酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

K-5とK-xで撮る飛行機

 K-5を手にしてから、桜とか菜の花とか藤とか、しっとりとした美しい動かないものを大口径の単焦点レンズばかりで撮っていましたが、激しく動くものをビシッとシャープに撮る練習もしなくてはということで、久しぶりに望遠レンズで飛行機を撮ってみました。場所は羽田空港発着機を撮るポイントとしては有名どころの一つ、城南島海浜公園です。
 昨年秋に新しくD滑走路がオープンしてから、羽田発着機の飛行コースは大きく変わりました。お台場上空を急旋回してC滑走路の16Lに着陸するコースがなくなりましたが、西風時にしか運用されていなかったB滑走路の22への着陸運用が南風時などにも拡大されました。

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日本航空, BOEING 777-289, JA010D
PENTAX K-5, SIGMA APO120-400mm F4.5-5.6DG OS HSM, F8.0 AUTO (1/800sec, -0.7EV, ISO200, CTE, 400mm)

 今年の連休中、黄砂などもあって東京はなんだか天気がすっきりしない日が多かったのですが、最終日の日曜日は綺麗に晴れ渡りました。天気情報を見ると南風が吹いています。そこで思い立ってフラッと出かけて見ましたが、城南島はバーベキューなどで遊びにきた人たち、カメラを持った人たちで混んでいました。そして、期待したとおりB滑走路に向かって城南島海浜公園の真上を多くの飛行機が通過しています。

 カメラはK-5 Limited SilverとK-x。レンズはほとんどがSIGMAのAPO120-400mmF4.5-5.6を使用。時々純正のDA★60-250mmF4も使いました。K-xにこれらの望遠ズームをつけて写真を撮るのもほとんど初めてです。
 いずれもオートフォーカスはコンティニュアスモードに設定し、AFポイントは11点オートで完全カメラ任せ。SIGMAの120-400mmレンズを使うと、どちらのカメラもなぜか露出がオーバー目になるので、このレンズを使うときは少し多めにマイナス補正を常にいれています。RAWで撮影しLightroom3.4で現像しています。

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スカイネットアジア航空, BOEING B737-4M0, JA737W
PENTAX K-5, SIGMA APO120-400mm F4.5-5.6DG OS HSM, F8.0 AUTO (1/640sec, -0.7EV, ISO200, CTE, 400mm)

 スカイネットアジア航空のB737-400です。この航空会社は中古機で運航しているので、カスタマーコードはまちまち。この機体は元々ガルーダ・インドネシア航空向けのものです。登録番号はできる限り"737"に統一しているらしく、最後のアルファベットを変えているようです。最近は航空会社で好きにできるんですかね、登録番号って。
 公園の人工砂浜の端っこまで行って、なるべく進入ラインの真下に入ってみました。本当に真上の頭上をかすめていくような感覚です。B737のずんぐりしたバナナ形の胴体がよく分かります。

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全日空, B777-281, JA705A
PENTAX K-5, DA★60-250mmF4ED(IF), F5.6 AUTO (1/800sec, ISO200, CTE, 75mm)

 公園内では老若男女、海で遊んだり散歩したりしつつ、時折轟音を立てて頭上を通過していく飛行機を眺めています。遠くには建設中の東京ゲートブリッジや風力発電なども見えています。この公園からだとB滑走路に降りていく飛行機は、B737クラスでも再接近時に広角レンズで機体をフレームいっぱい収められるほど近くなります。この写真は望遠ズームのワイド端辺りで撮影しています。まだ飛行機はかなり遠くにいるのでこの程度ですが。

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全日空, BOEING 777-281, JA8199
PENTAX K-5, SIGMA APO120-400mm F4.5-5.6DG OS HSM, F8.0 AUTO (1/800sec, -0.7EV, ISO200, CTE, 400mm)

 B滑走路に着陸する飛行機は、東京湾岸の海岸線をなぞるように千葉方面からやってきて、中央防波堤埋め立て地上空辺りで最後に少し左旋回してやってきます。滑走路目前とあってか、どの飛行機も綺麗にほぼ同じコースを辿ってきますが、やはりB777などの大型機は旋回する姿が、けっこうダイナミックで見応えありますね。まだ新しいと思っているB777の中でも、この機体はかなり初期型で1996年製。もう15年ものです。

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JALエクスプレス, BOEING 737-846W, JA338J
PENTAX K-5, SIGMA APO120-400mm F4.5-5.6DG OS HSM, F7.1 AUTO (1/800sec, -1.0EV, ISO200, CTE, 400mm)

 JEXのB737-800ですが、登録番号からしても恐らく今年に入ってから就航したばかりの最新機と思われます。復活した鶴丸マークの日本航空グループの最新塗装です。そして東日本大震災からの復興へのメッセージとして「がんばろう日本」と書かれており、津波の被害を受けた仙台などにも就航しています。JALグループだけでなく、ANAにも同様のメッセージが書かれた機体が飛んでいます。

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全日空, BOEING B747-481D, JA8965
PENTAX K-5, SIGMA APO120-400mm F4.5-5.6DG OS HSM, F8.0 AUTO (1/800sec, -1.0EV, ISO200, CTE, 400mm)

 進入経路の真下辺りから超巨人機、B747ジャンボを撮るとこういう状態になります。ジャンボの頭でっかちぶりを切り取ってみました。と言ってもちょっと(いや、本当はかなり)トリミングしていますが。頭上を過ぎ去っていく飛行機をファインダーで追いかけていると、立ったまま巨大な望遠ズームを真上に向けていくことになり、そのまま後ろに倒れてしまいそうになります。カメラやレンズもろとも海に落ちてしまいそう。

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全日空, BOEING B767-381, JA602A
PENTAX K-5, SIGMA APO120-400mm F4.5-5.6DG OS HSM, F8.0 AUTO (1/800sec, -0.7EV, ISO200, CTE, 400mm)

 モヒカン塗装のB767の後ろ姿。これも進入経路の真下辺りから撮りました。とはいえ、これではせっかくのモヒカンカラーもあまり面白くないのですが。この塗装で就航してから一年以上経ったと思うのですが、まだまったく汚れたような感じがしないです。
 ところで、B767-300っておしりに何か飛び出てるんですよね。尻餅防止用でしょうか。足の長さに対して胴体の長い機体では、最近よく見かけるようになってきました。

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日本航空, BOEING 777-246(または246ERまたは289), 登録番号不明
PENTAX K-5, SIGMA APO120-400mm F4.5-5.6DG OS HSM, F5.6 AUTO (1/1000sec, -1.0EV, ISO200, CTE, 350mm)

 実はB滑走路が着陸で使われる南風時は、同時に新しいD滑走路も着陸で使われます。航路によりどちらに降りるかは決まるようです。城南島から見ると、D滑走路にアプローチする機体ははるか沖の海上に豆粒ほどにしか見えません。この写真は350mmで撮っています。手前の船はディナークルーズか何かの船ではないかと思います。

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アシアナ航空, AIRBUS A330-300, HL7792
PENTAX K-5, SIGMA APO120-400mm F4.5-5.6DG OS HSM, F7.1 AUTO (1/800sec, -1.0EV, ISO200, CTE, 400mm)

 国際線が大幅に増えた羽田発着便ですが、この日のこの時間帯に到着した国際線はこのアシアナ航空だけでした。もちろんソウルから来たに違いありません。JALのA300がほとんど消えてしまったので、羽田で見られるエアバス機は全日空とスターフライヤーのA320以外は、このアシアナ航空のA330など、外国の航空会社のものだけになってしまいました。

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全日空, BOEING B747-481D, JA8964
PENTAX K-5, SIGMA APO120-400mm F4.5-5.6DG OS HSM, F7.1 AUTO (1/640sec, -1.0EV, ISO400, CTE, 270mm)

 誘導灯のさらに先へ。もう数秒後にはタッチダウンです。かなり日が傾いてき夕焼けに染まり始めました。でもやっぱり真冬のような透明感はなくてどことなく空気が濁ってるのが分かります。
 B747は日本航空からは退役してしまいましたが、全日空ではまだそれなりの機数が飛んでいるようで、私が写真を撮っていた数時間の間にも3〜4機くらい飛んできました。でも引退方向なのは既定路線っぽいです。この姿もいつまで見られるでしょうか。

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日本航空, MD-90-30, JA004D
PENTAX K-x, SIGMA APO120-400mm F4.5-5.6DG OS HSM, F8.0 AUTO (1/640sec, -1.7EV, ISO200, CTE, 400mm)

 K-xに400mmズームつけて撮ってみました。もちろん問題なく使えます。ちょっと滲んでるような気がするのですが、拡大するとドアの文字なども読めますしピントはそこそこ来てるかと。ちょっとブレが残ってるかも知れません。機体は旧JASのMD-90。今はなきマクドネル・ダグラスの設計した飛行機。B737と被るサイズでもあり、A300などと同様に引退に追い込まれるかと思ってましたが、やはりローカル線には使いやすいのか、まだまだしっかりと生き残っています。

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全日空, BOEING 767-381, JA8322
PENTAX K-x, DA★60-250mmF4ED(IF), F4.0 AUTO (1/800sec, -0.3EV, ISO400, CTE, 250mm)

 ほとんど日が沈んで地上は暗くなってきましたが、空の上はまだ日が差しているようです。この時間帯は空の色が濁っていて難しいですね。ここからが本当のマジックアワーだったかもしれませんが、もうたっぷり撮影したので本日は終了。高感度に強いK-5とK-xなら、日が沈んでから撮るのもまた一興かも。

 ところで、今回の撮影結果を見ていて、露出の傾向はほとんど同じですが、K-xとK-5だと結構色の出方が違うなぁ、と初めて気がつきました。ホワイトバランスの精度とか特性、と言うのでは無いように思います。発色はレンズの差ももちろんあるのですが。で、どっちが好みかと言われると迷います。

 日の入り前後はISO400まで感度上げてみましたが、ノイズ感は両機でほとんど変わりません。RAWで撮りましたが、Lightroomのノイズリダクションでノイズを消すも残すも自由自在です。

 オートフォーカスは、K-xは時々ピントを外したりして、やや怪しい場合があるのですが、K-5は至って快適。任せきりでほとんど問題なさそうです。失敗のほとんどはフレーミングかブレ。ピントを明らかに外してるカットはありませんでした。動体の中でも旅客機は比較的オートフォーカスには優しい方だと思いますが。


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