酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

K-5で撮る東京の星空

 11月8日のエントリー「PENTAX K-5体験イベント:撮影会編」のコメントで「しんさん」からリクエストいただいた星空撮影をK-5でやってみました。特に以下の言葉が心に引っかかり興味をかき立てられました。

大して星なんて見えない、と思っている空でも、30秒程度撮影すると目では見えない星がたくさん映っていてちょっと感動してしまいます。

 天体写真なんて特殊な機材が必須で、それなりの場所に行かなくては撮れないものと思い込んでいたのですが、そういうことならちょっと試してみようという思い立ち、お手軽に東京都内に居ながら星空撮影に初挑戦してみました。カメラを向けたのはこの時期夜半前の東の空、誰でも知っているオリオン座です。東京でもオリオン座くらいなら肉眼で見えます。
 で、いきなり結論から言うと本当に写りました! 綺麗かどうかはともかく(^^;

IMGP0454_3
K-5, DA16-45mmF4ED, 15sec, F8.0, ISO800, WB: Daylight



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 一般的に「夜景」は高感度ではなくてむしろ低感度で三脚を利用して時間をかけて露出する、というのが基本だと思っているのですが、星空撮影の場合も、機材やどういう写真を最終的に目指すかという問題がありますが、赤道儀を使わずに星を点像に写したいなら自ずと露出時間が決まってきます。レンズにも寄りますが30secが限界でしょうか? となると、その範囲で明るさを調整するには絞りとISO感度に頼ることになります。
 ということで、高感度が使えるなら撮影の範囲が広がるということになるわけで(何を撮るにもそうですが^^;)、ちょっと変わった方法ではありますが、K-5の高感度性能を試すにはもってこいなテーマです。

 そこでいきなり言い訳なのですが、先週平日の夜に家の窓辺でまずは露出の傾向など確かめつついろいろ練習をして、金曜か土曜に本気で撮影しようと思ったのですが、週の後半は黄砂がやってきたり天気も今ひとつで、結局本番の撮影は出来ませんでした。なので、試し撮り時に適当に撮ったものしかありません。

 レンズはなるべく広角がいいと思ったので、ズームはどうかとは思いつつDA16-45mmF4EDのワイド端を使用しました。露出モードはもちろんマニュアル。カメラの露出計は見ていません。ピントもよく分からないので目視でカメラのピントリングを∞に合わせただけです。ISO感度は800または1600に設定し、絞りは解放から二段絞ってF8.0に(絞りはもっと開けてレンズの有効径を稼いだ方が良かったのかも?)。手ぶれ補正、高感度NR、長秒時NRは全てオフし、ホワイトバランスは太陽光に固定。2秒タイマーを使ってシャッターを切りました。同じ条件でK-5だけでなくK-7とK-xも撮ってみました。

 以下、その撮影結果です。いつもより大きめに貼ってありますが、やはり縮小されているので小さな星々は消えてしまっています。各写真をクリックするとFlickrに置いてある等倍のファイルに直接リンクしてあります。

ISO800

IMGP0454
K-5, DA16-45mmF4ED, 15sec, F8.0, ISO800, WB: Daylight

IMGP9312
K-7, DA16-45mmF4ED, 15sec, F8.0, ISO800, WB: Daylight

IMGP0208
K-x, DA16-45mmF4ED, 15sec, F8.0, ISO800, WB: Daylight

ISO1600

IMGP0455
K-5, DA16-45mmF4ED, 8sec, F8.0, ISO1600, WB: Daylight

IMGP9313
K-7, DA16-45mmF4ED, 8sec, F8.0, ISO1600, WB: Daylight

IMGP0209
K-x, DA16-45mmF4ED, 8sec, F8.0, ISO1600, WB: Daylight

 ちなみにこれらの写真はすべてRAWで撮影し、Photoshop Elementsで現像および少々トーンカーブのみ調整して黒を沈めています。一番先頭に貼った横長の写真は、地平線付近をカットしつつ、さらに思い切りトーンカーブもいじって、後処理でノイズリダクションもかけて(星が消えない程度に)わずかでも写っている星が浮き立つように調整しました。データを丁寧に掘り起こせば、このくらいは記録されているようです。でも、コントラスト上げすぎて中間階調が無くなったこともあって、地平線付近の少し明るくなってる部分は、かなり荒れてしまいました...。

 天体写真的にどの程度のノイズが許容できるのかよく分からないのですが、このくらいの感度だと素人目にはK-5はまったく問題なさそうに思えます。それでも詳細に見るとISO1600はISO800に比べて暗い小さな星が写っていません。ぱっと見にはISO3200くらいまでそこそこ写りそうですが、ノイズと高感度効果のバランスが一番良いのはISO800あたりかもしれません。
 K-xもK-5ほどではありませんが高感度に強いカメラと言われているだけあって、今回の条件ではほとんどK-5と差が分かりませんでした。なかなか健闘していると思います。
 一方、K-7はやはりこういう写真は苦手なようです。明らかに他の2機種よりノイズが多いです。それでもISO800ならそれほど気にならないと思いますし、ISO1600も後処理を丁寧にすればそこそこ見られる写真になりそうな気がします。

 いずれにしても、やはり東京の空は明るすぎるようです。想像していたよりは多くの星が写りましたが、とても星空写真とは言えないのでしょう。地上の夜景を上手く使えば一風変わった風景写真になりそうですけど。
 星空写真は奥が非常に深そうですが、ある程度は普通の機材でそこそこ簡単に撮れることが分かりました。もしいつかそういう機会があったら、降るような満天の星空にカメラを向けてみたいと思います。

 なお、K-5関係のエントリーはあと1回の予定です。

おまけ

 後日条件を変えて撮り直してみました。K-5はもう手元になかったので、カメラはK-7で。レンズはFA31mmF1.8ALで、絞りはF2.0に設定。ただし、周囲が明るすぎるため、露出時間があまり延ばせません。これではせっかく明るいレンズ使っても結局同じことかな?

IMGP9356_2
K-7, FA31mmF1.8AL, 4sec, F2.0, ISO400, WB: Daylight