酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

ニセコ 2010-2011(2日目)

 1日目からの続きです。開けて翌日は金曜日。二日酔いもなくスッキリと目覚めました(と言うことにしておきます)。ホテルの朝食バイキングを食べて、部屋でくつろぎつつゆっくりとスキーの準備。ゲレンデに立ったのは9時頃です。

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 リフト券売り場のお姉さんによると、この日もまだ山頂付近のリフトは運行が決まっておらず、ビレッジ方面へ連絡できるかどうかは分からないとのこと。この日の朝は倶知安で最低気温-17℃を記録するほどの冷え込み。ニセコももちろん極寒です。昨日と同様に相変わらず雪は降っていますが麓では無風。天気予報によると雪は昼頃までで回復方向だそうです。
 この日の目的地は花園ゲレンデと決まっていました。なのでニセコゴンドラとペアリフトを乗り継いでいきなり花園へ。ここには昨年、ニセコのパウダーというか、オフピステの楽しさを少し垣間見た思い出のコースがあるのです。コースと言ってもそこは管理区域外。ニセコルールを理解し守れば、ニセコでは管理区域外の滑走が(自己責任で)認められています。

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 花園第2リフト降り場脇にあるストロベリーゲートまでやってきました。このゲートの先は管理区域外です。"ストロベリーフィールド"と呼ばれるこの斜面は、もちろん圧雪はおろかコース整備はされていません。林間の降りっぱなしの斜面です。ここはそれなりに人気があるのか、ゲートに入っていく人がたくさんいます。この様子だとフレッシュな新雪とは行かないようです。

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 ゲートをくぐり、前をゆく外国人スキーヤーについていったら、木立だらけのとんでもない急斜面まで連れて行かれてしまいました。ストロベリーフィールドのような管理区域外には決まったコースはありません。どこをどう滑るも自由。かなりの上級者についてきてしまったようです。

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 それでも何とか一生懸命下ってみました。そこはじっとしてても膝まで完全に埋まってしまうような深雪。でも非常に軽く楽に滑ることが出来ます。自分なりのラインを見つけて、この森の中の急斜面を2〜3ターン切ってみるだけでも、ものすごく面白いのです。これは今までのスキーとは全く違う遊びだ!と実感します。

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 去年滑ったストロベリーフィールドはもう少し木立が少ない開けた斜面でしたので、その斜面を捜して2度目のストロベリーフィールド挑戦。ゲートからまっすぐ進めばその斜面はありました。ここは先ほど滑ったポイントよりも、もう少しオフピステ初心者向き。普通のゲレンデの延長線上でもっと思い切って滑ることが出来ます。うん、これも超楽しい!

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 そしてコースの終盤には森の中に突然開けた平原に出ます。去年見つけたこの不思議な場所に今年もやってくることが出来ました。凸凹の雪が積もったこの静かな平原を突っ切ると、ようやくコースに戻れます。

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 もう一つのお目当ては、ストロベリーフィールドからさらに少し下ったところにある、ブルーベリーフィールドです。このフィールドも管理区域外なのですが、なぜかこちらはコースマップに載っていたりします。ブルーベリーフィールドには去年は足を踏み入れていません。どんなところなのでしょうか?ということで、看板を頼りに行ってみることに。

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 が、そこはストロベリーフィールドの1本目と同じような、森の中の急斜面でした。雪の状態は同じようですが、木々の間隔が狭く先ほどよりも難易度が高いような気がします。ここはちょっと手強すぎるようなので、早々に森を横方向に抜けて、通常の管理コースに復帰することに。と言っても、そこも斜度30°のブラックダイヤモンドなコースでしたが。
 ゲレンデ内部の管理区域外コースは、こうして簡単に管理されたゲレンデに戻れる点も特徴。初心者にも滑りやすい場所です。もちろん、それでも危険はあるので、十分な注意が必要で無理は禁物です。

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 オフピステのパウダーはとても楽しいのですが、同時にとても疲れます。時間もあっという間にお昼。ということで、花園ゲレンデベースのレストハウスへ。ここは"HANAZONO 308"という名前がつけられており、なぜか異国情緒が漂います。外国人率の高いニセコにあって、その濃度はひときわ高い場所です。

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 ゲレ食の王様、カレーライスももちろんあるのですが、巨大なカツやチキンが一本丸々入っていたりして、そのボリュームはちょっと他にはあり得ないほど。この分量も外国人向けなのでしょう。いや、腹ぺこな日本人スキーヤーでも簡単に平らげることは出来ますけど。味も日本のカレーライスとして王道を行く美味しさでした。
 さて、HANAZONO308で休憩中に、ちょうど山頂近くまで行ける「キング第四リフトが」動き始めたというニュースが入ってきました。そこがどんなところか知らないのですが、リフトで行けるゲレンデで一番高いところまで上れると言うことで、軽い気持ちで行ってみることにしました。

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 花園から再びヒラフ方面へ。途中には管理区域外のゲートがいくつかありました。どこも吸い込まれるような綺麗な雪が積もっています。が、闇雲によく知らないところを滑るのは怖いので、覗き見てみるだけに。もっと下調べをして、来年以降の課題にしたいと思います。もちろんガイドサービスもたくさんありますし、それを利用するのもありかな?とか思います。

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 で、リフトを乗り継いで山頂真下までやってきました。そこには他のニセコのゲレンデとは全く違う風景が待っていました。風はやや強めですが雲が切れてきて周囲は明るくなってきました。目の前に現れたこのシングルリフトが、ここ数日ぶりに動き始めたキング第四リフトのようです。この上には何があるのでしょう?

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 このリフトに乗りながら見える景色は、どこまでもつづく一面の真っ白な山肌。木立は全くなく風が吹き抜けています。この風景はどこかで見たことがあります。そう、2シーズン前に行ったカナダのブラッコム山頂付近、7th Heavenを彷彿させる景色です。もちろん規模は違いますけど。それにしてもこれはすごい! ニセコパウダーの神髄はここから先にあったのか、と一瞬で理解しました。

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 キング第四リフトを降りてみるとこんな景色が広がっていました。しかしここはまだニセコ・アンヌプリ山の山頂ではありません。本当の山頂に向けてはここからさらにハイクアップする必要があります。もちろんそこは管理区域外。この日はまだ山頂へのゲートは閉じられていたので、誰も登ってる人はいません。なので背後は滑走痕一つ無い綺麗な山肌が山頂に向かって延々と続いています。

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 そしてリフトで登ってきた谷側に向くと、こちらは多くの人がすでに滑っています。先ほどのストロベリーフィールドなどとは違って、木立の全くない完全に開けた斜面。降りっぱなしの雪は、質も量もまったく他とは違っていました。最大斜度30°の極上パウダースノーで覆われた広大な斜面。驚喜しながら滑ってみると、そこは(感覚的には)腰まで埋まるような軽い雪なのです。

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 こういう条件下では、私の履いてるKIKUは、パウダー用のファットスキーとして最大に威力を発揮してくれます。整地では方向が定まらず暴れて安定しないこの板も、こういう本格パウダーの中では、ターンのたびに猛烈に跳ね返ってきて、深い雪に埋もれながらも勝手に板が回り始めるのです。なるほど、こういうことなのか!と納得。これは絶対に今までのスキーとは別物だと確信しました。どちらがどうと言うことでは無く、新しいことを覚えるのはとても楽しいことです。

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 ニセコ版7th Heavenをたっぷり体験したらもう満足感でいっぱい。体力の限界に近づいてきたのでそろそろ山を下りることに。しかし、ヒラフエリアのコースの中にも、過去に滑った記憶があまりないようなコースがいっぱいあります。あそこは何だろう?こっちは... とやってるうちにかなり良い時間になってきました。いつの間にか空は綺麗に晴れていました。明日は良い天気になるでしょうか?

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 明日はまた違ったコンディションのゲレンデで、新たな発見があること期待して、オフピステ、パウダー三昧で大満足の2日目の滑走は終了です。

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 さて、スキーを終えたら昨日同様、一風呂浴びて夕飯です。この日のメインディッシュはグリルチキンだったのですが、なぜか写真がありません。代わりに上の写真は真狩産ハーブ豚の陶板焼きです。とても美味しかったです。

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 で、今宵のお酒はワインではなくて焼酎にしてみました。メニューで目についたのはやはり北海道らしいじゃがいも焼酎。じゃがいも焼酎は昨年もヒラフの居酒屋さんで飲んだことあるのですが、このボトルは初めて見ました。非常に濃い味で美味しいです。芋と焼酎は相性が良いようです。芋焼酎と言えば一般的にはサツマイモですが、このじゃがいも焼酎ももっとメジャーになれば良いのに、と思います。

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 で、やはり昨日同様食後に散歩に出かけてみました。この日は特に目当ては無く、部屋飲みしようと言うことで買い出しがメイン。でも、途中に何となく気になるバーを見つけて結局飲んでしまいました。で、ニセコでバーと言えば外国人だらけ。カウンターの中も外人さんです。もちろん、日本語も通じますけど。

 こうしていると、まるで海外旅行に来たかのような不思議な気分になってきます。それがまたニセコの面白いところでもあります。

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 ということで、今宵も煌々と光るナイター照明を見ながら、千鳥足で雪と氷に足を取られながらニヒラフの坂道を散歩。冷たい風が酔い覚ましにちょうど良い感じです。

 明日は晴れるだろうか? 山頂のすごいパウダーは明日も体験できるだろうか?出来ればスッキリ晴れ渡った綺麗な景色を眼下に見ながら滑ってみたいなぁ... と、いろいろ夢を見ながら早めの就寝。

3日目につづく>



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