酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

207SWレビュー:インテリア編

 エクステリア編の続きです。今度は207SW Premiumの車内設備を中心に見てみましょう。インテリアは窓から下は黒基調のツートン、窓から上はベージュで落ち着いた雰囲気です。非常にプレーンで特にデザイン的なハイライトはなく、実用車らしさに溢れています。特にインテリアの仕様に関してはオプションは設定されておらず、モノグレードとなっていました。CCも含めて恐らく他の207も同様と思われます。「質感」という意味では306とは隔世の感がありますが、まぁクラスなり、年代なりというのが正直なところ。ユーティリティはかなり向上しています。

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 ドライビングポジションは306と比べるとかなり高く感じます。見晴らしはなかなか良好。フロントウィンドウも寝ていますが、下端がものすごく向こうにある、という感じではありません。また、主に高さ方向に広くなったせいか、車内は306よりも幅も長さも広く感じます。感じるだけで実寸は分かりません。乗り換えたばかりの現時点では、サイドシルの太さが気になります。降りようとすると、足が引っかかる感じ。もう一歩大きく踏み出さないと行けません。側突対策などの結果なのだろうと思います。

パノラミックガラスルーフ

 車内にあまり特徴はないと上で書きましたが、一つだけありました。それが上の写真に貼ったパノラミックガラスルーフです。天井の長さ方向の約7割、幅方向の8割くらいがガラスになっています。フロントガラスなどと比べると少し色がついてるようです。もちろん紫外線と熱戦は遮断されます。炎天下で運転してないので何とも言えませんが、暑くはないしエアコンの効きにも影響はない、ということになっています。

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 車内側に電動シェードがついています。どこまで開けるか閉めるかは自由自在。半分だけ開けておくことも可能。全開全閉時間は感覚的には約10秒くらいです。

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 全閉してしまうとこんな感じ。普通の車になります。シェード部分はそれほど厚みがないように見え、天井は後部までほぼフラット。実際には天井が下がっているのだと思いますが、閉めていても変な圧迫感は全く感じません。

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 しかしこれはやはり後席に座った人が一番その恩恵にあずかれる機構だと思います。あるいは助手席でめいっぱいシートを後ろへスライドさせて、バックを寝かし気味にするのも良いかも。運転席でまともなドライビングポジションを取ると、意外なくらいにガラス部分は視界に入りません。
 そうは言ってもガラスルーフを開けたときの車内の明るさは素晴らしいです。特に天気が良くなくても、一人で乗っているときでも開けておくのがデフォルトになりそうです。

運転席まわり

 次にメーターやステアリングなど、運転装置周りを見てみましょう。

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 まずはメーターパネル。白地の文字盤にシルバーメッキで縁取られた三連デザイン。タコメーターとスピードメーターの配置は306と逆になっており、いまだちょっと戸惑います。上の写真はライトを点灯し、照明を付けた状態。照明はオレンジ色で明るさ調整はもちろんできます。マイナーチェンジ前には、スピードメーターの下に油温計がついていたそうですが、私のにはありません。
 試乗したときに気になっていた上部の視認性ですが、色々ポジション調整しているうちに気にならなくなってきました。慣れただけなのかも知れません。

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 で、ステアリング。サイズと太さは普通。3本スポークで一応革巻きです。もちろん上下前後の位置調整可能。ホーンスイッチが普通の車と同じく、ステアリングのスポーク部にあります。306に慣れてしまっているので、しばらくはとっさの時に押せなさそうな気がしています。
 そして何故かステアリングの付け根からレバーが4本も飛び出しています。ウィンカー&ライトのレバーと、ワイパーのレバーは良いとして、残る下側の短い二本は左側がクルーズコントロール、右はナビ&オーディオの操作用です。それぞれダイヤルびボタンが色々ついていて、操作を覚えるのが大変です。

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 足下は何だか変なことになっています。ペダルはこんな感じで味も素っ気もないです。私の好みというか、306に慣れた体からすると、ちょっとアクセルが左すぎるかも。特にホイールアーチが出っ張ってるわけでもないのに。そして写真を撮って初めて気づいたのですが、ステアリングのロッドとか、カーペットが途切れた先の奥の方にむき出しで見えていますね。こんなのでいいのでしょうか? 実際に足がそこまではいることはありません。

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 ATレバーです。ゲート式でマニュアルモード付き。で、賛否両論のピカピカメッキ仕様。グラスルーフもあることだし眩しすぎると感じることがあるかも知れません。306もアルミプレートだったので慣れてはいますが。

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 ATレバーのさらに後ろにはパーキングブレーキのレバーがあります。まぁ、この辺はごく普通。レバー脇にあるスイッチはガラスルーフのシェードの開閉スイッチです。さらに後席側にドリンクホルダーがありますが、これは多分後席用と思われます。

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 ルームミラーは自動防眩式です。これが見やすくて驚きました。なかなか良くできていますね。ルームランプとマップランプは独立スイッチ付き。バイザー裏のミラーも照明付きです。ミラーの付け根付近は恐らく雨滴感知センサーのユニットが入ってると思われ、その横にひっそりとETCのアンテナがついています。フロントウィンドウのドット模様部分は電波が通過するエリアを表していると思われます。写真では見えませんが、ナビと地デジ用のフィルムアンテナもフロントウィンドウ上部に貼ってあります。

ダッシュボード&ドアトリム

 運転席の続きでもあるのですが、次はナビやらエアコンのコントローラまわりと助手席側、およびドアトリムの様子です。

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 まずはセンターコンソールの全景。一番上にあるオレンジ色のディスプレイはドライブ・コンピュータです。ぶっちゃけ時計に毛が生えたようなモノ。いつもは時間と日付と外気温が表示されていますが、ワイパーレバーの先端を押すと、航続距離やら瞬間燃費やら、目的地までの距離やら色々表示されます。この辺は高機能なトリップメーターとして利用できそうです。あとバックするときは、バックソナーの警告表示に切り替わります。
 つづいてその下にエアコンの吹き出し口、オーディオ&ナビ、エアコンパネル、小さなぬいぐるみが並んでるあたりは、ドライブコンピュータの操作ボタンと小物入れ、シガーソケットなどが隠れています。エアコンは左右独立制御のオートエアコンです。すごいですね、左右独立って高級車みたい(って今時当たり前なのかな?)。
 あ、ちなみにエアコンパネルに下に、カードが刺さったETC車載器みたいなものが見えますが、これはただのカードホルダーだそうです。試しにクレジットカードを差し込んで見ましたが、実際何も起きませんでした(^^;

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 助手席前のグローブボックスです。蓋はかなり大きいですが、中の容積はびっくりするほど小さいです。カップが置けそうな窪みがありますが、まさかこれがカップホルダーでもあるまいし。車検証のファイルを上部にゴムバンドで固定するようになっていたり、エアコンの吹き出し口がグローブボックス内にもついていたりします。右のキー穴は助手席エアバッグのキャンセルスイッチ。左側の蓋の中はヒューズボックスです。

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 フロントドアのトリムはこんな感じで黒とグレーのツートン。相変わらずカップホルダーの類はありませんが、ドアポケットの容量がかなり大きいです。大抵のものはここに投げ込んでおけそう。スピーカーはセパレート式の2wayで、ウーファー(もしくはフルレンジ)がドアに、ツイーターはダッシュボード上面についています。
 それにしても分厚いですよね、このドア。そういえば、207でも窓落ち事例とかあるんでしょうか。それなりに多発していた306でも、私は未経験なのですが。

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 こちらはリアドア。フロントよりは小さいドアですが、厚みは同じくらいあります。パワーウィンドウのスイッチも常識的なところについています。リアスピーカーもドアに埋め込まれています。

ナビ&ETC&オーディオ

 お次はナビとオーディオです。207のオプションカタログには数種類のナビがあったのですが、色々機能性能お値段など検討した結果、パイオニアの楽ナビLite AVIC-MRZ99にしてみました。

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 今流行のメモリーナビです。地図などの3年間無料アップデート付き。アップデートはSDカードを介して行います。PCがあれば自宅で実施可能。お店に持っていく必要はありません。2DINサイズでタッチパネル式の7インチWVGAのLEDバックライト液晶搭載。オーディオプレーヤーも兼ねており、フルセグの地デジチューナーも内蔵。GPSは車速パルスも取っており、FM-VICSは対応していますがビーコンはありません。データ通信可能なBluetooth入り携帯か、専用の通信モジュールを付けると、ネットから渋滞情報などを取ってくることができるのですが、残念ながら対応機種を持っていません。

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 iPhone/iPodを接続して音楽再生することも可能で、そのためには専用ケーブルが必要です。もちろん付けましたとも。単にAUXとして接続するだけでなく、iPodの操作もナビ側でできます。私が持っている初代iPod touchもiPhone4もちゃんと認識しました。ナビとオーディオの操作切り替えもボタン一つで簡単。超多機能な電子機器にしては、操作はシンプルで直感的に分かりやすくできています。
 ちなみに、ナビとしては取り付け位置が低くて、運転席からの視認性はあまり良くありません。これは207自体のダッシュボードデザインの問題だと思います。本当だったらドライブコンピューターのディスプレイのある位置がナビ向きかも。一応、このパイオニアのナビ、ディスプレイの角度調整はできるのでまだ良いのですが。

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 ETC車載器は運転席右下の小物入れスペースに設置してもらいました。って言うかこのスペース、何のために元々あるのでしょう? ETC車載器もナビと同じくパイオニア製ですが、ナビと連動はしていません。
 そしてこの写真に写っているUSBとピンジャックのケーブルがiPod接続用です。この先にさらにDocコネクタに変換するアダプタを付けてiPodを繋げます。ちなみに、このUSB部分にはiPodではなくて通信モジュールをつなぐこともできますが、iPodと排他になってしまうとのこと。Hubを挟んだらダメなのかな?

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 iPod touchをつないでみました。当初、iPodの設置場所をどうしようかと考えていたのですが、操作はナビ側で全てできるのでiPod自体は触る必要がありません。ということで、このままこの穴の中に置いておいても問題ありません。ケーブルの処置はまだ検討の余地ありです。

 306ではスピーカー交換したり、デッドニングしたりオーディオ関係は色々いじりましたが、今のところ207SWはこのままノーマルでいいや、と思っています。

シート&ラゲッジ

 車のインテリアとしては本来は一番重要なシートを最後に見てみましょう。

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 これまた魚眼レンズで取ってるので歪んでますが、前席はこんな感じです。黒基調の微妙なツートンのファブリック仕様です。牙フォグの前期207SWはシートがスポーツ仕様(サイドの出っ張りが深い?)だったり、最新の2011年型はハーフレザーになっているそうです。
 シートは新しくなればなるほどコストダウンされたり、車格の差が明確に表れる部分ですが、この207SWのシート、シートバックの大きさも十分あって、固すぎることもなく、手触りも悪くありません。ヘッドレストもしっかりしており座り心地は良いです。シートバックの角度調整は306のようなダイヤル式ではなく、レバーになっています。ハイトアジャスターも結構ストロークがあります。

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 でもって、リアシートです。ホイールベースはハッチバックと同じなのですが、SWはリアシート位置が少し後ろ、かつ少し高く設置されており、リアの居住性はハッチバックより良くなっています。もちろんリアも3人分のヘッドレストと3点式シートベルト付き。306と比べても十分な広さです。天井が高くてグラスルーフがある分むしろ広々と感じるかも。

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 そしてこのリアシート、肩のところにあるスイッチ一つで座面が沈み込みつつシートバックが倒れ、フルフラットになります。この機構のおかげで座面のクッションが薄くなっているようですが、座面の奥行きやバックの高さなど、サイズは犠牲にはなっていないようです。座り心地は長距離乗ってみないと何とも言えません。
 いずれにしてもこのフルフラットになるワンタッチフォールディング機構は、スキーなど荷物をたくさん運ぶときには重宝するはずです。

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 ラゲッジです。SWがSWである由縁の重要な部分。ワゴンとしては荷室容量はかなり小さいですが、私の用途にはこれくらいでも十分広いです。ちゃんとゲートの下端とラゲッジのフロアがフラットになっていて、ワゴンのお約束の部分は押さえてあります。

 オプションのラゲッジトレーを敷いてあります。フロアにはフックがついていたり、左右に小さな小物入れスペースがあったり、うまく使えば色々便利そう。トノカバーは三つ折り式の風呂蓋スタイルです。使用しない場合はこのトノカバー自体はフロアに敷いておけるようにできてるそうですが、ラゲッジトレーと排他かな?

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 今のところ、用途は思いつかないのですが、一応左のリアシートバックの後ろあたりにシガーソケットがついていて電源が撮れるようになっています。これもワゴンらしい装備ですね。

 以上で207SWの紹介はほぼ終了です。特に大きくいじることはないと思うので、また不定期のメンテナンス記録を時々書くことになるかと思います。もう少し距離を走って見たところで、燃費傾向などが分かればまた報告したいと思います。

おまけ

 先日野暮用で原工房さんを再び訪れてみたら、さっそく元私の306が既に売り出されていました。

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 綺麗に磨き上げられてピカピカ。鉄ホイールと新しいタイヤとナカミチのオーディオはそのまま。中途半端に外したナビ類は綺麗に取り去られていました。11年落ちの306としてはなかなかいいお値段がついています。ワンオーナーの禁煙車なのはともかく、事実上原工房で新車当時から見てもらってる車両です。それなりにやれてはいますが、トラブルで乗り換えたわけではないですし。強気の値段設定に思えますが、いいオーナーが見つかることを祈ります。