酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

2011年F1第7戦 カナダGP

 今更ですが、一応観戦はしたという記録だけ。

 途中大雨のために2時間にわたって中断し、最終的に4時間を超えるレースとなった今年のカナダGP。地上波放送では中断中に放送終了時間を迎え、ダイジェスト版再放送もなくそれっきりとなってしまいました。幸いCSを録画したディスクを知人から頂くことができ、ようやく今頃になってチェッカーフラッグまでレースを見ることができました。
 結果は早々に知っていたし、レース内容も噂には聞いていたのですが... 「なんじゃこりゃ?」というのが、観戦後の正直な感想です。

「キャリアの中でもベストの勝利」 ジェンソン・バトン/マクラーレン

 「大荒れ」だけでは表現しきれない、変なレースとなりましたが、その主役はもちろんバトン。前半までのドタバタもそうですが、残り20周目まではポイント圏外にいたのに、なぜ最後はトップチェッカーを受けられるのか? ヘビーウェットからドライへ時々刻々変わっていくコンディションに、バトンとマクラーレンのマシンがにぴったりはまったのでしょう。終盤にセーフティーカーが入って、先頭とのギャップがなくなったのも彼に味方したと思います。それだけじゃなくて、ペナルティや審議対象となった接触等々色々なことがあり、今回のレースで一番の暴れん坊でもありました。
 いずれにしても、とにかくすごいレースでした。天候が荒れたというだけではなく、バトンの勝ち方はすごかったです。そうとしか言いようがありません。

「この結果は残念だ」 小林可夢偉/ザウバー

 もう一人の主役は小林可夢偉。リスタート後しばらく、ウェットの間は2位というポジションを守っていましたが、最終的には7位。スタートグリッドと荒れたレースを考えれば、とても良い結果ですが、レース内容はちょっと残念。それに、バトル中にハイドフェルドだけでなく、ロズベルグにも追突されているのが気になります。二人とも「小林が思いがけないところで減速した」と言っています。ドライにおけるザウバーのマシンの実力からして、ブレーキは早く、アクセルは遅い、というだけだとは思いますし、だからこそ後半でずるずるとポジションを下げてしまったのでしょう。
 最近、良い結果を残すようになり目立ってきたこともあって、他のドライバーから色々言われるようにもなってきましたが、それもトップドライバーへの通過点かと思います。今回はもう一歩でしたが、今後もこの調子でがんばって欲しいです。

「喜ぶべきなのか悲しむべきなのか」 ミハエル・シューマッハ/メルセデス

 ある意味小林可夢偉と同じように、結果を見ればそこそこ良いと思えるものの、内容的には残念と言わざるを得ないレースとなってしまったのが、ミハエル・シューマッハ。こういった点でも小林の運命の人と言えるのかも。レース終盤、落ちて行ってしまった小林に代わり2位のポジションでレースをしていましたが、やはり持ちこたえることができずにウェバーとバトンに前に行かれてしまい、久々の表彰台を逃してしまいました。バトルもクリーンだったし、ロズベルグよりもずっと良い結果ですし、ようやくエンジンがかかってきたのかも。
 ところで、シューマッハ絡みのバトルを見ていて思ったのですが、本当にウェバーって下手くそですね(^^; あれだけマシンの性能差があって、しかもDRSが使える長いストレートがあるのに、あんなグズグズな抜き方しかできないなんて。シューマッハやバトンにぶつけなくて良かったです。

 ほとんど独走態勢だったのに最後に逆転されてしまったベッテルはさすがにレース後は不機嫌そうでしたが、自分のミスなら仕方ありません。それにポイントランキング的には全く余裕があるわけですし、面白くはないけれども、チャンピオンシップ的には大して痛手ではないはず。今回のコンディションがマクラーレンに合っていたのだとしたら、ハミルトンが早々にいなくなっていて助かったとも言えそうです。

 さて、次のレースは今週末、バレンシア市街地コースで行われるヨーロッパGPです。

 なお、カナダGPのリザルトはこちらです。