酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

ヴェネツィア散歩

 昨日からの続きです。明けて27日の日曜日ももちろんオフ。当初はやはり2日目もミラノを巡ろうと思っていたのですが、仕事関係で会うイタリア人が軒並み「絶対にヴェネツィアに行け」と言うので、その気になってしまいました。イタリア国鉄の切符はネットでチケットレスで買えたりするのでとても簡単。滞在中のホテルで思い立ったらすぐに取れてしまいました。

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 こうなったら行ってみるしかありません。ヴェネツィアは20年前の旅では行ってないので初めての訪れる土地なのです。

 朝それほど早くはない時間ですが地下鉄を乗り継いでミラノ中央駅へ。この駅自体も見物に値するということで、少し早めに行きました。もちろん、目的の列車に確実に乗るためでもあります。

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 ガイドブックで見てはいましたが、この駅は本当に綺麗です。丸いアーチ状の高い天井の下に並ぶプラットホーム。いわゆるターミナル駅。このホームにたどり着くまでの駅構内もとても立派です。切符がなくてもホームまでは誰でも入れるので、ミラノに来たら観光目的で訪れる価値はあると思います。

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 乗るのはFecciabiancaという特急列車で、車体にはEUROSTAR CITYと書かれています。ミラノ中央駅からヴェネツィアのサンタルチア駅まで2時間35分ほどで到着。
 ネットでチケットレスで買った切符は座席指定付きなのですが、その席まで行ってみれば我が物顔ですでに座ってる人がいます。やっぱりここはイタリアだったか...。まぁ、その後いろいろあって無事に席に座れました。

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 列車は遅れることもなく無事にヴェネツィアに到着。駅を出てみたらいきなりこの景色。思わず「すごい!ヴェネツィアだ!」と一人日本語でつぶやいてしまいました。でも、ここはまだ序の口。

 本来はこの駅前で水上バスのチケットを買って移動しようと思っていたのですが、なにやら水上バス乗り場とチケット売り場は不穏な様子。掲示板を見ても次の船は15時過ぎと表示されています。え?まだお昼前なのに...。

 どうやらこの日は水路上で特別なイベントがあるらしく、4時間ほどの間水上バスは運休になってしまっているようです。ということで仕方ないので徒歩で移動することにしました。いえ、もちろん歩いても距離はたいしたことないし、いろいろ見て回れるので歩くのもアリです。

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 ヴェネツィアの道はすべて歩行者専用。というのは当たり前で、道と言っても本当に狭い路地ばかり。そして同じように細い水路も縦横に巡らされていて、小さな橋もたくさんかかっています。そんな橋の上から眺める水路もベネツィアらしい風景です。これまた最初に渡った小さな橋の上で浮かれて写真をたくさん撮ってしまいましたが、これはこれで序の口です。

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 猫はいないけど犬はたくさんいました。

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 適当に歩いていると時々こうした広場と、なにやら古い教会風の建物に出会います。この写真は多分サン・ジャコモ・デロリオ教会です。

 ヴェネツィアの道は非常に細かく入り組んでいて、おおよそ計画的に作られたとは思えません。地図と睨めっこしていても正しく行きたい方向に行くのは難しいです。でも、街角のあちらこちらに表示があるので、それに従っていけば、とりあえず有名なポイントにはたどり着けます。とりあえずはサン・マルコ広場を目指して歩きました。

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 その途中で市場に行き当たりました。本当は魚介などの市場だそうですが、日取りのせいか時間帯のせいか、野菜や果物のお店だけが並んでいました。

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 市場の目の前は大きな水路を見てみるとこんなことになっていました。どうやら水上バスを止めているイベントとはこれのことだと思われます。大小様々なカヌーやゴンドラがたくさん出ていて、みんなゼッケンをつけています。レースか何かなのかな? 岸から応援のような声も上がっていました。

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 市場を抜けると、一段と混雑している一角が見えてきました。しばらく気づかなかったのですが、これがリアルト橋です。16世紀に大理石で建築された単一アーチの大きな橋で、上にはお店も並んでいます。思ったより大きくて、路地の延長かと思ってしまいました。

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 少し離れてみると確かに橋です。すごい立派で、橋と言うよりこれはもう一つの建物かと思います。

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 リアルト橋の上からの眺め。この水路はS字を描いてヴェネツィアの中を縦断しているメインの水路、大運河です。両脇にもずらっとお店と通路が続いています。川岸のレストランとかで優雅に食事でもしてみたいですね。

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 その先はまた細い路地が続きますが、心なしか賑やかになってきました。水上バスが走っていないせいか、歩くのも一苦労なくらいに混んでいます。でも急ぐ旅ではないので、両側のお店を眺めながらゆっくりと歩いて行きます。

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 そして突然視界が開けて一際広い広場に出ました。人もたくさんいますが、鳩やカモメもたくさん飛んでいます。ここがヴェネツィア観光の中心地、サン・マルコ広場です。

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 後ろを振り向けばサン・マルコ大聖堂と巨大な鐘楼。鐘楼は上れるのですが、長蛇の列だったので今回はあきらめました。これだけの高さがあるとヴェネツィアは完璧に一望の下に眺められるはずです。今日は天気も良かったですし。

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 下から眺めておくだけにしました。
 ちなみにこのサン・マルコ広場は近年たびたび水没する様子がニュースになったりしています。まさにあの現場だそうで、秋口の大潮になると大変な状況になるそうです。しかしそんな痕跡はどこにも見られませんでした。

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 ヴェネツィアのほぼ南岸にやってきました。対岸に見えるのはサン・ジョルジョ・マッジョーレ島。水上バスに乗れば渡ることも出来ます。杭の間に並ぶゴンドラも、写真などでよく見た記憶がある風景です。いや、本当にヴェネツィアまで来たんだなぁ、と実感してしまいました。

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 サン・マルコ広場から引き続き西の方角へ。ブランドショップ外を抜けてアカデミア美術館の方角を目指します。途中に見えたこの塔がが気になりました。写真のせいではなくて、見た目にも傾いて見えたのです。目の錯覚かもしれませんが。

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 アカデミア橋にやってきました。石造りの橋が多い中で、この橋は木造です。

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 それにしてもどこもかしこもこんな風景ばかり。飽きずにシャッターを切ってしまいます。

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 日差しも強く、歩き続けてさすがに疲れてきたので、ここらで休憩。こうしたオープンエアなレストランやバールはそこかしこにありますが、サンタ・マルゲリータ広場そばの少し開けたところにあるお店へ。どうやらここはパブのようです。確かにメニューにはギネスなどのビールが並んでいました。

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 暑くてのどが渇いていたので、ワインではなくここはビール。しかもジョッキで。中身はBECK'sです。

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 でも食べ物はイタリアン。今日もやっぱりパスタにしました。なぜかピザという気分になれません。一人旅だからでしょうか。これまたとても美味しかったです。

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 こうして洗濯物が干されている景色もそこかしこにあったりします。私から見ればこんなにすばらしい非日常な観光地なのに、そこには他人の日常があるんだなぁと。

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 でもこうして花で飾られた窓やベランダもやたらにあって目につきます。

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 ということで、コスティツツオーネ橋にやってきました。S字の大運河に架かる橋としては4番目の新しい橋。ちなみに今回の散歩コースではこの4つの橋をすべて制覇したことになります。大理石でも木造でもなく、鉄とガラスで出来ている現代の橋。景観に溶け込むようにわざとクラシックなデザインにしないところが良いですね。賛否両論あるのかもしれませんが。

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 いつの間にか水上バスの運行が再開されています。でも、ちょうど駅を起点にヴェネツィアを一周歩ききってしまいました。水上バスだけでなくゴンドラも含めて、水の上から眺めるのは次の機会にとっておきたいと思います。

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 往路と同じく特急列車にのってミラノ中央駅へ。予約した私の席がある車両が丸々一両故障していて立ち入り禁止になるという、想定の斜め上を行くトラブルがありましたが、それすらも他の席に振り替えてもらって何とかなりました。

ヴェネツィアでの滞在時間は5時間ほど。ミラノ以上にヴェネツィアはまだまだ見るとこがたくさんあって、今回は本当にお試し程度だったと思います。ここは少なくても3日くらいは滞在したいところだなと思いました。また、いずれ訪れるチャンスがあるでしょう。いや、また是非来たいと思います

 ということで、なんだかまとまりないですが、二日間にわたるミラノとヴェネツィア散歩旅行記は以上です。明日からまたミラノ郊外の何もない田舎で仕事です... orz


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