酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

安比高原 2010-2011(1日目)

 今年の初滑りをしてきました。例年は年末にまずは日帰りから足慣らしを始めるのですが、今シーズンはいきなり2泊3日のスキー三昧旅行で始動。しかも目的地は大のお気に入りスキーリゾート、岩手県の安比高原です。ここにやってくるのは2年ぶり3回目となります。

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 安比には過去に2回来たことがあるのですが、前回はシーズン終盤の3月、前々回は1月中旬でした。今回はまだまだシーズン序盤の12月末。安比高原スキー場も17日にようやくオープンしたばかり。雪は少しずつ降ってはいるようですが、オープンしているコースは安比の広大なゲレンデの中でもごくわずか。しかも出発前日には冬の嵐が東北地方を吹き抜けて、雨まで降ってしまったようです。
 最悪ほとんど滑れないことも覚悟して、とりあえず出発。自然が相手の遊びなのですから、スキーリゾートに行くには、滑れなかったらそのときはそのとき、くらいの気持ちの余裕を持って行きたいものです。幸い同行者もみんなそんな感覚の持ち主なので心配はありません。

 例年と同様、始発の東北新幹線に乗って一路盛岡へ。盛岡駅からバスに乗って約1時間で安比高原に到着です。今回の宿泊先は黄色いタワーが目印の安比グランド本館&タワーではなく、少し奥まったところにある安比グランド ヴィラ3というホテルです。スキー場に隣接したホテルは建て屋が違うだけで実質同じホテルなのですが。コンドミニアム風の長期滞在可能なとても広い部屋でした。

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 さて、チェックイン等々済ませ、ウェアに着替えてスキーの準備をしたら、早速ゲレンデへ!... ではなく、まずは腹ごしらえ。時間はちょうどお昼です。ヴィラ3にあるイタリアン・レストランでやっているパスタバイキングを頂きました。バイキングはたのしくて良いのですが、食べ過ぎてしまうのが問題です。

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 パスタを食べ過ぎた後はようやくゲレンデへ。いよいよ今シーズンのニューアイテム、Volkl KUKUのシェイクダウンです。
 心配した雪の量ですが、到着してみればまったく問題ありませんでした。ホテルの周囲や駐車場など含め、全般的に天然雪がかなり降った跡があり、ゲレンデは一面真っ白。山の上の方のコースも遠目で見る限り十分に雪があるようです。

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 しかし、この日運行していたリフトは3本のみ。滑れるコースは一番麓のメインバーン、白樺ゲレンデとその上部のみでした。天候は曇り。それほど寒くありません。しかし、本来はハヤブサコースの中腹まで上がれる、第三リフトAも運行されている予定だったのですが、風が強すぎるためか、私たちが滑り始めた頃は運転していませんでした。コースの積雪量は問題なさそうなのに。

 さて、KIKUで滑ってみたインプレッションですが、思ったよりは普通に滑れます。白樺ゲレンデは幅が広く斜度はそこそこ緩急あるものの、基本的には初心者コース。しっかり整地されていて固いバーンです。こういう斜面では方向が定まらず、雪面の凸凹にとても敏感で暴れるのですが、まるで短いスキーを履いているかのように軽く感じます。また、少しスピードが出れば、スキーを傾けてエッジを立てることで、カービング風に滑ることも出来ます。普通のカービングスキーのようなグリップ感は全くありませんが。

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 そんな中、白樺ゲレンデの端っこの方に未整地のまま放置されているエリアを発見。積雪量は結構あって、整地バーンの上に15cmくらいふんわりと積もっているようです。ということで、嬉々として突入してみました。
 そうしたら浮くのなんのって、何もせずに滑っていたらほとんど雪に潜り込みません。少し踏んで見るといったんは雪に潜り込みますが、その後すごい勢いではじかれたように浮き上がってきます。それだけ浮力があるおかげで、降りっぱなしの天然雪未整地とは思えないくらいスピードが出ます。しかし、スピードが中途半端なのか、ターンを切ることがほとんど出来ません。スピードの変化がとても大きくて、片足を踏み込もうとすると体が投げ飛ばされそうになります。
 この浮揚感は初めて体験しました。ファットスキーの威力が面白くて、しばらくここを滑って遊んでいました。しかし、こんな程度で喜んでいてはいけないと言うことを、翌日以降思い知ることになります。それについては2日目以降のエントリーで(^^;

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 今回一緒に行った友人達は全員似たようなセンター幅100mm級のスキーを新調しています。そのうちの1本を借りてみました。ちょうどソールサイズが同じなので取り替えられるのです。で、この板はATOMICのBLOGというファットスキーです。長さは178cm、センター幅は110mmと、私のKIKUよりも長くて太い板です。
 当然似たような感覚かと思えば... これがなぜか全然違うのです。固い整地バーンの上でもしっかりしていて安定感がずっとあります。そういう意味ではこちらの方が普通のスキーに近いかも。また、長さも太さもそれほど感じないのですが、むしろ後ろの長さをものすごく意識させられる気がします。何というか、引っかかるわけではないのですがテールを軸に振り回されているかのよう。一方未整地に入ったときの安定感ももちろん抜群です。KIKUの用にぴょこぴょこ浮いたりせず、どっしりと柔らかい雪の中を切り裂いていくかのようです。
 正直言って、似たような板でありながらこんなにも乗り心地が違うものだとは思いませんでした。

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 さて冬至を過ぎたばかりで日があっという間に沈んでいきます。夕方には少し雲も切れて太陽が覗いたりもしましたが、ゲレンデには早くもナイター照明が灯り始めました。そのナイターの雰囲気を少しだけ味わって、まずは初日の足馴らしを終了です。
 今夜からは雪の予報になっており、かなり積雪しそうです。また、いよいよ年末の連休に向けてスキー場の営業も拡大される予定という、うれしいニュースもあり、明日に期待してホテルに戻りました!(ちなみにこの期待は、遙かに想像を上回るレベルで叶えられることになります)

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 この日の夕食はヴィラ3内にある和食レストラン「鳥海」へ。鍋、お刺身、お寿司、天ぷらその他と飲み物1杯がセットになった晩酌セットを頂きました。これだけでもそこそこな量があって十分夕食になります。

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 でもビール1杯だけでは足りないので、飲み物はもちろん追加。やっぱり和食には日本酒ですね。岩手の有名なお酒、南部美人その他をグビグビと飲みました。素晴らしく美味いです。

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 〆の炭水化物は稲庭うどん。これはお隣の秋田県の名産品ですかね。細い麺にあっさり出汁のつゆ。これ、初めて食べました。

 大人のスキー旅行は深夜までどんちゃん騒ぎをすることはなく、明日に備えて日付が変わる前に就寝です。外はいつの間にか雪が深々と降っているようです。

 <2日目に続く>


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