冬の富士宮遠足

投稿者: | 2011年2月22日

 二月のとある週末、富士宮までカメラを持って遊びに行ってきました。目的地は白糸の滝と田貫湖から眺める富士山です。9時前の新幹線に乗ってまずは新富士駅へ。こだま号には久しぶりに乗りました。そこで待ち構える友人の車に乗り換えて一路富士山方面へ。天候は微妙です。予報は晴れなのに、富士宮市街から見る富士山には雲がかかっていました。

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PENTAX K-7, FA50mmF1.4, 1/640sec, F1.8, ISO100, +0.7EV, AWB

 最初の目的地は白糸の滝です。富士山の雪解け水が流れ落ちてくる美しい滝で、国の名勝および天然記念物に指定され、日本の滝百選にも選ばれています。

白糸の滝

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PENTAX K-7, FA50mmF1.4, 1/100sec, F8, ISO100, AWB

 曇っていた空はいつの間にか晴れてきました。富士山も雲の切れ間から顔を見せています。週末ではありますが、まだ真冬で気温も低いと言うこともあってかそれほど人出は多くありません。というか空いています。滝壺までは駐車場から遊歩道を下ること数百メートル。滝周辺にはうっすらと霧状の水が舞っており、虹が架かっていました。マイナスイオンたっぷりです。

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PENTAX K-7, SIGMA 10-20mmF3.5 DG HSM, 1/100sec, F8, ISO100, -0.3EV, AWB

 遊歩道を下り、滝見の橋を渡って滝壺の近くまでやってきました。白糸の滝は実はかなり横に広い滝で、その幅は200mに及ぶそうです。これは日本の滝では一番だとか。そして水が細い幾筋もの流れになって落ちているのが「白糸」と言われる由縁です。ちなみに、この写真を撮った超広角ズームは友人のものを借りました。良いですねぇ、超広角ズーム。私も一本欲しいところです。

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PENTAX K-7, DA16-45mmF4 ED AL, 1/4sec, F22, ISO100, -0.7EV, AWB

 端っこの方の「白糸」をスローシャッターで撮ってみました。16mm手持ちで1/4秒シャッターはPENTAXのボディ内手ブレ補正と合わせてほぼ限界です。というか、NDフィルター持ってないのでこれ以上シャッター速度は下げられません。

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PENTAX K-7, FA50mmF1.4, 1/250sec, F5.6, ISO100, AWB

 滝壺にかかる虹。虹は見る位置や時間と共に濃さや形がどんどん変わってしまいます。目ではくっきり見えるのに写真に撮るのは難しいですね。それに背後の滝の水は低速シャッターで流したいところですが、絞りだけでは限界がありNDフィルター使わないと中途半端になってしまうので普通に撮りました。
 白糸の滝ではあれこれ考えて山ほど写真を撮りましたが、並べてみるとどれも同じようなものばかり。なのでこの辺にしておきます(A^^;

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Apple iPhone4, 1/17sec, F2.8, ISO80, AWB

 滝と駐車場を結ぶ遊歩道脇にいくつかのお土産屋さんと食堂が並んでいます。その中の一軒、平石屋の富士宮焼きそばが友人のお勧めと言うことで、入ってみました。が、閑散とした周囲の雰囲気の中でこのお店の店内だけは人がいっぱい。人気店なのでしょうか。焼きそばになぜか味噌こんにゃくがついて800円なり。とても美味しかったです。

田貫湖

 白糸の滝を後にしてさらに山を登ります。富士山周辺には富士五湖をはじめとして、大昔の富士山噴火によって出来た大小様々な湖や沼があります。田貫湖もその一つ… と言いたいところですがWikipediaによるとここは基本的に人造湖だそうです。
 で、ここへやってきた目的は湖ではなくて富士山。天気の良い穏やかな日には湖面に映る逆さ富士、特定の季節の早朝にはダイヤモンド富士が見られる場所でもあります。が、この日の問題はそれ以前に雲に隠れた富士山が見えるかどうか…。

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PENTAX K-7, DA16-45mmF4 ED AL, 1/400sec, F8, ISO100, -0.7EV, AWB

 到着した頃には富士山の山頂は雲に隠れていました。何となく天気は白糸の滝にいた頃よりは悪くなってる感じ。気温もかなり低く寒いです。諦めて帰るかしばらく待ってみるか… と相談しているところで、何とか雲の切れ間から富士山のてっぺんが姿を見せました。山裾まで全てスッキリではないけれども、これはこれで良いかも。残念ながら湖面はさざ波が立って富士山が映るほどではありません。

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PENTAX K-7, SIGMA 70-300mm F4-5.6, 1/1000sec, F6.3, ISO100, AWB

 友人から望遠ズームを借りて山頂のどアップを撮ってみました。中央付近のがたがたになってる部分がいわゆる大沢崩れというヤツでしょうか? 崩落で出来た谷はまっすぐ田貫湖に向かって伸びてきています。富士山は噴火こそしていませんが、どんどんと姿形を変え続けているそうです。山頂右端の一番高い部分が剣が峰。富士山測候所の建物が見えるかな?と思ったのですが、レーダードームは今はもうないのですね。さっき調べて初めて知りました。

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PENTAX K-7, DA FISHEYE 10-17mmF3.5-4.5ED, 1/3200sec, F8, ISO100, AWB

 望遠の次は逆に超広角、というか魚眼を使ってみます。このレンズ、本当に面白いです。上に煽って思い切り地平線をゆがめてしまいました。対角線180度だと遠景はほとんど見えなくなってしまうのが普通ですが、富士山は大きいのでちゃんと映ります。その存在感はハンパではありません。こうしてみると青空も結構出ているしそんなに悪い天候ではありません。

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PENTAX K-7, DA16-45mmF4 ED AL, 1/200sec, F13, ISO100, -0.7EV, AWB

 富士山の写真を撮ったのは、こんなボート用の桟橋です。下は隙間だらけなのでうっかりキャップとか落とすととても危険です。冬はシーズンオフと言うことでボートは水の上には全く出ていませんでした。それにしても水位がかなり低かったです。人造湖なのでどこかで調節してるのかも。

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PENTAX K-7, DA16-45mmF4 ED AL, 1/80sec, F5.6, ISO100, AWB

 私たちが写真を撮ってる周囲をぐるぐると鴨が泳いで回っていました。餌でももらえると思ってるのでしょうか。それにしても首から上のメタリックグリーンといい、くちばしの黄色といい、派手な色ですね。

富士山本宮浅間大社

 とりあえず予定していた行程は田貫湖まで。でもまだ時間があるので帰る前に浅間大社に寄ってみました。富士宮の浅間大社は全国各地にある浅間神社の総本山。富士山信仰の中心地です。

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PENTAX K-7, DA16-45mmF4 ED AL, 1/125sec, F6.3, ISO100, AWB

 真っ赤な楼門。この奥に本殿がありそのさらに奥には鬱蒼とした森があります。楼門の手前の馬場には桜並木があって、春のお花見シーズンにはすごく綺麗になりそう。晴れていれば楼門や本殿の背後に富士山も見えますし。そして5月にはここで流鏑馬が行われる層です。

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PENTAX K-7, FA50mmF1.4, 1/500sec, F1.6, ISO100, AWB

 三の鳥居脇にたたずむ狛犬の阿形。足下に子獅子がいました。親も子もかなり格好いいです。吽形のほうは玉を持っていました。それにしても、狛犬を撮るときはいつも阿形ばかり撮っている気がします。

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PENTAX K-7, FA50mmF1.4, 1/200sec, F3.5, ISO100, AWB

 結婚式が行われていたようです。花嫁と花婿が仲良く参道を本殿に向かって歩いて行きました。周囲には関係者と見物客が入り交じってます。はい、私ももちろんその一人ですが。

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Apple iPhone4, 1/17sec, F2.8, ISO80, AWB

 最後に、浅間大社を出たすぐ目の前の商店街にあるお宮横丁で一休み。広くはないですがオープンエアな広場に椅子とテーブルが並び、周囲には7件ほどお店が集まっています。ここでまたまた富士宮焼きそばを食べてしまいました。「すぎ本」という老舗が出している出店で発注。先ほど白糸の滝で食べたものより、麺が細くソースの色が濃いようです。でもこれもかなり美味しいです。この日二皿目の焼きそばですがぺろりと食べてしまいました。

 ということで、わずか半日足らずの大人の遠足は終了です。行きは新幹線でしたが、帰りはこのまま東京に戻る友人の車に同乗。途中爆睡してゆったり楽ちんな帰途です。適当に決まった日程でしたが、うまいこと雲の切れ間からでも富士山も拝めて、写真に収められてラッキーでした。また暖かい時期に来れば、同じ場所でも違った風景が見られそうです。


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