酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

秋の日光遠足

 東京から日帰り圏内の紅葉の名所として代表的な観光地と言えばいくつかあると思いますが、私が真っ先に思いつくのは日光。過去、季節を問わず何度も行ったことがありますが、またフラッと行きたくなる不思議な魅力と奥の深さがあります。11月に入ったとある良く晴れた日、思い立ってカメラを持って出かけてみました。

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PENTAX K-5, DA70mmF2.4, F2.8 AUTO(1/200sec, ISO200, -0.7EV, 鮮やか)

 紅葉は日光市内が大体見頃を迎えているようでしたが、東照宮周辺は杉などの大木が鬱蒼と茂っていて、意外なくらいに紅葉するような木はありません。本当は一番綺麗なはずのいろは坂とそこから上、中禅寺湖や奥日光はほとんど紅葉は終わっていました。
 ちなみに上の写真、苔の上に落ちていた一枚の紅葉の葉っぱ。わざとらしいようですが少なくとも私が置いたものではありません(^^;
 カメラはK-5、レンズはDA Limited3本とFA31mmの単焦点ばかり4本だけ持って行きました。以下やや写真多めかつ長文です。お暇があればどうぞ(^^;

輪王寺・逍遥園

 まずは輪王寺へ。ここで日光の社寺共通の参拝券1,300円を買っておきます。すべてを回らないにしても個別に買うよりずっとお得です。まずは輪王寺の正面にある逍遥園へ。ここは紅葉の名所。そして時期もピッタリで見事な紅葉の日本庭園が見られました。

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, F2.0 AUTO(1/8000sec, ISO100, 鮮やか)

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PENTAX K-5, DA21mmF3.2, F5.6 AUTO(1/25sec, ISO100, -0.3EV, 雅)

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PENTAX K-5, DA40mmF2.8, F3.2 AUTO(1/3200sec, ISO200, 雅)

 池があって橋があって茶室があって、絵に描いたような日本庭園でしたが、それらしい写真は撮れませんでした。ひたすら上ばかり見上げたり、葉っぱに近寄ってドアップばかり。黄色、紅、緑と色とりどりの葉っぱに苔むした石が並び、どれだけシャッター切っても足りないくらい。思いがけず時間をかけてしまいました。ここは秋に日光にやって来たなら一見の価値があると思います。

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PENTAX K-5, DA70mmF2.4, F5.6 AUTO(1/80sec, ISO160, 鮮やか)

 逍遥園をあとにしたら順路的には次は輪王寺なのですが、ここは基本的にパスして中には入らず。由緒ある立派なお寺だし、誰にでも丁寧に解説してくれるのは良いのですが、お札やらお守りやら数珠やら、物品販売に異常に熱心なところが興ざめなので。

東照宮

 日光と言えば東照宮。江戸幕府開府の祖、徳川家康が祀られている豪華絢爛で荘厳なお社です。私の地域の小学生は必ず林間学校で日光を訪れ、東照宮を見学します。私はその後大人になってからも数え切れないくらい来ていますが。東照宮と紅葉を少し期待したのですが、境内は針葉樹の巨木が立ち並んでいて、紅葉するような木はほとんどありませんでした。

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, F2.8 AUTO(1/200sec, ISO200, 鮮やか)

 陽明門はいつ見ても圧倒されます。逆さ柱などが有名ですが、それ以外の細部の造りを見ていても飽きません。こんなに派手な建築物は日本では他にあまりないのではないかと思いますが、失われてしまっただけで、家康公が生きた時代の武将達はこういう派手好きだったのでしょうか。

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PENTAX K-5, DA70mmF2.4, F2.8 AUTO(1/250sec, ISO200, 鮮やか)

 東照宮は見事な建築物と数々の彫刻が見所ですが、密かに灯籠の数が多いことでも有名です。東照宮建立にあたって全国の大名から贈られた灯籠がこれでもかと言うくらいに並んでいて、当時の徳川家の権勢がうかがえます。その一つ一つが文化財クラスだとか。青銅製の灯籠は良い感じに青くすすけ、石灯籠は苔で覆われています。

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PENTAX K-5, DA40mmF2.8, F4.5 AUTO(1/200sec, ISO200, 鮮やか)

 三猿や眠り猫など動物の彫刻がいろいろある東照宮ですが、私個人的に一番好きなのは上神庫に掘られた象さんたちです。これが彫られた当時、日本には象はいなかったので、話に伝わってきたものを想像で彫り起こした象だそうです。伝説の中に生きる龍とかではなく、遠い異国にいると言われている未知の生き物を掘るなんて、東照宮は当時最先端の前衛的装飾をほどこした建築だったのでしょうか?

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PENTAX K-5, DA40mmF2.8, F4.0 AUTO(1/50sec, ISO400, リバーサルフィルム)

 伊勢神宮や京都の寺社もそうでしたが、参道や境内には杉の巨木が何本もそびえていました。日の光も遮られた薄暗い中、一面苔で覆われた緑色のマイナスイオン漂う世界。気持ちよく晴れた秋晴れの空はどこへやら。

 東照宮は表門を抜けるのに料金がかかりますが、それで入れるのは陽明門の先まで。眠り猫の下をくぐって奥宮まで登るにはまた別料金がかかります。紅葉でもしていたら上がってみようと思ったのですが、そういう風景ではなさそうだったので今回はパス。家康公のお墓参りは何度もしているので、また次の機会にしようと思います。

大猷院

 東照宮の影に隠れて見落とされがちですが、東照宮から二荒山神社を挟んですぐそばには、三代将軍家光公が祀られた大猷院があります。こちらも派手で立派な建物があるのですが、もちろん家康公に遠慮して規模も小さく、やや地味に作られています。見学客も東照宮と比べると比較的少なく、とても深閑とした良い雰囲気です。東照宮とともに大猷院も世界遺産に登録されています。

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PENTAX K-5, DA70mmF2.4, F4.0 AUTO(1/1000sec, ISO200, 風景)

 大猷院の入り口周辺はだいぶ紅葉していました。でも、それも若干最盛期は過ぎたのかも?

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, F2.8 AUTO(1/250sec, ISO200, 風景)

 こちらも灯籠がたくさん並んでいます。やはり家光公のために全国の大名が競って贈ったものなのでしょう。苔むすばかりか、なにやら植物が育っていたり。

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PENTAX K-5, DA21mmF3.2AL, F3.2 AUTO(1/40sec, ISO800, モノトーン)

 二天門の裏側にある雷神の像。もちろん反対側には風神様もいます。大猷院の各門を守るこういった木像は、他と違って網や鉄格子で守られていません。昼でもISO800じゃないと撮れないくらい薄暗い場所なのですが特に照明もなく、特別な解説の札もなく実に素朴にそのままの姿で立っています。

 大猷院の本殿は中まで公開されていて、家光公やその生母お江の方の位牌に誰でも参拝することができます。ただし家光公のお墓がある奥院までは入ることができません。実は昨年中は350年記念として、大猷院の歴史の中で初めてとなる一般人向けに公開されていました。是非見に来ようと思っていたのですが、先延ばしにしているうちにチャンスを逃してしまいました。残念! 生きているうちに二度と公開されないかも...。

奥日光

 日光市内にもまだまだ見るところはたくさんあるのですが、今回は日帰りなのでそろそろこの辺で移動です。車を走らせていろは坂を登り、奥日光方面へやって来ました。紅葉はちょうどいろは坂の途中までが見頃で、上まで登ってしまうとほとんど終わってしまっていました。奥日光はすでに冬支度のようです。幸いこの日は暖かくて、寒くはありませんでした。

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PENTAX K-5, DA21mmF3.2AL, F8.0 AUTO(1/500sec, ISO160, 風景)

 中禅寺湖のほとりから眺める男体山。麓の一角はまだ紅葉が残ってました。

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, F3.5 AUTO(1/4000sec, ISO160, 風景)

 中禅寺湖も穏やか。スワンボートでこぎ出したら気持ちいいだろうなぁ、という陽気。

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PENTAX K-5, DA21mmF3.2AL, F4.0 AUTO(1/125sec, ISO100, リバーサルフィルム)

 中禅寺湖から少し歩いて華厳滝へ。エレベーターに乗って下まで降りたのですが、そこは水煙に煙っていて眺めはイマイチ。迫力はありましたけど。今年は水量がだいぶ多いそうで、去年比で倍くらいだとか。基本的にこの辺も紅葉は終わっていて、絵はがきで見るような見事な風景はなかったのですが、上から眺めてみるとそれなりに秋っぽい眺めでした。

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PENTAX K-5, DA21mmF3.2AL, F8.0 AUTO(1/8sec, ISO100, 鮮やか)

 奥日光は滝の宝庫。少し車を走らせて戦場ヶ原方面へ。紅葉と滝と言えば華厳滝以上に有名なのが竜頭の滝。分かっていたことですがここも紅葉は完全に終了。一応わざわざ来たからとシャッターだけは切ってみましたけど。手持ち1/8秒。それなりに水は流れて写ったかな? ボディ内手ぶれ補正万歳!

 ということで、長くなりましたが以上で今年の日光遠足は終了。本当は戦場ヶ原や小田代ヶ原、湯ノ湖あたりも立ち寄りたかったのですが、時間的にちょっと厳しくなってきました。今回は断念し日暮れ前に金精峠を通って群馬県へ。白根山の西側に当たる群馬側はそれはそれで紅葉の最盛期でとても綺麗でした。うむ、丸沼周辺もとても良さそうだなぁ、と再発見。尾瀬あたりも今の季節は紅葉は終了してるでしょうが、とても綺麗でしょうね。来年はどこへ行くか考えておこうと思います。

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, F2.5 AUTO(1/1250sec, ISO160, 風景)

 実は今回はフィルム一眼レフも持って行きました。久しぶりのリバーサルフィルムを積めて。あまりたくさんは撮っていないのですが、どんなことになってるやら。

※他の写真も含めFlickrにまとめてアップロードしてあります
 秋の日光遠足 2011 -a set on Flickr


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