酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

2012年F1第12戦 ベルギーGP

 長い夏休みを経て1ヶ月ぶりにF1が戻ってきました。再開の地はベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキット。F1カレンダー中で最も1周が長く、高低差も大きいコースです。再びレースが見られることをとても楽しみにしていたのですが... 残念ながら見ていません。
 旅行中だったと言うこともあるのですが、帰ってきてから録画を見る気も起きませんでした。いえ、それでも予選Q3と決勝のスタートだけは見てみましたけど。

スタート失敗

 予選は本当に素晴らしい結果でした。雨が降ってコンディションが荒れたわけでもない中で、小林可夢偉は実力でフロントロウを勝ち取ったのですから。絶好調でコースにぴったりマシンが合い、タイヤも上手く機能させられるとなれば嫌でも期待してしまいます。

 でもまぁその結果は散々というか何というか。個人的には最悪ではなかったと思いますが、かなりがっかりさせられる内容でした。ザウバーチームについていえば、問題は事故に巻き込まれたことではなく、スタートの失敗だと思います。クラッチ設定のミスでもないし、小林のミスでもないといわれていますが、問題がどこかにあったはず。いずれにしても、スタートがバトンやライコネン並みに決まっていたら、あの事故は切り抜けられたわけで、やはりそこがどうしても悔やまれます。

多重クラッシュ

 で、あのクラッシュですが... きっかけは、ちょっとした判断ミス(ハミルトンを完全に抜き去ったと勘違いした?)だったようにも思えますが、非常に深刻で危険な事故を引き起こしたことは間違いありません。スパの1コーナーで、過度にアグレッシブな行動が招くリスクについては、F1クラスのドライバーなら十分に分かっていて、アグレッシブさと安全性の際どいバランスの上で、ギリギリのせめぎ合いをを我々F1ファンは期待しているのです。小林が巻き込まれたからと言うのではなく、クラッシュは見たくありません。

 今回のグロージャンのドライビングは、そのバランスを「ちょっと越えてしまった」どころの話ではなく、3台のマシンが宙に舞うほど激しいクラッシュを引き起こしたわけで、厳しいペナルティは仕方がないところでしょう。マルドナードともども「暴れん坊」としての評価が定着するのは勿体ないことです。速さは十分にあるのですから。

期待

 そしてやはりそういう点では小林可夢偉のほうがずっと成熟したドライバーだと思うわけです。アグレッシブさを持ち合わせつつも、こういう滅茶苦茶な大暴れは決してしないわけですから。なので私としては「どんなに期待してもやっぱり可夢偉(or 日本人ドライバー)はダメなんだ...」とはまだ思いたくありません。小林可夢偉には絶対に過去の日本人ドライバーとは違う何かがあると信じています。

 幸いにも次のレスーは早くも今週末。伝統のモンツァ、イタリアGPです。ベルギーのことは忘れるようなレースを期待したいと思います。