酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

6x6リバーサル

 久しぶりにハッセルブラッドで写真を撮ってみました。このカメラ、知人の好意で長期間貸してもらってるものです。AEはもちろん露出計もついてない完全なメカニカルカメラ。過去何度かネガフィルムは使ってみたのですが、今回は思い切ってリバーサルに挑戦してみました。

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 フィルムはコダックのエクタクロームE100VS。最近のフィルム事情はよく分からないのですが、かなり鮮やかな発色のフィルムのようです。もちろんブローニーサイズの120サイズのフィルムを使用します。

 カメラはハッセルブラッドの500c/m。レンズは標準よりも少し望遠寄りのPlanar 100mm F3.5をつけました。最近、少し長めのレンズが気に入ってるもので。
 撮影可能枚数はわずか12枚。デジタルになれてるのであっという間です。と言うより、そうそう気軽にシャッターが切れなくなります。しかし今回は特に撮りたいものがあったというわけではなく、中判のリバーサルがどんな風に写るのか見てみたい、ということが目的です。適当に散歩しながらシャッターを切ってみました。1時間もあれば1本使い切ってしまいます。

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 仕上がりはこんな感じ。ライトボックスは十分な大きさがありますが、ルーペはブローニー用にもっと大きいのがあるのでしょうか?手持ちのニコンブランドのルーペでは全体が見渡せません。いやはや、6x6フォーマットって大きいですね、デジタルから比べたら雲泥の差です(いや、もちろんデジタルにも大きなフォーマットのカメラはありますが)

 で、残念ながら私はブローニー版のフィルムをスキャンする手段を持っていません。135ならばプリンタ複合機でスキャンできるのですが。なので、ここまで... と思ったのですが、ライトボックスの上のフィルムを見ていてふと思いつきました。デジカメで撮ってしまえば、それなりに見られるかも?と。

 その結果が以下の通りです。真ん中のベンチの写真はF600EXRを、上下の2枚はK-xと18-55mmのキットレンズで撮り、PCで正方形に切り取りました。

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DSCF1520

IMGP1950

 フィルムの耳の部分を残したこともあって、なんだか雰囲気はありますね。まるでInstagramで撮ったかのよう(参考:iPhoneography 2011年2月16日)でもありますが(^^;。でもまぁ、もはやこうなると画質がどうのこうのではなく、それらしい雰囲気だけでも伝わればと思います。やっぱり中判カメラで撮る映像は空間の切り取られ方と奥行きの表れ方が、小型センサーのデジカメで撮るものと全く違います。6x6から見ればAPS-Cだって豆粒みたいなものですし、「センサーサイズこそが写真の命!」と思ってしまいます。

 たまに新鮮な気持ちを味わうために、そしてデジタル一眼レフの絵に慣れすぎないために、時々こういうカメラを触ってみるのも良いものです。

 ところで、フィルム時代に写真を撮っていた方ならご存じの通り、リバーサルフィルムは露出に非常にシビアです。適当にシャッタースピードと絞りを決めるわけにはいきません。そのために別のカメラを持ち歩き露出計代わりに使うという手もあったのですが、iPhoneが露出計代わりになるという記事をどこかで読んだ気がしたので、Appstoreを検索してみたらフリーの露出計アプリがやはりありました。

 そのアプリは"Lite Mate"という名前で、無料版有料版があります。有料版でも\85ととても安いので買ってしまおうかと思ったのですが、滅多に使うものでも無いのでまずはお試しのつもりで無料版をダウンロード。

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 操作は至ってシンプル。起動するとカメラの撮影画面になり、タップで主要な被写体を選びます。そしてシャッターを切ると上のような画面に切り替わります。撮影した画面の明るさ(EV値)が表示され、下のホイールからISO感度と、シャッター速度か絞りのいずれかを選択すれば適正露出になる組み合わせが表示されます。ついでにその場の位置情報も表示されます。なお、露出測定時には実際にはシャッターは切れておらず、写真がカメラロールに残ると言うことはありません。
 有料版ではこれらの撮影データのログが記録できるそうです。上手く使えば、フィルムでも各カット毎の撮影データと位置情報を残せるということかと思います。次にまたハッセルブラッドを使う機会があれば有料版を買おうかと思います。

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