酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

高感度撮影

 PENTAX K-5の特徴は色々ありますが、中でも(APS-Cとしては)飛び抜けていると評判なのが高感度性能です。カスタムファンクションからISO感度の拡張設定をONにすると、最低感度がISO80に、最高感度はISO51200まで設定可能になります。さすがに万の単位のISO感度は画質的に非常用の範囲を超えないのですが、一方でISO800〜3200あたりであれば普通に使えてしまうのです。薄暗い屋内や夜間でも、積極的に高感度に設定できれば、絞りの選択の範囲も広がるし、手ぶれの危険も防げます。

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, 1/320sec, F2.0, ISO3200, NR-AUTO, AWB, 鮮やか

 日が沈んで急速に暗くなる空の下、とある下町の商店街から見える東京スカイツリー。ここまで感度上げる必要はなかったかも。さすがに空の部分にはノイズが浮いてますし、空の階調の出方が妙な感じですが、雰囲気あってこれはこれで概ね問題ありません。

 ということで、K-5で高感度設定で撮った写真をいくつか並べてみたいと思います。特に決まったテーマや方法で撮ったわけではないので、まとまりがありませんが。感度設定はその時々でかなり適当に選んでいます。ISO設定AUTOで撮った(=カメラが勝手に設定した)ものもあります。

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, 1/80sec, F2.8, ISO1600, NR-AUTO, AWB, 鮮やか

 炭火で焼くタン塩。薄暗いと言えば飲み屋。そんなに一眼レフを持ち込む場所ではありませんが、たまにはそういうこともあります。テーブル上の食べ物は近距離にありますし、そんな中であまり絞りを開けすぎると、ピント面が薄すぎて何が何だか分からなくなってしまうので、ちょっと絞りたいところです。

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, 1/50sec, F1.8, ISO1600, NR-AUTO, AWB, 鮮やか

 友人宅で開かれたホームパーティで提供されたチャリティー用のワイン。これ、かなりのお値段のするワインです。私ごときには滅多に飲むことが出来ないような代物。一杯飲むのに各自費用を払いましたが、その収益の全ては義援金となりました。

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, 1/40sec, F1.8, ISO1600, +0.7EV, NR-AUTO, AWB, ほのか

 友人宅の愛犬、フレンチブルドッグの"あお"さん。彼は猛烈なカメラ嫌い、というか一眼レフカメラ嫌い。ファインダーを覗いてレンズを向けようものなら飛びかかってくるのですが、隙を見て撮ってないふりしてライブビューでシャッター切りました。何か異変に気づいているようで、引きつった顔しています。友人の顔を切るためにかなりトリミングしています。
 無意味にプラス補正した上に"ほのか"を使ったので、かなりオーバー気味になってしまいましたが、これはこれでアリかと思います。K-7では"ほのか"は上手く使わないと、ザラザラになってしまったりしたのですが、K-5ならいつでも安心して使えます。

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, 1/80sec, F2.0, ISO6400, NR-AUTO, AWB, ほのか

 いつも乗ってる自転車、PEUGEOT Pacific-18。ISO6400でもこの通り。通路の小さな蛍光灯だけで照らされた、かなり薄暗い条件ですが、"ほのか"効果もあって結構明るく写っています。さすがにノイズでかなり荒れてきて、ディテールは潰れ気味ですが十分使えそうです。

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PENTAX K-5, DA21mmF3.2AL, 1/250sec, F3.2, ISO6400, NR-AUTO, WB:電球, 鮮やか

 とあるメキシコ料理屋の照明。電球なので結構明るいと思われるかもしれませんが、この店、猛烈に暗いのです。しかも自動でホワイトバランスがとれないほどの色付き光源。一般に高感度にすると、ノイズの他にシャドー部が潰れ、色味がずれてきますが、K-5ではISO6400くらいなら、コントラストやカラーバランスの点では、まだ十分に自然さを保ってます。

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PENTAX K-5, DA21mmF3.2AL, 1/800sec, F4.0, ISO6400, NR-AUTO, AWB, 鮮やか

 節電のために照明が間引かれた横須賀線の新橋駅ホーム。それでも1/800secものシャッター速度が稼げてしまいました。ここならもう1段か2段くらい感度落としても問題無かったですね。夜間などのとっさのスナップも楽ちんです。

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, 1/25sec, F4.0, ISO12800, NR-AUTO, AWB, 鮮やか

 真夜中の小名木川。ISO12800まで上げてみました。手持ちでも夜景写せます、ってことで。ここまで感度上げると、さすがに常用とは行かなさそうです。こういうシーンを無理矢理この感度で撮る理由はないかも知れません。夜景はやはり低感度で三脚等でしっかり固定、ですかね。

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL, 1/25sec, F2.0, ISO3200, NR-AUTO, AWB, 鮮やか

 そして夜桜。夜桜も本当は三脚に固定して低感度で撮りたいところですが、風でそよそよと揺れるのでよほど条件が良くないとそうもいきません。K-5ならISO3200くらいは問題なさそうです。この他の夜桜の写真はまた別エントリーに上げる予定です。

 個人的には、ノイズは後処理でも消せるのでそれほど気にしないのですが、高感度にしたことで色が濁ったり、シャドーが出なくなって妙なコントラスト感になったりすると、後ではどうにもならないので、カメラの性能として気になるところです。
 そういう点でもK-5はかなり優秀で、ISO12800程度まではびくともしません。K-7では考えられなかったことです。K-xと比べても1段か2段は違うような気がします。

 これまでは撮れなかったものが撮れる、というのは「カメラの性能」としてはかなり大きいと実感します。一方で、ISO800でもしっかり構えて撮れば撮れるものを、安易に感度上げてラフに撮ってしまうという傾向もありますが。高感度に頼りすぎないように気をつけたいと思います。