酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

腰椎椎間板ヘルニア

 やってしまいました...。新年早々、椎間板ヘルニアを再発してしまいました。不健康自慢、というわけではありませんが、今後のために経緯と症状と診断と治療内容を備忘録として書き留めておきたいと思います。
 なお本エントリーには、グロ画像とまではいきませんが、あまり美しくないレントゲンやMRIの画像が貼ってありますので、ご注意ください。

経緯

 昨年末12月初旬に突然ぎっくり腰のような症状に見舞われました。初日がちょっと辛かったものの、その後特に日常生活に大きな支障はなく、一進一退を繰り返しつつも基本的に回復傾向にあって、騙し騙し暮らしつつ新年を迎えました。そして腰痛のことなどすっかり忘れ(たことにして)スキーをしていたある日、再び激しい腰痛に見舞われました。が、その腰痛はすぐ引いたのですが、直後から右足に痛みが出始めました。
 そうだ... この痛みは覚えがあるぞ... これは座骨神経痛... ってことはきっと...。と、瞬時に何が起こったのか理解してしまいました。私は10代後半から20代前半にかけて約10年間、この痛みに苦しんだ記憶があります。しかしその後15年間、腰痛も足の痛みも全く再発せず、「完治した、克服したんだ!」と思い込んで、すっかり意識から消し去り忘れていました。その記憶が右足の痛みとともに急に蘇ってきたのです。
 これを病と言うのかどうか分かりませんが、病名は「腰椎椎間板ヘルニア」です。誰でもその言葉を聞いたことがあるわりとポピュラーな腰の病気ですが、本当に椎間板ヘルニアを発症している患者数は腰痛患者全体の10%以下だそうです。なぜか女性よりも男性に多く、しかも30歳までの若年層の多いとか。そう、若い(ここ重要!)男性の病気なのです。

症状

 なんと言っても辛いのは、腰痛自体ではなく右足裏側全体にわたる痛みの方です。特定の部位ではなく、おしりから太もも、膝裏、ふくらはぎ、アキレス腱まで、全体が痛みます。日によって、状況によって特に痛む場所は変わっていきます。
 楽な姿勢というのがなかなかなくて、強いて言えば立っている状態が一番痛みを感じません。歩くのもそれほど苦にならないのですが、何となく足を引きずってしまいます。逆に座っているのはかなり辛く、姿勢によっては時折足に激痛が走り、思わず飛び上がってしまうことも。またやっかいなのは布団に横になっていても痛いこと。眠れないほどではないのですが、寝返りを打って痛みで目が覚めてしまうことも。
 15年以上前に経験した時は、腰痛の方がひどくて、足にはピリピリとしたしびれがあっただけでした。今回は腰痛はほとんどないのに、足の痛みはずっと強いという状況です。とにかく何をしていても、どんな姿勢でいても痛みを感じるというのには参ります。

診断

 症状からして椎間板ヘルニアだと確信したものの、素人診断は良くないですし、それが当たっていたところで、手の施しようがありません。ということで大人しく整形外科に駆け込みました。上記のような経緯と症状を話したところ、やはり整形外科のお医者さんも「それはきっと椎間板ヘルニアですね」との一次診断。そこでまずはレントゲンを撮りました。それが下の画像。

IMGA2479

 レントゲン画像には椎間板自体は写らないので、これで確定診断はできないのですが、この画像を見てお医者さんがまずひと言。「あなたは骨格的に腰が弱いですね」とのこと。どういうことかと聞けば、「腰椎は普通の人は5個なのですが、あなたは6個目がある」と。実際には、腰椎の下には仙骨という尻尾の残骸みたいな逆三角形のわりと大きな骨があるのですが、成長の過程で仙骨に一体化しきれなかった、腰椎のような骨が残っているそうです。このこと自体は何も悪いことではなく、良くあることだそうですが、こういう状態の人は腰痛、特に椎間板ヘルニアになりやすいそうです。

 次に、確定診断するために腰椎のMRIを撮ることになりました。MRIはその整形外科では撮れないので、別の病院へ行って撮ってきました。実はMRI初体験でした。その結果が下の画像です。

IMGP1955

 まずは体を横から見て垂直方向にばっさり切った画像。腰椎が上から綺麗に並んでいるのが見えます。腰椎と腰椎の間にある、細長い葉っぱ状の部分が椎間板。そして腰椎の真後ろにある真っ白な縦筋が神経です。そして赤丸をつけた部分が問題のヘルニアを起こしている椎間板。真っ黒いやつが後ろに少し飛び出て神経に刺さっています。こいつが右足の痛みを引き起こしている原因です。

IMGP1961

 そしてもう一枚。今度は水平に輪切りにした画像。赤丸の部分が椎間板ヘルニアです。左側にはみ出て神経にめり込んでいます。位置的にもちょうど右足側の神経に触っているいると言うことで、MRI画像と症状はピッタリ一致。医者曰く「こう言っては何ですが、典型的で綺麗な椎間板ヘルニアですね」とのこと。

治療

 さて治療ですが、椎間板ヘルニアというと手術しないと治らない、というイメージがありますが、実際はそうではないそうです。ヘルニアになって飛び出した椎間板は、異物として体が認識するので、いずれ体に吸収されてなくなり、必ず自然治癒するものだそうです。概ね3ヶ月から6ヶ月くらいかかるそうですが。なので、あまりにも重症な場合を除いて、最近はほとんどの場合手術は行わす、痛みを取り除きつつ、ヘルニア部分の炎症を抑え、自然治癒を待つというのが基本の治療方針。

 ということで、土曜日には「仙骨神経根ブロック注射 仙骨硬膜外ブロック注射*1」というものをしてもらいました。MRI画像によってヘルニアの部位が特定できたので、そこに痛みと炎症を抑える薬を直接注射するというものです。注射する薬品にも色々あるそうですが、まずはそれほど強くないものから。腰と言うよりはほとんどおしりのあたりから針を刺されました。注射したした瞬間は腰と足に何とも言えない痛みが走りますが、しばらくしていると収まってきます。痛み止めを直接患部に注入したと思えば、実際の効きはもちろんですが、気分もかなり楽になってきます。

 病院のベッドの上で情けない格好で痛みに耐えながら、そうだ、15年前にも確かこれやってもらったんだよなぁ... とまた忘れていた記憶が蘇ってきました。嫌な思い出は徹底的に忘れるようにできているようです。

 その他、消炎鎮痛剤の飲み薬も処方されました。ボルタレンという、痛み止めとしてはわりと強い薬です。頓服ではなくしばらく飲み続けろとの指示。これ、胃腸へ攻撃性がかなり高い薬なので、胃薬も一緒に出してもらいました。

現状

 ブロック注射をしてもらった後、帰り際に看護師さんに「楽になってきましたか?」と聞かれたのですが、その時点ではまだ足の痛みが残っていたので、「これ、即効性があるんですか?」と聞き返すと、「普通はね。でも人によりけりね」との答え。
 ということで、現在では痛みは大分治まりましたが、まだ時々ズキッとした痛みが右足に走ることがあります。ブロック注射は1回だけでは効果が限定的な場合があり、何度か繰り返す必要があるそうです。注射する痛み止めの薬品も変更も含め、まずは1週間後にもう一度診察を受けて、再度ブロック注射してもらう予定です。

 幸い寝たきりではないので、普通に日常生活を送りますが、平日夜も週末もしばらくは大人しくしている予定です。しばらくブログの更新は滞るかも知れませんm(_ _)m

*1:2012年1月26日訂正