酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

WD30EZRX

 久しぶりのPCネタです。PCの基本的な構成はもう1年以上いじっていませんが、データ用のハードディスクを3TB化してみました。デジタルカメラで撮った写真もどんどんと増えていきますし、先日PT2を導入したために、地デジ録画を時々するようになったため、急にデータドライブの消費量が増えてしまいました。これまでデータドライブには2TBのWD20EARSを使っていましたが、空き容量が半分を切ってしまったのです。いや、まだ半分。されどあと半分。個人的に、HDDの空き容量が半分以下になると精神的に落ち着きません。

IMGP1666

 買ってきたハードディスクはWestern DigitalのWD30EZRXです。省電力のGreenシリーズの製品で回転数は5400rpm。1プラッタの容量は750GBで、これを4枚内蔵してシングルドライブで3TBを実現しています。インターフェースは6Gbps/s対応のSATA3で、バッファは64MB搭載しています。

 ちなみにこの3TBのHDDは秋葉原で既に9,000円台前半で売られています。2TBのドライブだと5,000円台ですので、容量単価はまだ2TBのほうが若干良いのかもしれません。しかしハードディスクは1万円切ったあたりがちょうど普及価格帯でお買い得感があります。

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 秋葉原のPCパーツショップでいつも通りバルクのドライブとして買ったはずなのですが、なんとWesternDigitalブランドの化粧箱に入ってました。プチプチにくるまれただけの裸状態に慣れてるのでちょっと新鮮です。販売代理店の保証書も入っていましたが、メーカーのRMAも可能です。

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 一番上に貼った写真がドライブ本体表面の姿。いつものCaviar Greenシリーズと同じで特に変わったところはありません。そしてこの写真は裏側。こちらも同じく至って普通。コントローラー基板がありますが、WesternDigital製品の常として、チップの実装面が見えないように基盤は裏返しになっています。無用な破損を防ぐ意味では理にかなっていますが、ちょっと味気ないですね...(A^^;

2.19TBの壁を超える

 さて、近年のHDDの大容量化は目覚ましいものがありますが、32bitのWindwosとレガシーBIOSのマザーボードでは、MBR(マスターブートレコード)が扱えるセクタサイズと最大セクタ数の関係から、2.19TB以上の容量が扱えないという最大容量の壁があります(Mac OS XやLinuxの場合はこの壁はないそうです)。
 HDDの容量の壁と言えば、まだHDD一台あたりの容量が数百メガバイト単位だった時代から何度も乗り越えてきたと思いますが、この2.19TBは久しぶりに遭遇した最新にして最大の壁です。しかし、使用するOSがWindows7であれば、データドライブとして使う分には特に問題なく簡単に認識させることができます。

WD30EZRX_GPT

 そのためには新品のドライブを接続直後、コントロールパネルから「管理ツール>コンピュータの管理」を起動し「ディスクの管理」にて、「MBR(マスターブートレコード)」の代わりに「GPT(GUIDパーティションテーブル)」でディスクの初期化時を行えばOKです。
 上のスクリーンショットはGPTで初期化してフォーマットしたあと、ディスクのプロパティを確認したときのダイアログボックスです。ボリュームのパーティションスタイルが「GUIDパーティションテーブル(GPT)」になっており、容量も約3TBと表示されています。

 ちなみに、この3TBのHDDをシステムの起動ドライブとして使用する場合は、Windows7の64bit版とBIOSがUEFI化されたマザーボードが必要です。最近販売されている新しいマザーボードはIntel向け/AMD向けにかかわらずUEFIとなってるものがほとんどです。

 私のPCの場合、OSはWindows7の64bit版ですが、マザーボードは昨年モデルなのでBIOSはUEFIではなくレガシーBIOSです。なので起動ドライブとしては使用できません。起動ドライブはSSD化しており、もはやHDDはデータドライブにしか使わないので問題ありません。接続先はマザーボード搭載のサウスブリッジ、AMD850のSATAポートに直結です。AMD850はSATA3をサポートしているので、6Gbps/secの高速転送速度も生かすことができます。HDDなので実際にはそんな帯域使わないとは思いますが。

WD30EZRX_info

 領域確保後にCrystalDiskInfo4.0でドライブ情報を確認してみました。こちらでも容量約3TB、転送モードはSATA/600となっています。温度が高めなのはデータを大量に書き込んだ直後なためで、普段は30度前後です。

ベンチマーク

 データ保存用のドライブなので速度はそれほど必要ないのですが、HDDは速いに越したことはありません。とはいえこのドライブは省電力で静音が売りのGreenシリーズの製品なので、回転数も5400rpmに抑えられています。どの程度の性能なのかCrystalDiskMark3.01で簡単にベンチーマークをとってみました。

WD30EZRX

 CPUはPhenomII X6 1090Tの定格、マザーボードはASRockの890GX Extreme3(サウスブリッジはAMD850)、メモリーはDDR3-1333を8GB搭載。OSはWindows7 Professional x64で、HDDはAMDドライバーでAHCIで接続しています。空ではなくて使用状態で計測しているのであくまでも参考程度です。
 結果は上の通り。これまでHDDでシーケンシャルが100MB/sを大幅に超えたのはあまり見たことがありません。回転数が低いドライブとは言え、高密度プラッタのおかげもあってピークの転送速度は大幅に進化しているようです。

WD20EARS_bench

 さらに参考までに、こちらはこれまで使っていたWD20EARS(500GBプラッタ×4枚、5400rpm、SATA/300)の測定結果です。しかも使用率的にはこちらのほうが厳しい状態ですので、このままWD30EZRXの結果と直接比較するのもどうかと思いますが。その辺を想像で割り引いたとしても、シーケンシャルアクセスの差はやはりプラッタの大容量化のおかげと思われます。一方で、小容量のランダムアクセスはほとんど変わりありません。プラッタが高密度化してもヘッドシークが速くなるわけではないですから。

 いずれにしてもSSDには遠く及ばず、もはやHDDをシステムドライブに使う気にはなれませんが、これだけの性能があればストレージ用途としては十分以上です。

 そろそろ1TBプラッタなんてものも出てきたようですので、4TBのドライブが発売されるのも時間の問題でしょうか(^^

Western Digital Caviar Green 3.5inch Intelipower 3.0TB 64MB SATA6.0Gbps WD30EZRX

Western Digital Caviar Green 3.5inch Intelipower 3.0TB 64MB SATA6.0Gbps WD30EZRX