酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

Vanguard Abeo 323AV

 みんぽすさんより三脚をお借りしました。バンガードのAbeo 323AVという製品で、材質はアルミ合金、重量3kg、耐荷重8kg、縮長785mmで最伸高は1,920mmというわりと本格的な大柄の三脚。雲台部はPH-114Vという、どちらかというと動画撮影向きのものが載っていますが、もちろん静止画撮影にも対応しています。

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 私も一応三脚くらいは持っているのですが、携帯性重視の小型のやつで、ごく希に集合写真を撮るときくらいにしか使ったことがなく(昨年は花火撮影にも使いましたっけ)、基本普段は手持ちしかしません。超望遠を使うときにも一脚すら使いません。その辺は面倒くさがりというか、食わず嫌いなところもあるかも知れないと思い、ちゃんとした三脚を一度試用してみることにしました。


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基本形

 まずはどこがどうなっているのかじっくりと触りながら観察してみました。

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 最短の状態。この状態で雲台上部まで約79cmほどあります。脚の角度はこの通常時で25°です。

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 三段伸縮式の足をめいっぱい伸ばすと約1.6mくらいまで高くなります。更にセンターのポールを伸ばせば2m弱まで伸びるそうで、脚立とか何か足場がないと、そこまで伸ばしてもカメラの操作ができません。普通の背丈の人が立った状態で使うには、二段伸ばせば十分かと思います。

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 脚のロックはレバー式でワンタッチです。固すぎず、柔らかすぎずでちょうどいい感触。石突はゴム製。

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 脚の付け根には水準器も付いています。カメラの水平は最終的には雲台も合わせて取らないといけないですが、ベースとなる脚の部分の水平がずれていると、パンなどしたときに斜めに動いてしまうわけで、動画撮影の時には特に注意が必要な部分かと思われます。実際、スチルで使うにも便利です。

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 センターポールの下側にはフックが付いています。荷物を引っかけてより三脚全体を安定させるときに使うためのものだとか。単に便利だから、と言うわけではないのですね(^^; もちろんこのフックは取り外し可能です。

ローアングル対応

 ローアングル撮影にも対応していて、脚の角度は通常時に加えて更に二段開くことが出来ます。
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 この写真は一段開いて50°に設定。センターポールの下部を取り外せば、そのままで使用できます。

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 更に開いて80°にするとこの状態。センターポールは先ほど取り外した短い方に付け替えが必要。

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 ですが、雲台の取り外しには、この小さなネジを3つ外さなくてはなりません。六角レンチが付属していますが、ネジがポールに近すぎてクルクルと回せないですし、レンチやネジは無くしやすいので、よほどのことがないと触りたくない部分です。雲台が簡単に外れるようではいけないのかも知れませんが。それにしても、もし頻繁に使う場合は別にローアングル用の雲台を用意した方が良いんじゃないかと思えます。

雲台

 次に雲台部を見てみましょう。

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 パンやチルトをするための長い棒が一本出ているだけで、ロック機構などはノブがそれぞれ付いています。そして動画用らしく滑らかな動作を実現するために、各ロックを緩めてもヌメ〜っとしたダンピングが常にかかっています。うっかりカメラを支えずにロックを緩めてしまっても、ガクッと動かないので安心。逆にロックされてるのかされてないのかがとっさに分かりにくかったりもしますが。

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 パン棒の取り付け部分。上下左右前後好きな位置に好きなように取り付けられます。ロックを緩めるとパン棒はするっと抜けて落っこちやすいので注意が必要です。

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 カメラに取り付けるプレートです。ビデオカメラ用のガイドピンが付いていますが、バネ式で押せば凹むので、スチルカメラの場合もそのまま取り付けられます。雲台側は銀色の部分がロックレバー、オレンジのボタンでロック解除が出来ます。

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 プレートの裏側。ロックネジを回すにはコインが必要です。雲台への取り付けガイド部が正方形なので、縦にも横にも使うことが出来ます。ビデオカメラでは縦、スチルカメラは横、というのが一般的な使い方かと思います。

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 で、このプレート、PENTAX K-5に付けてみたら見事に電池蓋に干渉しないギリギリのサイズとなっていました。

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 一方、PENTAX K-xの場合は電池蓋に干渉します。

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 さて、試しにPENTAX K-xを載せてみました。三脚の能力的にはK-xなどは余裕でがっちりと固定されます。たいていの望遠レンズでも大丈夫でしょう。ちなみに一眼レフカメラを取り付けてみて気がついたのですが、まずストラップが邪魔ですね。確かに三脚に付けて使う場合には無用の長物です。むしろ不用意に引っかけてしまう危険性もあります。ただしこれは三脚一般に言えること。
 一方でAbeo 323AV、というよりPH-114V固有の事情としては、光学ファインダーを覗くには長いパン棒が邪魔になる場合があります。動画向きの雲台なので仕方ありませんが、基本ライブビューで使うようにデザインされてると思った方がいいようです。

縦位置

 この三脚、というか雲台の一番のネックは縦位置撮影時の使い勝手。スチルよりもビデオ向けの製品なので仕方がない部分なのですが。

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 縦位置にするにはカメラを90°回して取り付け、チルト方向の軸を倒してカメラを縦にするしかありません。パン&チルト用の棒も90度回して取り付ければなお可。上記の通りプレートが縦横自由に付けかえられるので、カメラの方向転換は簡単です。

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 バランス悪そうですが、K-5程度の重さのカメラならまったく問題ありません。もっと大きなカメラ、あるいはレンズになると注意が必要かも。しかしここまでしても、この状態ではカメラのチルト方向の微調節できません。なので、とりあえず縦位置は「出来なくはない」程度に思った方が良いでしょう。動画では通常縦位置は使わないですよね(多分)。スチルに使うにはこの点だけは割り切りが必要です。

 ということで、この三脚を使いこなすには本当は動画を撮った方が良いのかもしれません。
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 でも、私は敢えてスチルにこだわってみたいと思います。撮影結果についてはまた別途エントリーします。