち出しました。

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FUJIFILM X20, F3.2, 1/420sec, ISO100, Velvia, 22.8mm
 川縁には桜の木がたくさん植えられているのですが、どれもまだ固いつぼみの状態ですぐには咲きそうにありません。ですがそんな中に1本だけ白く咲き誇る木がありました。もしや梅の木が混じってたか?と思って近づいてみたのですが、花びらが先割れだし花柄が長いし、どう見ても桜ですよね、これ。でも早咲きで有名な河津桜ではなさそう。種類はよくわかりませんがほぼ満開に近い状態でした。

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FUJIFILM X20, F2.8, 1/1600sec, ISO100, PROVIA, 20.2mm
 夕日に照らされた早咲きの桜はとても綺麗でした。もともとコントラストの高い被写体に対しては、標準のPROVIAモードでも十分にくっきり鮮やかです。ピントも正確でシャープだし背景もよくぼけます。絞り優先モードでシャッタースピードがギリギリ追従するところまで絞りを開けました。色のりも良いし、ダイナミックレンジもあってFUJIFILMのカメラらしいですね。

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FUJIFILM X20, F2.8, 1/1000sec, ISO100, Velvia, 28.4mm
 そしてこちらは梅。住宅街の片隅でひっそりと1本咲きしていました。満開からちょうど散り始めといったところです。

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FUJIFILM X20, F5, 1/2000sec, ISO100, NEGA_Hi, 7.1mm
 ふと思い立って葛西臨海公園へやってきました。ここにも桜はもちろん梅もたくさんあるらしいと聞いて。名物観覧車の近くで見つけたのは ...桜です。公園なのでちゃんと木にプレートが掛かっていました。「セイヨウウミザクラ」という種類そうです。見慣れたソメイヨシノなどと比べると色が真っ白でやや大ぶりです。
 レンズシャッター故か、絞るほど最高シャッタースピードは上がっていきます。ワイド端でF5だと1/2000secまで行きますが、テレ端の解放では1/1000あたりが限界のようで、こういう場合にはかなり物足りません。4x程度のNDフィルターが欲しくなります。ちなみにレンズ前面にねじは切られていますが、市販のフィルターが取り付けられるかどうかが分かりません。
 ちなみに、例えば絞りを開けすぎてシャッタースピードの上限を超えてしまう条件でも、そのままの設定でシャッターが切れます。つまりその場合は露出オーバーになります。私としてはこれで正しい動作だと思います(設定で変更できるのかもしれません)。

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FUJIFILM X20, F5, 1/1400sec, ISO200, PROVIA, 28.4mm
 適当にぶらぶら歩いていると梅並木を発見。もう花は満開を過ぎて散り始めているようです。このあたりは、うっかりするとどこか田舎の山にいるかのような風景で良い雰囲気です。

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FUJIFILM X20, F5, 1/320sec, ISO100, PROVIA, 7.1mm
 八重咲きの豪華な梅の花のどアップ。ワイド端ではレンズ前1cmまで寄れるスーパーマクロが使えます。これでもまだ再近接というわけではないようで、どこまで近づいてもピントは合います。スーパーマクロは、普通のマクロモードとは別モードになっているのは謎です。
 私的にはワイドマクロは苦手なので、どちらかというとテレ端でマクロ撮影したいのですが、通常時80cm、マクロモード時でも50cmまでというのはいかにも遠すぎ。なので、今回の被写体のようなものを撮る場合、ちょうど良いと思ったところで撮ろうとしても、まずほとんどの場合ピントは合いません。なので途中からはテレ側を使うのをあきらめました。いっそのことこのカメラは28mmか35mm相当の単焦点でも良いのではないかと途中から思い始めたり(^^;

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FUJIFILM X20, F3.6, 1/1250sec, ISO100, NEGA_Hi, 21mm
 ズームにマクロモード、ピント位置にフィルムシミュレーション、絞りを選んでシャッタースピードを確認し、露出補正をして... と、色々忙しいカメラです。それだけに使っていてとても楽しめるカメラです。

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FUJIFILM X20, F6.4, 1/900sec, ISO200, -1EV, PROVIA, 21mm
 風に花びらがパーッと舞っている... のではなくて、土埃防止のためかスプリンクラーが水をまいていました。
 光学ファインダーは明るいシーンもよく見えますし、露出情報やAFフレームが表示されたりして素晴らしいですが、背面液晶も露出補正結果もリアルタイムで反映されたりするので、ライブビューとしてはかなりよくできています。

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FUJIFILM X20, F3.2, 1/1200sec, ISO100, PROVIA, 7.1mm
 スーパーマクロがあるとはいえ、X20はどちらかというとマクロ撮影には弱い方だと思います。むしろ光学ファインダーを生かしてスナップ的に写真を撮っていくのに向いているのでしょう。そういう意味では、いつも綺麗な梅や桜を前にすると、花をアップにして撮ってしまうばかりで、木や周囲の風景を撮ろうと思うと、とたんにどうして良いかわからなくなります。X20でこれらの写真を撮っていて感じた、もっとああなら、こうならという歯がゆさは、実はカメラの問題ではなくて自分の問題なのかもしれません。

おまけ:煙霧襲来

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FUJIFILM X20, F6.4, 1/900sec, ISO200, PROVIA, 7.1mm
 この日は関東地方に煙霧が発生した日。葛西臨海公園にも午後2時頃にはもうもうとしたどす黄色い影がやってきてあっという間に空を覆ってしまいました。これがちょうどその境目あたり。尋常じゃない雰囲気を感じて、広場からは人がいなくなり、バーベキューをやっていた人たちも慌てて片付け始めました。

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FUJIFILM X20, F4, 1/480sec, ISO100, PROVIA, 28.4mm
 10分もしないうちに風景はこんな状態に。いや〜何事かとびっくりしました。当初はすごい黄砂が来た!と思い、洗濯物を干しっぱなしにしていたのを思い出して慌てて帰ったのですが、すぐにTwitterのタイムラインに「黄砂じゃなくて煙霧」という情報が流れてきました。ほっとしたのもつかの間、黄砂だろうと煙霧だろうと結局被害は似たようなものでした...。