酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

SIGMA 50-500mmで撮る飛行機(前編)

 さて、みんぽすさん経由でSIGMAの50-500mmをお借りしたわけですが、やはり超望遠レンズを気楽に使える場所となると、私の場合慣れているのは羽田空港周辺。飛行機撮りにはこのレンズは威力を発揮するはず、ということで早速城南島海浜公園に出かけてきました。

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JAL, BOEING 767-346ER, JA655J
PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F7.1 Auto (1/1000sec, ISO200, -0.3EV, 鮮やか, 500mm)

 JALの新塗装機です。下から見ると真っ白。このB767は先月登録されたばかりの新造機らしくピカピカでした。B787が就航間近ですが今でもB767は導入されてるんですね。2クラス構成の国際線仕様のERタイプですが、ANAのようにウィングレットはついていません。


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 ということで、まずは普通に機体を撮った正統派な写真を(前編)として紹介します。

テレ端

 とにかく、500mmという超望遠の世界を体験してみました。かなり遠くの機体をぐっと引き寄せることができます。空気の揺らぎが気になるくらいの世界です。

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ANA, BOEING 777-281, JA8197
PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F7.1 Auto (1/1250sec, ISO200, -0.7EV, 鮮やか, 500mm)

 B747が激減してしまった今、国際線、国内線の大型機といえばB777。その中でも短胴タイプの-200です。この機体は全日空のB777の初号機。1995年登録なのでもうかれこれ16年ものです。

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JAL, BOEING (McDONNELL DOUGLAS) MD-90-30, JA001D
PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F7.1 Auto (1/1000sec, ISO200, -0.3EV, 鮮やか, 500mm)

 一方、JAS時代からローカル線を支えていたナローボディ機、古くはダグラス時代のDC-9の末裔であるMD-90も健在です。JASオリジナルのフリートで残っているのはこの機体くらいでしょう。

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ANA, AIRBUS A320-211, JA8609
PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F7.1 Auto (1/1600sec, ISO200, -0.7EV, 鮮やか, 500mm)

 A300なき今、日本籍の唯一のエアバス機がこのA320です。B737-800が大量導入される中でもしぶとく生き残っているところを見ると、単に機体サイズだけではない、何か存続させる理由があるのかもしれません。柔らかい機体のシルエットはBOEINGの機体には見られない、まさしくヨーロピアンデザインではないかと思います。

 と、ここまでは城南島海浜公園から、機体がめいっぱいフレームに収まる位置で500mm望遠端で撮ってみました。もちろん手持ちです。望遠レンズ特有の遠近感の圧縮効果もあって迫力満点ですし、機体の形状も綺麗に写ります。晴れた真夏の昼間ですが、解放から0.5段絞ってISO200でようやく1/1000秒が切れるくらい。手ぶれ補正もあるのでこのくらいなら安心です。
 手ぶれ補正はよく効くのですが、ぴたっと止まらずにゆっくりとした動きが残ってしまいます。補正しきれない手ぶれなのかも。そのため、ぴったりと機体をフレームに納めようとしても、シャッターを押すタイミングによってずれてしまうことがたまにあります。この感覚、うまく文字で説明しづらいのですが、500mmの世界はいかに手ぶれ補正があっても、へっぽこカメラマンには扱いが難しいです。

ワイド側

 次はやや目先を変えてみました。城南島海浜公園はB滑走路への進入経路真下にあたる上に、かなり滑走路端から距離が近いので、飛行機はほとんど真上をかすめていきます。たこ揚げが禁止されているくらい。なので、500mmという望遠端の長さだけでなく、50mmまで引けるこのレンズの特徴が存分に生かせます。

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SFJ, AIRBUS A320-214, JA01MC
PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F8.0 Auto (1/1600sec, ISO400, -0.7EV, 鮮やか, 113mm)

 スターフライヤー(SFJ)のA320初号機です。SFJは羽田から北九州または関空に飛んでおり、国内線にしてはゆったりしたシートが特徴だとか。でも乗る機会はあまりなさそうです。それに真っ黒な機体はカメラ泣かせですね... と思ったら、JALの真っ白な機体もある意味撮りづらいといえるのかも。

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ANA, BOEING 777-281, JA714A
PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F6.3 Auto (1/800sec, ISO200, -0.3EV, 鮮やか, 50mm)

 全日空のB777-200。2枚目に張ったJA8197に対して、こちらのJA714Aは-200型で最後に受領した機体。なのでまだ6年もの。というか、短胴型の-200でも十分大きいですね。-300になると50mmでもこの位置ではフレームに収まらなくなりそう。

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JAL, BOEING 737-846W, JA319J
PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F6.3 Auto (1/800sec, ISO200, -0.3EV, 鮮やか, 140mm)

 最近、日本の航空会社各社がどんどんと導入を進めている小型の最新鋭機、B737-800。昔のB737といえば寸胴でおよそかっこいいとは言えない姿をしていましたが、-800になってそれなりの見た目になりました。巨大なウィングレットが特に良いです。
 
 50mmまで使えるこのレンズの便利さは、ワイド端100mmクラスのレンズの使い勝手とは明らかに違います。500mm時とは逆に、飛んでいる飛行機なのに、何となく機体のフォルムが崩れ、遠近感を感じる一風変わった写真になりますし。レンズ交換することなくこれだけの範囲をカバーしてしまうこのレンズは、ある意味「超便利ズーム」といえます。
 とはいえ、ズームリングはそれなりに固く、手持ちではホールディングもしっかりしないといけないので、ワイド端からテレ端まで、自由自在にズームしながらフレーミングを決めるということは、なかなか難しいですが。ある程度のズーム範囲を決めてからファインダーを覗いた方が良いと思います。

中間域

 城南島の対岸で、B滑走路の真横に当たる京浜島のつばさ公園に移動してみました。昔の記憶ではB滑走路にはこっちの方が近いかと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。

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JAL, BOEING 777-346, JA8944
PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F6.3 Auto (1/800sec, ISO200,鮮やか, 200mm)

 進入灯橋を超え、まもなくタッチダウンするJALのB777-300です。つばさ公園からだとちょうど真横に見る形になります。200mmあれば、このサイズの機体ならフレームいっぱいになります。

IMGP4874.jpg
ANA, BOEING 747-481D, JA8959
PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F6.3 Auto (1/1600sec, ISO200, 鮮やか, 370mm)

 残念ながら滑走路脇はいまだ工事中のようで、土木資材などが山のように盛られています。そのため肝心のタッチダウンする瞬間付近は見通しがよくありません。それでも無理矢理撮るとこんな感じに。うーん残念。見通しよければ300mmクラスで十分に撮れる位置なのに。

IMGP4897.jpg
ANA, BOEING 777-281, JA712A
PENTAX K-5, SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3, F7.1 Auto (1/800sec, ISO200, 鮮やか, 500mm)

 スターアライアンス塗装のB777です。無理矢理500mmを使うとこんな感じに。うむ、これはこれでアリですね。城南島は見上げるように構える必要がありますが、京浜島は真横から撮れるというのが良いです。

 図らずも京浜島からはちょうど200mm〜400mm程度の中間域が最も使用頻度が高くなりました。こういう場合、ワイド端50mmはほとんど不要ですが、望遠側に長い分にはいくらでも使い道があります。ということで「襷に長し」ではなく「大は小を兼ねる」といったところでしょうか。飛行機を撮るような用途であれば、どこに行くにも50-500mmというレンジのこのレンズ1本あればほとんど安心。サーキットも同様ではないかと思います。うん、やっぱり便利だぞ、これ。

 たぶん(後編)に続きます。


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