酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

東京地酒「新酒まつり」

 12月初旬、品川駅港南口の広場で魅惑的なイベントをやっていました。その名もタイトルの通り、東京の地酒が飲めるお祭りです。この駅前広場では時々この手の催しが行われており、この「新酒まつり」も毎年恒例だそうです。
 とはいえ、遠巻きに見ている限りは「ふ〜ん」くらいにしか思っていたなかったのですが、ある日お昼ご飯を食べ終わった後に、少しテント街を覗いてみると、まだ真っ昼間だというのにその雰囲気にやられてしまい、何かスイッチが入りました。一緒にいた会社の同僚とは「何時?」「遅くても17時?」という短い会話だけを交わして、その夜に出撃決定。

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 このイベントは「東京都陶器活性化振興組合」というところが主催しているそうです。公式WEBサイトサイトがないので、詳細はよく分かりません。自宅近くの木場公園で時々行われている「酒器まつり」ともしかしたら兄弟イベントなのかも。
 しかし品川で行われる「新酒まつり」には陶器市はなくて、純粋に食べ物とお酒のテント街だけが出ていました。

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 場所は本当に駅の目の前。この広場は「ふれあい広場」という(ひどい)正式名称があるそうです。周囲は立派な新しいオフィスビル群に囲まれた中に、忽然と現れたB級グルメな屋台村と日本酒が飲める空間。席数は多くありませんが、テーブルと椅子が並んだスペースがあって、完全セルフサービスで好きなように飲み食いできます。自家発電機による白熱電球の照明は、ユラユラと明滅していて何か懐かしさを感じさせます。

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 上質な酒と言えば下り酒、というのが江戸時代からの常識。上方に限らずお酒の名産地と言えば、お米と水が美味しいところと相場が決まっています。特に水は重要。その点、東京は江戸の昔からお酒造りには向かない土地柄でしたが、もちろん皆無ではありません。
 実際に現在でも13の蔵元が東京都内に現存しています。ほとんどは西部の多摩地区に集中していますが、一つだけ23区内にもあります。

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 ということで、13の蔵元から直送されてきたお酒がずらりと並んでおり、売り切れていなければ好きなものを飲めます。中サイズの紙コップ一杯あたり500円程度とお値段もリーズナブル。私は嘉泉の冷やおろしを頂いてみました。最初の一口が甘い、と感じたのにその後どんどん口当たりが変わっていくようで、飲み応えがありました。その他澤ノ井の純米大吟醸もすこし舐めさせてもらいましたが、とても美味しかったです。

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 で、お酒のおつまみですが、おおよそ日本酒向きかどうかは怪しいものばかり。でも美味しければ問題ありません。たとえば、大粒のタコ入りのたこ焼きとか。

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 なぜか東京とも関係なくなって、本格的な広島焼きとか。

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 どこかで見たような、トッポギと牛すじ煮込みとか。マッコリに合いそう!と思ったら、マッコリも売ってました。その他缶ビールもあって、何でもありの状態。あまりにも自由すぎる「新酒まつり」です。

 テントの中とは言え冷えて寒いし、長居するような場所ではありません。1時間でサクッと切り上げて次の飲みへと向かいました。ゼロ次会とはいえビールではなくて日本酒で始まった夜というのは、調子が狂いその後もかなり酔っ払うようです。

 「ようです」と他人事なのは、私はかなりセーブしていたため。最近色々あって楽しく飲める範囲で量を減らそうと努力を始めたのです。周囲の同行者達が1時間で3杯飲むところを、私は1杯ちょっとで乗り切りました。ペースさえ掴んでしまえば、別に我慢するわけでもなく、このくらいが実際にちょうど良いところかも(A^^;

 ちなみにこの品川の新酒まつり、公式情報がないので開催期間がよく分かりません。残念ながら今年は恐らく終了したものと思われます。


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