酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

安比高原 2010-2011(3日目)

 1日目2日目からの続きです。最終日の3日目の朝を迎えました。窓の外の天候は昨日とほとんど同じで、どんよりと薄暗い雪空です。ホテルの周囲のは昨日にも増して一面の雪化粧。どうやらクリスマスのこの時期は、東北地方各地は大雪に見舞われていたそうで、安比高原はまるでシーズン序盤とは思えないような景色に覆われています。これなら今日のゲレンデも期待できそうです。

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 2日目のレポートではざっくり割愛しましたが、スキーの前にまず腹ごしらえの朝食です。朝食はヴィラ3にあるレストランで、もちろんバイキング。和食洋食織りまぜたそこそこ豊富なメニュー。安比高原産のヨーグルト、ヨーグルトドリンク、牛乳が目立つところに置いてあるのが特徴的です。
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 季節もののカボチャや、バイキングでは欠かせないソーセージはいいとして、なぜか明太子があったり。ご飯とお味噌汁をベースにしつつ、和洋ごちゃ混ぜの変な食事です。写真に写っていませんが、最後にフルーツ入りのヨーグルトとコーヒーで〆。雑食も良いところですが、それがバイキングの醍醐味でもあります。

 さて、ご飯を食べ終わったらいよいよスキー。この日は最終日なので本当はチェックアウトしないといけないのですが、追加料金払ってレイトチェックアウトにしてもらいました。これでかなり時間にも心にも余裕が持てます。

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 ようやくゲレンデに出てみれば... 天候は昨日と同じような感じですが、気温はぐっと低く降ってくる雪が強いようです。昨日来ずっと降り続いているおかげで、積雪量は圧倒的に増えています。深夜の整地後に新雪が厚く降り積もっているのも同様。雪が強いだけあって新雪の深さは昨日よりも明らかに多く、人の少ないコースによっては50cmは優に超えていそう。膝下ではなく膝上、もうすぐ腰パウダーになりそうな箇所もあります。

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 スキーを履いて普通に立っているだけでもブーツまで埋まってしまうような状態。しかし軽くて乾いたさらさらの雪で重さは感じません。いわゆるこれが「アスピリンスノー」というヤツでしょうか。滑っていると文字通りサラサラ... と乾いた音がします。

 特に昨日発見した第3リフトC周辺のスキー専用コース群は人も少なくて素晴らしい状態でした。午後になっても雪面が荒れておらず、誰かの滑走痕も30分もすると新しく積もった雪で埋まってしまいます。上を見ても下を見ても、人っ子一人いなくなるような瞬間があります。これらのコースも斜度は20°以上普通にあるのですが、スキーが埋まってしまってほとんど動けなくなるような人もいるくらい。ここ、本当にオープンしているんだろうか?と不思議に思ってしまいます。

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 ゴンドラ終点の山頂からハヤブサコースを見下ろしたところ。斜度は30°もあり、強風が吹き抜けているうえ人が多いので、パフパフではありませんが、それでも柔らかい雪に覆われており、安心して滑れます。ここがカリカリになると怖いんですよね。晴れていれば長い長いコースの先に安比高原が一望できる絶好のポイントなのですが、この日は真っ白で何も見えません。

 そうこうしているうちに時間はあっという間に過ぎてお昼の時間。この日はセンターハウスを兼ねた安比センターの巨大なレストランで食べました。いわゆるゲレ食です。

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 で、ゲレ食と言えばカレー。と言っても、スキー場にありがちなレトルトの具無しカレーではありません。安比のセンターハウスのレストランにはカレー専門店が入っており、様々な種類のカレーが用意されています。キーマ&ナンというのまでありました。でも私は王道のビーフカレーを食べました。と言っても入っているのは普通のビーフではなく、昨夜も食べた前沢牛なのです。とても美味しいのは良いのですが、びっくりするくらいの値段しました(^^; おかげで手持ちの現金で飲み物が買えなくなってしまったくらいです。
 また、今年の12月で安比高原スキー場オープンから30周年記念と言うことで、食事を発注するとコロッケが無料でもらえるというサービス付き。写真の右上隅にちょっと写ってるのがそのコロッケです。何でコロッケなのかは分かりませんが、何か曰くがあるのかも。

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 この日は土曜日だし、ゲレンデも昨日よりも人が多いので、レストランも混むかと思ったのですが、席を捜すような状態にはなりませんでした。この写真は食事時ではなくて休憩中に撮ったものなのでガラガラですけど、お昼時は大体半分くらいの席が埋まる感じでした。

 ところで、今回安比に来て少し驚いたことには、外国人がとても多いことです。ニセコのオーストラリア人は有名ですが、去年行った野沢温泉にもたくさんの外国人スキーヤー&ボーダーが訪れていました。そしてここ安比も例外ではないようです。恐らく他のそれなりに規模のあるスキー場も同じような状況なのではないかと思います。
 安比について言えば、スキーリゾートとしてこれだけの規模があれば海外から団体客を誘致することも出来るでしょう。また、三沢基地に駐屯する米兵がオフにやってくるという例も多いそうです。そう言われてみると、それらしい風貌の人達がたくさんいました。

 世界的に日本がスキーリゾート天国として有名になっていくことは、日本のスキー場が生き残っていく道なのかも知れません。

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 さて話は戻って、カレーを食べた後は再びスキーです。午後もセントラルエリアのスキー専用コースにやってきました。もう何度も何度も書いた気がしますが、やっぱりフカフカの新雪なのです。そして激しく降り積もる雪のおかげでコースはいつでもほとんどまっさら。斜度は十分にあり、長さも1kmオーバー。転んでも痛くない代わりに雪に埋もれてしまい、下手するとスキーを見失う危険があります。そして、ウェアのパウダーガードをしていないと、普通に滑っているだけなのに下からウェア内にどんどんと雪が入り込んできます。

 そんな状況が楽しくて、ここを飽きずに何本も滑ってしまいました。特にカッコウコースが一番気に入りました。綺麗に圧雪されてるときも、とても滑り応えのある良いバーンなのですが、パウダーまみれになってもやっぱり面白いコースです。何でもない斜面なのに。安比のコースはどこも良くできていると思います。


 この3日分のエントリーを通して、概ね「パウダー&ファットスキーすごい」しか書いてない気がしますが、最後にもう一つ動画を貼っておきます。たしかこれはカッコウコースの下部、斜度が緩くなったところです。滑っているとファットスキーの威力で雪面に浮いているので、そんなに雪の深さを感じませんが、これでも転ぶとゆうに体が埋まってしまうくらいの新雪で覆われています。ただこうして漫然と滑ってるだけで超楽しいです。

 ということで、最終日は午後2時過ぎにスキーを終えて帰り支度。部屋に一度戻り、一風呂浴びてから荷造り。ベッドに寝転んでしばし休憩する時間もありました。盛岡駅へ行くバスは所要時間は通常50分程度ですが、この日は盛岡市内まで大雪だったために、少し時間がかかってしまいました。しかし新幹線は時刻通りで順調に東京へ。荷物は全て宅急便利用なので、ほとんど手ぶらで移動です。なんだかんだで、新幹線or飛行機 + バス移動の泊まりスキーが、一番楽ちんで楽しいと最近は思います。現地でもゆっくり出来ますしね。

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 3度目の安比高原でのスキーは、予想もしていなかった大雪のおかげで200%以上楽しめました。しかし季節柄もあるのか、この旅行のパック料金はにわかには信じられないほど安いのです。往復の新幹線とバス、2泊分の宿泊と朝食、リフトの3日券も込みで3万円を遙かに下回ります。もちろん、現地では浮かれて色々買い物や飲み食いしてしまうのですが、それでちょうど安いツアー料金と辻褄が合うようになっている、ということなのでしょう。

 安比はスキー場自体も規模が大きく、コースもバラエティに富んでいて、それでいて一つ一つがとても楽しめる上、ホテル群も非常に立派でホスピタリティも万全。それでお値段も安いとあって、本当に素晴らしいスキーリゾートだと思います。年に1回は訪れたいものです。

おまけ

 今回、大雪のスキー場でCoolpix S5100をずっと使っていたのですが、雪を思い切り被ってしまうのはもちろん、雪まみれになったままウェアに押し込んだりしていたので、結露も混じって軽く水没状態になってしまいました。それでも、過去そうやって普通のコンパクトカメラでスキー場で写真を撮ってきたので、大丈夫だと思っていたのですが、S5100はすぐに影響が現れてきてしまいました。
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 目立った症状としては、液晶画面の左上の画素が死んでしまって、黒い線状のシミが出来たこと。これ、日に日に成長しているのです。電源を入れるたびに左右に伸びてきています。どこまで行くのでしょうか? とりあえず今のところ写真は撮れるんですけどね。
 また、今回のような曇天の雪一面の景色というのは、コントラストに乏しくて写真を綺麗に撮るのは難しい条件です。スキーの合間に撮るものなので、補正も何もせずに使っていましたが、撮って出しの映像は灰色のくすんだ写真ばかりで、とてもそのままは使えません。ホワイトバランスが崩れて青白くなるのは仕方ないのですが。それにしても、もうちょっと何とかならないものかと思ってしまいます。