酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

ニセコ 2010-2011(1日目)

 今年もニセコに行ってきました。3月は最も積雪量が多くニセコ近辺の天候が安定するはず。例年は2泊3日でしたが、今年は思い切ってさらに1日追加の3泊4日。平日木曜日出発で4日間かけてニセコの極上パウダースノーを楽しみまくる!という贅沢をしてきました。

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 朝7時のフライトで羽田空港出発。全日空の札幌行きはB747-400Dでした。この日の札幌地方は雪が降っているらしく、万が一の場合は千歳に着陸できないかもという条件付き。でも、ほぼ定刻通りに新千歳に到着。空港は今まで見たこともないような一面白銀の世界でした。この日の24時間降雪量は札幌でも22cmに達していたそうです。もちろんニセコはもっと降っているに違いありません。
 千歳からは例年のごとくバスに乗って一路ニセコへ。道路も完全積雪路です。山に分け入るに従って雪の勢いも増してきている様子。北海道ならではの軽くて乾いた綺麗な雪です。しかし、バスも遅れることなくニセコのヒラフ第一駐車場に到着しました。

 宿泊するホテルはヒラフ第一駐車場に隣接するジェイファーストです。ゲレンデまでは徒歩1分という便利なロケーション。アーリーチェックインして荷ほどきし、ゆっくりと準備を済ませ昼食を食べたら早速ゲレンデへ。ヒラフの麓は風もなく雪は深々とまっすぐに空から降っています。

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 まずはヒラフゴンドラに乗って一気に山を登ってみました。しかしゴンドラの終点が山頂ではなく、まだ中腹にすぎません。が、山の上はいっそう強い雪が降っており風が強くて吹雪気味。この日はここから先、山頂へ向かうリフトが全面運休中。そのためビレッジやアンヌプリ方面には連絡できず。花園には行けそうでしたが、この日は大人しくヒラフゴンドラから下を滑って足慣らしすることにしました。

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 視界が悪いのですが、周囲のスキーヤー&ボーダーについて何となく滑っていると、初心者向きのグリーンコースと中上級者向きの二壁コースの分岐を示す看板に行き当たりました。この看板を見て、確か去年この辺りに「粉雪」という名前のすごいコースがなかったっけ? という曖昧な記憶が蘇りました。そんな話を同行友人としていたら、まさに背中にその粉雪-コースの入り口看板を発見。

 ここは去年はとても滑る気がしなかったのですが(閉鎖されていたかも?)、今年は滑る気満々。ここは最大斜度37度のもちろん非圧雪コースです。幸い新雪も降り積もっていてかなりコンディションは良さそう。幸か不幸か斜面の先がよく見えません。ということで突入してみました。

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 もちろんそこはフレッシュトラックではなく、すでに滑り尽くされて荒れていたのですが、それでも軽い粉雪の塊は十分にフカフカです。37度の荒れた斜面とは思えない滑り心地。視界が悪くて先が見えないことも幸いして、思い切り滑ることが出来ます。柔らかくて軽い雪に加え、ファットスキーの力も合わさって、飛び跳ねるように雪煙を上げながら、ズバズバと雪面を裂いて行く感覚はやみつきになりそう。いや、完全に病みつきになりました。

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 粉雪コースの急斜面が終わっても、目の前には深い深い新雪の斜面が続いています。この日は平日。しかも雪が降り続いてるとあれば、時折ほとんど滑走痕のない綺麗な新雪に出会ったりもします。そんなものが目の前に現れたら、どうしても滑りたくなると言うものです。

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 ストックもつけないような深い雪でも、KIKUのようなファットスキーなら軽々と滑っていけます。そう、今シーズン新調したファットスキーは、ここニセコに来るために買ったようなものなのです。そして周囲のスキーヤーたちのファットスキー率も、恐らく他のスキー場と比べて桁違いに多いと思われます。センター幅100mm程度のスキーなんて、ファットではないと言われてしまいそうなくらい。

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 時間が経っても雪の勢いは変わらず。何度でも粉雪コースのパウダーを楽しみたいところですが、体力がそれを許しません。今回は4日間もあるし、今夜いっぱい雪が降り続ければ明日はもっと良いコンディションが期待できます。ということで、終盤は普通にコース上を滑って遊んでしました。

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 午後から滑り始めたこともあって、時刻はいつの間にか5時近くなっていました。運転を終了したリフトも出てきました。日が長くなってきたとはいえ、雪の日の5時ともなると辺りは暗くなってきました。これで1日目の滑走は終了です。

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 ヒラフゴンドラには "How is Niseko's powder snow?" と英語で書かれたシールが貼ってありますが、これには自信を持って "Beautiful!" と答えたくなります。
 ニセコの雪質の良さは、気温の低さだけでなく、緯度高さ、偏西風や海流との位置関係、地形などの要因からくる、上空の寒気の強さと湿度の低さなどなど、様々な理由によってもたらされているそうです。コース規模やリゾートとしてのホスピタリティの高さとあわせて、北米やヨーロッパに並ぶこの上質な雪を求めて、多くの外国人スキーヤーが押し寄せてくるのも頷けます。(最近はオーストラリアからだけではないようです)
 しかし、ニセコのパウダーはこんなものではないことを後日知ることになります。が、それはまた次回以降(^^)/

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 今回は旅行費用の中にホテルでの夕食が含まれていました。どうせ後で飲みに出かけるとは言え、ちゃんとしたホテルの食事が出るならそれを食べないわけにはいきません。ゲレンデから戻ってきて一風呂浴びたら早速夕飯。

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 本日のメインはサーモンソテー。食事はコース形式で、もちろん北海道の食材を使ったもの。量も適当で味もなかなか美味しかったです。お酒は乾杯用のビールの他に、白ワインを頂きました。

 さらに、ちょうどこの日に誕生日を迎えた友人のために、ケーキを用意してもらってお祝い。そのケーキ、非常にオーソドックスなイチゴのショートケーキでしたが、ものすごく美味しかったです。お腹いっぱいなはずなのにばくばく食べてしまいました。美味しいデザートは別腹ですよね。

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 夕飯を食べ終わったらヒラフの街に飲みに出かけました。この夜の目的地はアイスバー。どこを調べても場所が書いていないという、幻のアイスバーですが、飲み食いにかけては嗅覚鋭い我々にかかれば、あっという間に見つけてしまいました。その名も "Bar The ICE" です。
 入り口で開店準備をしていた方に声をかけてみれば、なんとこのバーをデザインした造形作家の方だそうです。その方に寄れば、このアイスバーは日々形を変えて行ってるそうです。

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 中に入ってみればそこはまるでどこかのテーマパークのよう。想像以上にすごいアイスバーでした。中は完全に雪と氷で出来ており、作られたとは言え自然の造形そのままと言った趣です。

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 バーカウンターはこんな感じ。カウンターテーブル上は雪でいっぱいです。白いコートで完全防備のお姉さんが二人います。メニューはほんの少しだけ。全て千円。高いとか安いとかいうのは野暮ってもの。ここはこの雰囲気を味わうためのバーです。

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 とはいえ、数少ないメニューのお酒も凝っていました。これは"sweet ICE pick"という名前のお酒。詳細忘れましたが何種類かのお酒が層になっています。かなり強いお酒でゆっくり飲んで味わうようにとの指示。量は少ないですがかなり飲み応えがあります。
 グラスは底のプレート部分がない特別なものでした。バーカンウターなどの雪にズボッと挿しておくように出来ています。

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 さらに二杯目は、このアイスバーをデザインした、先ほどの造形作家さんの名前がついたお酒。これまた強いお酒でした。このアイスバーはバーカウンターだけでなく、洞窟があったり、奥には秘密の小部屋があったりと、趣向が凝らされていました。このお酒は奥の秘密の小部屋まで入って飲みました。中は広いけど出入り口が狭くて一人では出入りが出来ないほど。酔っ払ったせいもあって、子どもの雪遊びのようにはしゃいでしまいました。

 最後に〆のビール、サッポロクラシックを発注。これがまたタダのビールではなく、開けたらすぐにズブロッカを加えられてしまいます。寒いアイスバーでは体が温まる強いお酒を飲むのが基本のようです。しかし、寒い場所では酔いがそれほど回りません。まだまだ飲めそうでしたが、これ以上飲むと明日のスキーに響きそうなので、大人しく帰ることに。

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 バーで飲んだくれたと言ってもそんなに遅い時間ではありません。帰ったら露天風呂で再び暖まってから日付が変わる遙か前に就寝。大人の修学旅行は明日に備えてきっちりと休養を取ります。雪が積もって明日さらに良質のパウダーに巡り会えることを夢見て。

2日目につづく>


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