酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

K-30 Silky Green

 PENTAX K-30を買いました。発売から半年が経過し、お値段もなかなか良い感じになってきています。レギュラーカラーだとボディのみで5万円を切っている例もちらほら。でも、せっかくなのでやはり好きなカラーを選ぶことにしました。オーダーからきっちり2週間後、ようやく手に入りました。色はシルキーグリーンです。

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 発売直後にペンタックス・フォーラムで実物サンプルをみて一目惚れしたカラーです。グリーンと言ってもとても渋くて落ち着いた色なのです。

 実はK-5IIsを買おうかどうか迷っていたのですが、色々考えてK-5とほとんど手触りが同じカメラをもう一台持つよりは、ここはK-xの後継としてK-30を手にした方がK-5との補完関係もあるし、色々幅が広がるだろうという結論に達しました。もっと分かりやすく言えばそっちの方が楽しいだろうということです。

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 箱には「Silky」とだけ書かれた緑色のシールが貼ってありました。買ったのはボディのみ。キットレンズにもなっているDA18-135mmWRは以前に買ったものがありますので、基本的にこれをK-30の常用レンズとして使う予定。K-xのレンズキットとDA35mmF2.4(白)を下取りにしたので、出費はそれほどでもありません。

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 K-30はK-xと比べると別物のように進化しています。特に一眼レフの命でもあるファインダー。ガラスプリズムを使用した視野率100%の一眼レフファインダーはK-5と全く同じものです。K-xはミラー式で視野率はともかく、倍率が低く色づきが感じられ、K-5と一緒に使っていると違和感がありました。K-xとの比較はさておくにしても、この光学ファインダーはK-30の一番の特徴です。

 ライブビューやEVFが進化してきているこの時代に、背面液晶のバリアングル化よりもむしろ光学ファインダーに力を入れてきたと言う点はとてもペンタックスらしいと思います。

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 そしてK-30はこう見えても防塵防滴で-10℃動作保証の耐寒仕様なのです。WRレンズもしくはDA★レンズを付ければ、多少の雨は気にせず使うことが出来ます。これは実際に写真を撮る上でとても便利な機能。K-7やK-5は雨の中や、水しぶきの中で使ったことが何度もあります。もちろん壊れたことはありません。K-30も同様な使い方が出来ると言うことでとても心強いです。

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 一方で映像エンジンは動画機能などを強化したPRIME Mを搭載しています。16Mピクセルのセンサーも高速かつ低消費電力仕様となっており、静止画重視のK-5とはコンセプトが異なる部分。K-5はRAWが14bitなのに対しK-30では12bitだったり、ISO感度範囲がK-5はISO80~51200までありますが、K-30はISO100~25600に抑えられていたりします。ついでにシャッターもK-30は1/6000secまで。でもこの辺は問題ありません。十分です。

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 一方良いこともあります。一つはSDXCのUHC-Iに対応していること。K-5/K-5IIはSDXCは使えますがUHC-Iには対応していません。対応カードを使えばK-30の方が書き込みがずっと早く、連写時の動作が軽快に感じられるはず。

 それからもう一つ、K-5では数秒の処理時間がかかっていたレンズ収差補正の処理がほとんど一瞬で終わるのです。単焦点レンズでは不要な機能ですが、ズームレンズ、特にDA18-135mmはなるべく収差補正を使いたいところ。このレンズ、ユーザーの間では色々賛否両論なのですが、私的には結構好きなのです。なので、このDA18-135mmの実用性がより高くなると言う点が、K-30を手に入れた理由の一つだったりします。

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 もちろんコストダウンもされています。基本的にメカ系はK-x/K-r系を引き継いでおり、K-7/K-5系とはフィーリングが異なります。上面の液晶もなくモードダイヤルはグリップ側にあります。しかしながらなんとコマンドダイヤルが前後にあるのです。つまりデュアルダイヤルでペンタックス独自のハイパー操作系がK-5と同様に完璧に使えます。これもK-30の大きなポイント。ただしダイヤルは径が小さいので、やや操作性は劣ります。

 そしてもう一つ重要な機能が電子水準器。K-30にはK-5/K-5IIと全く同様の2軸の水準器が内蔵されており、常にファインダー内に表示させることも出来ますし、センサーシフト式の手ぶれ補正機構を使って自動水平補正をすることも出来ます。これ、ペンタックス機らしい特徴的な機能です。

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 背面はこんな感じ。これまでずらずら書いてきたように、これだけK-30は機能的にK-5に近いにもかかわらず、操作ボタン類の配置がまるで違っているのです。十字キーの割り当てからして違いますし、再生ボタンやライブビューボタンの位置も大きく違います。K-5と一緒に使っていると、この辺は混乱するかも知れません。

 あとK-30で一番残念なのがセンサーのゴミ取り機能。これがK-5と同様の超音波式DRIIではなく、手ぶれ補正機構を使ってセンサー全体をゴトゴトと振動させるDRIなのです。K-7以来DRIIはほとんどゴミを気にする必要がないくらいよく効きくこと実感していますが、DRIに関してはK-xの経験上、あまり信頼がおけません。センサーのゴミには注意が必要と思われます。

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 K-5と並べてみました。ここ最近、黒いカメラを買っていません(^^; K-30は黒にしようかと一瞬思ったのですが。でもシルバーよりはずっと落ち着いていてあまり目立たないはず。シルバーのレンズは似合わないかも知れませんが、黒い普通のレンズは問題ないでしょう。

 ちなみに大きさは少しずつK-30のほうが小さく、手にした時の重量感はかなり軽く感じます。もちろんK-xよりはかなり大きいです。K-30はアダプターを使うことで単三電池が使えますが、そうするとかなり重量は重くなるでしょう。私的には軽量さ重視でリチウムイオン電池を使います。K-5よりは容量が半分くらいなのがやや心配ですが、様子を見て予備を買っておこうかと思います。

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 デザイン面でもK-30はすごく特徴的なんですよね。例の庇はやっぱり鋭く出っ張っています。これのおかげでペンタ部はかなりボリューム感があります。そしてPENTAXロゴは陰になって本当に見えません(A^^;
 K-30を初めて見たときの印象からしてそうだったのですが、何となく線が多くてバキバキで、無理矢理で冗長なデザインかと思っていたのですが、実物を手にしてみて、少なくとも手に触れる部分に関しては一つ一つの造形に意味があって、とても手当たりが良いです。そう思うと格好良く見えてきます。

 さて、今日は雨で出かける気にならなかったのですが、午後から急に晴れてきたので試し撮り兼ねてK-30を持って散歩に出かけてきました。それについてはまた次回。