酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

CP+2012 主要カメラメーカー編

 「CP+2012 ペンタックス&リコー編」の続きです。その他の主要カメラメーカーのブースを巡って気になる製品を見てきました。今回は多くのメーカーで目玉商品目白押しなので一通り見て回るのも大変でした。
 ちなみに私は金曜日午後と土曜日午後の2日間にわたって半日ずつ見に行ってきました。初日の木曜日ですでに大混雑と聞いていたので覚悟していたのですが、金曜日の混雑度合いはそこそこ、土曜日も思ったほどひどいくはなかったです。でも人気機種のタッチ&トライコーナーは軒並み30分から1時間待ち。それらを諦めれば、それなりにいろいろ見て触って撮って楽しめました。

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 以下、各メーカー毎のダイジェスト集です。内容に偏りがあるかも知れませんが、すべて私の趣味、好き嫌いによるものです。どうかご了承ください。って、すでにペンタックスだけ特別扱いしてる時点で今更断ることでもないと思いますが(^^;

ニコン

 ペンタックス以外で一番興味があったのがニコン。もちろん直前に発表されたフルサイズのデジタル一眼レフD800/D800Eです。もし私がどうしてもフルサイズ機が欲しくなった場合、恐らく唯一の選択肢となるのがこれ。いや、幸か不幸かそういう差し迫った事情は今のところありません。

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 説明員付きのタッチ&トライコーナーは金曜日でも長蛇の列。しかしブース正面のステージ前に説明員なしで実機に触れるコーナーがありました。ここは約15分待ち。ということで並んでみました。ステージ上のモデルさんに向かってカメラを向ける人々の群れの前に並ばされるという、なかなか居心地の悪いスペースでした。

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 で、これが実物。レンズは16-35mmF4がついていました。D700よりはかなりグラマラスになった感じがしますが、数字上大きさはほとんど同じで重量は軽くなってるはず。さすがに手触りや操作感は緻密でしっかりしています。高画素化により処理が重くなってるためか、連射速度が遅いのですが、確かに高速連写モードにしてものんびりとシャッターが切れていきます。普段は問題ないけどF1には辛いかな(^^;
 最初、ファインダーの視度調整つまみの回し方が分からずスクリーンが全く見えませんでしたが、途中で何とか調整できました。やっぱりフルサイズの一眼レフファインダーは良いですねぇ。何度見ても感動します。これを超えるEVFなんて無理無理って思ってしまいます。ファインダー覗いてシャッター切るくらいしか出来ませんでしたが、大きさ重さ以外の懸念点を見つけられるはずもなく、ただ圧倒されるばかり。

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 D800をあれこれいじってる目の前には派手なステージがありました。D800で疑似撮影体験を、と言うことなのでしょう。しかしもちろんD800の撮影データは持って帰れず。最後去り際に自前のK-5でサッと撮ってみました。そのちっちゃなカメラは何?とモデルさんが見下ろしています(^^;

キヤノン

 他社に比べると今ひとつ大物新製品のなかったキヤノン。そうは言ってもブースは大混雑です。

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 レンズカタログの扉にあるような光景が広がっていました。すごいですねぇ、こんなにレンズがあって。一番てっぺんには映画製作用のCINEMA EOSのC300ボディとレンズ群も並んでいます。EOSは静止画だけでなく動画の世界でもプロフェッショナルな分野に本気で取り組んでいるということで、約25年前に設計されたEOSマウントですが、これぞシステムカメラの神髄を見るような気がします。

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 EOS-1DX新発表のレンズ3本。実機に触ることも出来たようですが、私はキヤノンのカメラとは基本的に縁がないのでガラスケースの中を覗いてみるだけにしました。24mmと28mmのF2.8という何のごく普通のレンズをリニューアルし、しかもISを搭載してきたというところが何気に分かってるなぁ、という気がします。でも高いんでしたっけ、これ。

シグマ

 直前情報の衝撃度では一番インパクトがあったのがシグマかも。SD1の大幅値下げ新型Foveonを積んだDP1/DP2が大人気。レンズメーカーとしてだけではなく、カメラメーカーとしての存在感も年々増してきたように思います。

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 値下げされるSD1は"Merrill"というサブネーム付き。既存のSD1と外観で見分けがつくのかどうか分かりませんが、SD1と書かれた実機も触れる状態で置いてありましたので手に取ってみました。スイッチの入れ方からして良く分からなかったりして十分に操作出来てないのですが、カメラとしての感触は非常に良く出来ていてそれなりに高級感があります。70万円と言われるとアレですが、20万円と言われるとそんなもんかな?と。
 Foveonで撮れる映像云々は別にしても、正直言ってシグマの一眼レフはかなり際物的印象があるのですが、これは意外に普通なのかもと少し見直しました。

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 ある意味SD1以上に人気があったのがこちらの2機種。動態の展示機もあったようですが、私はガラスケース越しに眺めただけ。非常に根強い人気のあるシリーズです。センサーがSD1と同等の本当のAPS-Cサイズになったこともあって、筐体は一回り大きくなってるようです。こちらのお値段はどうなるのでしょうか? Foveon入門にはやっぱりここから入るのが良いのでしょう。
 と言う意味では、やはりDPシリーズはSIGMAにとってエントリーポイントとなる非常に重要な製品ですし、SD1のお値段が常識的な範囲に落ち着くことでようやくラインナップが正常化したと思います。

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 何となく今時のアイドル風な衣装を身にまとっていたシグマブースのお姉さん方。カメラを向けると表情が固まるのは、下手くそなカメラマンのせい? スミマセン...。

富士フイルム

 今回のCP+における富士フイルムの主力商品はもちろんX-Pro1です。タッチ&トライコーナーは長蛇の列になっていました。でも私はすでにX-Nightで触り倒してるので今回はパス。

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 ガラスケースの中の実機を見た友人達曰く「やっぱり大きいな」と。確かにX100X10と並べると大きさは目につきます。が、別にネガティブな印象ではないのはデザインが上手くまとまってるからでしょうか。実機を手にすれば更に納得だと思います。

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 でも、格好良さで言えばこっちの方が数段上手だと思います、X100 BLACK。私はこれの実物を初めて見ましたが... いいなぁ、これ。去年のCP+レポートでも書きましたが、シルバー仕様のX100はレトロ臭さがギリギリ鼻につくレベルなのですが、ブラックになるとむしろ非の打ち所がありません。
 レトロ調という意味で言えば、X-Pro1はFUJIFILMの旧いマークを刻印してある以外は、基本に忠実なだけで実はディテールは必ずしもレトロデザインではないと思います。

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 F600EXRの後継、F770EXRも触ってきました。ズーム操作の感覚が変わったのではないか?という事前情報を得ていたので、そこを中心に見てきたのですが、確かにF600EXRでは必ずズーム操作停止後に「揺り戻し」のような動作をするのに対し、F770EXRではピタッと止まるようです。ズーム倍率も上がってることですし、こういう細かい操作感は使い心地に大きな影響を与えると思います。デザインは... なんかパナソニックのカメラにこういうのありましたよね?って気がしなくもありません。悪くはないと思いますけど。

パナソニック

 GX1以降新製品がなく、今回のCP+では他メーカーの影に隠れてしまった感じがあります。心なしかブースも空いていました。というのは、細々とスペースを区切らず、広々と使っていたおかげという面もあると思いますが。コンパクト機も含めて製品数はたくさんあるのだから、もっとやたらに実機を並べても良いと思うのですが。私のような食わず嫌いが激しい人には、とにかく触らせることが重要だと思います。

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 そんな奥ゆかしいブースでしたが、一台だけ触ってきました。発売済みで店頭で触り放題なGX1。実は手に取ったのは初めてです。ボディはごく普通のミラーレス、だと思うのですが、それよりもこのレンズ、VARIO PZ 14-42mmがとても良いですね。電動の沈胴機構にパワーズーム。思ったよりもずっと操作しやすく便利です。この大きさとこの操作性、スペックのバランスは絶妙だと思います。

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 動物のぬいぐるみだらけのステージ上で、ちょっと落ち着かない気分にさせる衣装のお姉さんもGX1と14-42mmを手にしていました。

ソニー

 NEX-7が最近やっと発売になりましたが、話題性という点では新発表がほとんどなく他社に埋もれた感じのソニー。

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 キヤノンに負けじとαシステムをずらっと正面に並べてありましたので眺めてきました。へぇ、こんなにレンズあるんだ、いいなぁ。手前の巨大な500mmF4が新しいそうです。しかし毎年のことですが、ソニー製品は全般的に興味がないのでほぼ素通り。スミマセン。

カシオ

 レンズ交換式に手を出していない唯一の大手メーカー、と言っていいのでしょうか。だから、ということは全くないのですが、どうも縁の薄いメーカーです。

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 残念ながらこちらも興味のあるような製品はなし。ほぼ素通りしてしまいました。これまたスミマセン。

オリンパス

 大トリは昨年末来何かとお騒がせなオリンパスで。今回のCP+で全メーカーを通して一番の話題の製品と言ってもいいものを持ってきました。

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 それがこれ。OM-D、というかE-M5です。どっちが本名なのかよく分かりませんが、多分E-M5が正式な品番でしょう。E-Mシリーズの初号機ですか、数字が5から始まってるのは、恐らくOM-4を意識してのことかと思います。

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 その辺を主張するためか、こうやって歴代OMシリーズをずらっと並べたディスプレイを用意したりしてありました。懐かしい〜。が、しかし!...

 正直言いますと、私はこのカメラのコンセプトが嫌いです。かなり大嫌いです。マイクロ4/3はデジタル時代のPENだ!と無茶を言ってからわずか3年。今度はよりによってOMかよ!と思わずにいられません。PENのボディを防塵防滴化してEVFを付けたこのカメラをOMと名付けることに、何の必然性もなく、明らかにマーケティング上のイメージ戦略に他なりません。
 自社の過去の製品、それも成功を収めたブランドを再利用することは悪くないですが、これではあまりにも安売りしすぎではないかと思います。OMシリーズのAF化に失敗して以降の迷走した製品作りがいまだに続いているのだと思います。
 デジタル時代になりOMとの直接の互換性を切り捨てたのは仕方ないとして、フォーサーズこそがデジタル時代のOMだと言った数年後、今度は新たにマイクロ4/3マウントを起こして、そこにPENのイメージを重ねようとしていたのに。それがまたOMだと? ちゃんちゃらおかしいです。ブランドの大切さを理解してないブランド戦略に思えて仕方ありません。

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 などと、オリンパス製品を使ったこともない私が熱く語ったところで仕方がないのですが、そのくらいネガティブに斜めに構えて「一応見るだけ見ておくか...」とオリンパスブースへ入り、あちこちにディスプレイされた実機をちらっと見てみたのですが...。
 こ、これ格好いい...(A^^; うむ、これはイイ。とりあえず見た目は小さくてスッキリしていて、それでいてカメラっぽくて。確かにOM-4にそっくりなのに、なぜか古さを感じません。この外見で中身も気合いが入ってるとなると... うぅむ、これイイかも...。この姿でOMと名乗らず知らんぷりすれば良かったのに(^^;

 予想に反して見た目を気に入ってしまった自分にしばし動揺してしまいました。しかしタッチ&トライコーナーは長蛇の列。金曜日でも約1時間待ちだったのでパス。触るのは店頭に並んでからにしたいと思います。その頃はまた冷静になってるはず。

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 でもねぇ、オリンパスには前科がたくさんあるだけに、PENシリーズはどうなるの?とやっぱり心配になります。PENシリーズのタッチ&トライコーナーもそれなりに賑わっていました。やはりPENは女子カメラ、OM-Dは男子カメラなのかも。客層を見てもそんな気がしました。だとしたら、やはりこの戦略は大当たりなのでしょう。

 ということで、主要カメラ-メーカー編はこの辺で。CP+2012については恐らくもう1回続きを書く予定です。

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