酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

SIGMA 50-500mmで撮る飛行機(後編)

 前編からの続きです。撮影場所は引き続き羽田空港周辺の城南島および京浜島ですが、今回は当たり前に飛行機をただ撮るのではなく、500mmという超望遠と10倍という高倍率ズームを生かしてちょっと遊んでみました。

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PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F6.3 Auto (1/400sec, ISO200, -0.7EV, AWB, 鮮やか, 500mm)

 B747-400Dの主脚付近です。大きくて重たい機体なので、主脚も胴体と左右の翼に計4脚という豪華仕様です。500mmという超望遠に加え、距離が近いので相対的にフレーム内の速度が速く、しかも日陰で暗いという三重苦。それでも1/400秒なのですが、このカットは少しぶれてしまいました。この距離になるとピント位置も問題になりそうですが、全てカメラ任せです(^^;


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どアップ

 近づいてくる機体を追い続け、望遠端のままどこまで切り取れるか挑戦です。

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PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F7.1 Auto (1/1250sec, ISO200, -0.7EV, AWB, 鮮やか, 500mm)

 B777-200のエンジン。双発の大型機とあってエンジン自体もかなり大型です。B777はERタイプになるとGE製のエンジンを積んでいますが、非ERではP&W製のエンジンを積んでいますが、古い機種のようにカウルの形状にはあまり違いはないですね。残念ながらちょっとこのカットはピントが後ろに行ってしまってるような気がします。

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PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F7.1 Auto (1/500sec, ISO200, -0.7EV, AWB, 鮮やか, 500mm)

 前編のトップに貼ったJAL新塗装のB767新造機です。エンジンも主脚まわりもやっぱりピカピカなのが分かります。B767のエンジンもGE製とP&W製が入り乱れているようですが、やはり外観だけではよく分かりません。復活した鶴丸マークですが、時代によってJALのロゴ書体だけ変わっています。ちなみにこのカットもちょっとぶれてるか、もしくはピントが尾翼に抜けてるかも?

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PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F6.3 Auto (1/1600sec, ISO200, -0.7EV, AWB, 鮮やか, 500mm)

 B777の胴体どアップです。主翼の少し前あたり。闇雲にシャッターを切った中の一枚。何が何だか分かりませんが、窓から人が覗いていれば顔が分かりそうなくらい。実際人の顔がわかる写真も撮れたりもします。

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PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F7.1 Auto (1/1000sec, ISO200, -0.7EV, AWB, 鮮やか, 500mm)

 B767の機首部どアップです。先端のドームの中には気象レーダーが入っています。横に生えてるひげはピトー管(速度計)かな? 気にしたことすらありませんが、前脚には前照灯が三つもついています。残念ながら真下から見上げているので、窓の奥にパイロットの姿を見ることはできません。

 やはり撮影倍率というか、相対的な速度が速くなるのでどアップはかなり難易度が高く、フレーミング含めまともに撮れているものはほとんどありませんでした。数打ちゃ当たる戦法で、偶然の産物に頼るしかありません。でも、こういうのも面白いですね。いわゆる「写真は引き算」ってやつです(A^^;

ゆる飛行機

 どアップの正反対で、単に機体だけを撮るのではなく、周囲の風景を取り込んでみました。「ゆる鉄(もしかしたら(c) by 中井精也さん)」の飛行機版みたいなイメージで。いや、もちろん写真としての完成度ではなく、気持ちだけの話なのですが。

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PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F13 Auto (1/640sec, ISO400, -0.7EV, AWB, 鮮やか, 410mm)

 海上に突き出ている黄色い灯火の上で羽を休める海鵜。バックははるか沖あいにあるD滑走路の誘導灯橋と、そこにアプローチする全日空機。海鵜までは十数メートル、D滑走路までは数キロメートル。何だか分かる程度のボケになるように絞り込んでみましたが、もっと絞れば良かったかも。拡大すると分かりますが、ピントを合わせた海鵜はかなりかっちりシャープに写っています。

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PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F6.3 Auto (1/1250sec, ISO200, -0.7EV, AWB, 鮮やか, 240mm)

 城南島海浜公園にはとても立派な人工砂浜があります。遊泳は禁止されていますが、さすがに真夏は水辺で遊んでる人がたくさんいます。といっても海の水はあまり綺麗ではありませんが。遠くに飛んでいるのはD滑走路にアプローチするANAのB747-400D。それにしても、海上に浮かぶ灯台のようなものとUFOのようなものが乗っかった人工物は一体何なのでしょうか?

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PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F6.3 Auto (1/800sec, ISO200, AWB, 鮮やか, 170mm)

 これは京浜島から撮りました。上下に間延びしてちょっと無理矢理感がありますが、東京湾は船もたくさん航行していますので、飛行機と船を絡めることも意外に簡単です。画面の左にゴミのように写っているのは、JALのB767の次に着陸する予定の飛行機。左に進んでから緩く左旋回しながらB滑走路に進入してきます。このくらいの間隔を開けて次々にやってきます。望遠端で撮るとこんな状態になるくらい。さすが過密空港です。

カモメと猫

 城南島海浜公園には飛行機以外にも撮るものがあります。ということでちょっとだけ番外編。

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PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F6.3 Auto (1/1000sec, ISO200, -0.7EV, AWB, 鮮やか, 500mm)

 カモメと思って撮りましたがもしかしたらウミネコかも。海鵜もそうですが、カモメ(もしくはウミネコ)もそこら辺をやたら飛んでいます。もちろん公園内には鳩もいます。この手の鳥は海上付近をかなりの高速で飛んでいますし、不規則な動きをするので、ファインダーで追いかけるのは難しいです。500mmもあるとなおさら。追いかける以前に、まず最初にフレームに捕らえるだけでも一苦労でした。

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PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F6.3 Auto (1/500sec, ISO200, -0.7EV, AWB, 鮮やか, 500mm)

 ここには白黒の野良猫一家もいます。人の多い砂浜に出たりして潮風に当たっていることも多いのですが(まさか漁をしてるわけではないと思います)、意外に人間に対して警戒心が強いようであまり近づけません。そんな猫も500mmもあれば盗撮撮影し放題。

色収差?

 ところで、今回K-5とこの50-500mmの組み合わせで撮影していて気になることを一つ発見しました。というのもどうも色収差が目立つような気がするのです。その例を何枚か貼ってみます。等倍切り出しなのでクリックしても大きくなりません。

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 例えばこれ。というか、コクピットの窓付近には軒並みこんな感じで紫と緑の縁取りがされていました。白−銀−黒と、それほど急峻ではない3段階のエッジなのですが。ついでに機体の上部と背景の空のエッジも緑がかっています。

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 これもかなり激しい例。JALの旧ロゴ周囲と客席窓の周囲がやはり緑と紫で縁取られています。さらに赤いラインも黄色い縁取りがあったり。

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 さらにこれとか。金属製の前脚と背景の濁った空との境目にやはり色がついています。紫が目立ちますが緑のエッジもあります。

 主に良く使ったせいもあるのですが500mmの望遠端で目立つこと、APS-Cとはいえ画面周囲で発生しやすいこと、絞ってもあまり変わらないこと、輝度差のある部分で目立つものの、紫だけではなく緑色も含めた2色の色つきが見られることなどから、多分これは倍率色収差では無いかと思うのですが、カメラ(センサー)との相性があるのかどうかも含め詳しいことはよく分かっていません。

 ちなみに今回は全てJPEG撮りしましたが、Lightroomのレンズ収差補正をマニュアル操作することにより、かなり簡単に消すことができます。これまでに貼った写真は概ね補正済みのものばかりです。等倍まで拡大しないと目立たないですし、補正も可能なので問題ないと言えば問題ないのですが、今まであまり見たことがなかったレベルなのでちょっと気になりました。

 とりあえず、飛行機撮りシリーズはこれで終了です。返却までにもう一回か二回はどこかに撮影に行きたいものです。