酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

K-5で撮る秋の鎌倉遠足

 みんぽすさんを経由してお借りしたPENTAX K-5を持って大人の鎌倉遠足に行ってきました。季候も良くなって絶好の行楽日和でしたが、11月もまだ中旬にさしかかろうというこの時期は、鎌倉で紅葉を堪能するにはちょっと早すぎたようです。
 今回の日帰り旅行では、K-5の実力を確認することも目的ではありますが、わざわざ各機能を詳細に試すようなことはせず、いつも通り普通にその場に応じて写真を撮ってきました。ですのでK-5のレビューというよりは、半分くらいは普通のカメラを持っての遠足日記となっていますのでご了承ください。

IMGP0408
K-5, FA31mmF1.8AL, 1/100sec, F1.8, ISO800, WB: AUTO, CI: リバーサルフィルム

 レンズは基本的にFA31mmF1.8AL Limitedだけの一本勝負です。時々別のレンズも使っていますが。撮影モードは絞り優先、記録はJPEGプレミアム、その他は適宜変更しながら撮りました。ここに貼った写真はトリミング、調整、縮小など、PC上で後処理を加えてFlickrにアップしたものです。


このレビューで使用されている商品はWillVii株式会社が運営するレビューサイト「みんぽす」 が無償で貸与しています。本レビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)レビュー商品無償貸し出しサービス 「モノフェローズ」に関する詳細はこちら
(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)

生しらす

 鎌倉に行こう!と決まったのは前日の夜。朝早く起きる準備をするにはもう間に合わないので、ゆっくりと出かけることにしました。鎌倉に到着したのは11時半過ぎ。まずはお昼ご飯です。駅前で適当に入ったお店(お店の名前は失念)で、牡蠣フライとお刺身の定食を発注。それに生しらすと生ビールを少々いただきました。

IMGP0228
K-5, FA31mmF1.8AL, 1/15sec, F2.5, ISO400, WB: AUTO, CI: 鮮やか

 それにしても生シラスの美味しいことと言ったらありません。以前に蒲田で食べたものより確実に美味いです。数量限定らしく、私たちのすぐあとで売り切れになってしまいました。
 旅先では食べ物の写真を撮るのも一つの楽しみですが、やはり室内で薄暗い場合が多いですし、被写界深度を広く取りたいので、あまり絞りも開けたくありません。こういう場合、高感度に強いカメラは助かります。と言っても、上の写真はその辺中途半端に撮ってしまいましたが。

長谷寺

IMGP0261
K-5, FA31mmF1.8AL, 1/200sec, F2.8, ISO200, WB: AUTO, CI: 鮮やか

 腹ごしらえした後は江ノ電に乗って長谷へ。大仏を見る前に長谷寺に寄りました。そこに思わずカメラを向けたくなるようなちょっと変わった花が咲いていました。同行した友人が後で調べたところ「ホトトギス」という名の花だそうです。ぱっと見繊細そうで綺麗ですが、よーく見るとちょっとグロいです。
 FA31mmF1.8ALは30cm弱まで寄れるので、たいていのことはこなせるのですが、やっぱりちょっとしたマクロレンズも欲しくなりますね。

IMGP0268
K-5, FA31mmF1.8AL, 1/4sec, F13, ISO80, +0.3EV, WB: AUTO, CI: 鮮やか

 長谷寺の境内にあった庭園の池を見て、もう一人の同行友人が「奥入瀬をやりたい」と言い出して、私も真似してみました。私は最初1/15秒程度で良いかな?と思っていたのですが、友人は1/4にしたと言います。そんなの手持ちで無理!とは思ったのですが、負けじとやってみた結果がこれ。うむ、これでも「奥入瀬」には足りないくらいかも。
 手ぶれ補正の効果もあってそこそこ止まりましたが、等倍で見るとやっぱりブレています。でも、まぁ個人的には上手く行った方かと。F1を流し撮りする場合もそうですが、シャッタースピードを落としたい場合は低感度で使えることが重要です。

IMGP0276
K-5, FA31mmF1.8AL, 1/40sec, F4.0, ISO200, +0.7EV, WB: AUTO, シャドー補正: 強, CI: リバーサルフィルム

IMGP0277
K-5, FA31mmF1.8AL, 1/20sec, F4.0, ISO200, +0.7EV, WB: AUTO, シャドー補正: 強, CI: リバーサルフィルム

 長谷寺は境内にはモミジをはじめ、紅葉したらとても美しくなると思われる木がいっぱいありました。残念ながらモミジはまだ綺麗な緑色。もう半月くらい後が紅葉の見頃かも知れません。
 上の写真はどこにピントが来てるのか分かりませんが、なんか色が綺麗だったので貼ってしまいました。みずみずしい緑に撮るには、やっぱりプラス補正がいるようです。逆光ぽかったのでシャドー補正してみましたが、必要なかったかもしれません。

IMGP0313
K-5, FA31mmF1.8AL, 1/100sec, F2.5, ISO51200, -0.7EV, WB: AUTO, シャドー補正: 弱, CI: 鮮やか

 長谷寺の弁天窟に入ってみました。弁財天とその眷属である十六童子が壁に彫られており、参拝者がお供えした蝋燭の明かりだけで照らされています。ほとんど真っ暗でファインダーを覗いてもおぼろに形状が分かる程度。ピントは全く見えません。AFは補助光のおかげで問題ないようです。ということで、ここぞとばかりにISO51200の感度優先モードに設定してみました。ノイズだらけですがちゃんと写っています。むしろ雰囲気が良く出ていると思えるほど。こんな暗闇でも手ぶれの心配がないシャッタースピードが稼げてしまうのがすごいです。

長谷大仏

IMGP0340
K-5, DA10-17mmF3.5-4.5ED, 1/500sec, F8.0, ISO100, -1.0EV, WB: AUTO, シャドー補正: 強

 長谷寺で思いの外時間を使ってしまいましたが、ようやく大仏様までやってきました。ここも紅葉はまだのようですが、青空がとても綺麗です。さすがに31mmだとどうしたらいいのか分からないので、魚眼ズームを借りてつけてみました。このレンズを使ってみていつも思うのですが、遠景を撮ると意外なほどに肉眼で見た目に近く写る気がします。これぞ本当の標準レンズではないかと。

IMGP0329
K-5, DA*60-250mmF4ED, 1/250sec, F6.3, ISO100, WB: AUTO, シャドー補正: 弱, CI: 鮮やか

 せっかく重いのを我慢して望遠ズームも持ってきたので、1枚くらいは使っておこうと思い、大仏様のポートレートを撮ってみました。ただそれだけです...。機材選びというかレンズ選びは難しいですね。あれもこれもと持ってきては後悔するばかりです。今回は望遠じゃなくて魚眼ズームを持ってくるべきでした。

IMGP0345
K-5, FA31mmF1.8AL, 1/4000sec, F2.0, ISO100, WB: AUTO, シャドー補正: 中, CI: リバーサルフィルム

 大仏様の周辺で唯一少し紅葉していた木のまわりは、カメラを持った人でごった返していました。特に紅葉している木と大仏様を一緒に収められるポイントは順番待ちになるほど。うーむ、でも難しすぎです。特に絞りの選び方が。カスタムイメージの「リバーサルフィルム」で救われたような気がします。

銭洗弁天

IMGP0371
K-5, FA31mmF1.8AL, 1/20sec, F3.5, ISO200, WB: AUTO, シャドー補正: 中, CI: 鮮やか

 大仏様を後にしたら、江ノ電とは逆方向の山に向かってさらに進んでいきます。この先はある意味今回の最終目的地である銭洗い弁天を目指してちょっとしたハイキング。地図によると行程は約1.8kmほど。運動不足の体にはちょうど良いリハビリではないかと思います。
 が... 山道は思ったよりも険しくて大変でした。大仏側からのアプローチは、特に最初の方で急な坂道が続き、先行きが思いやられます。バッグには不要な重たい望遠レンズが入ってますし。ある程度進むと上り下りを繰り返すハイキングコースになりますが、途中で何度も挫折しそうになりました。と言っても、そんな山道を平気で走ってる人がたくさんいるわけですが。もっとすごいのはハイヒールで歩いてくる人もいます。彼ら彼女らを見ていると体力と気力の差に愕然とします。

IMGP0384
K-5, FA31mmF1.8AL, 1/125sec, F2.2, ISO6400, WB: AUTO, +0.3EV, シャドー補正: 中, CI: リバーサルフィルム

 険しい山道をようやく抜けて、銭洗弁天にたどり着きました。鬱蒼とした森の中にあってすでに少し薄暗くなっています。入り口には細いトンネルがあって、そこを抜けた先に銭洗弁天があります。過去、鎌倉には何度も訪れたことがありますが、実は銭洗弁天に来たのは初めて。とても雰囲気のあるところで、険しい山道の苦労も報われました。

IMGP0393
K-5, FA31mmF1.8AL, 1/50sec, F3.2, ISO400, WB: AUTO, CI: リバーサルフィルム

IMGP0396
K-5, FA31mmF1.8AL, 1/50sec, F3.2, ISO6400, WB: AUTO, CI: リバーサルフィルム

 お金を洗うのは本殿の奥にある洞窟の中です。まずは100円でざると蝋燭と線香をもらいます。蝋燭と線香をお供えしてから、いよいよ洞窟の奥に流れている水でお金を洗います。お財布に入っていた小銭を全部引っ張り出して洗ってみました。周囲にはお札を洗ってる人もたくさんいましたが、後が大変そうなのでやめておきました。
 銭洗弁天の洞窟の中もとても薄暗く、写真を撮るのはなかなか難しいところです。ISO51200までは必要ありませんが、K-5はISO6400くらいが普通に安心して使えるのでとても便利です。このくらいのところではAFも問題ありません。

IMGP0412
K-5, FA31mmF1.8AL, 1/1600sec, F2.0, ISO800, WB: AUTO, CI: リバーサルフィルム

 銭洗弁天内にはいくつかの祠があって、それぞれ獅子狛犬がいます。このエントリーの一番先頭に貼った写真も銭洗弁天にいた狛犬です。石灯籠もたくさんあり、それぞれ苔むしていてとても良い感じでした。広くはないですが、結構長居してシャッターを切ってしまいました。

 この後は北鎌倉駅に向かって山下りです。途中に葛原岡神社に寄り道して「魔去る石」で杯を割りつつ、北鎌倉駅につづく道を捜します。地図を見ながら揉めている私たちに、地元のおじさんが道を教えてくれました。「日が暮れる前に早く山を下りた方が良いよ」と言われ、先を急ぎます。下るだけと言われた道は途中少し登りもあって、親切なおじさんを少し恨みましたが、なんとか無事に北鎌倉駅にたどり着きました。

IMGP0425
K-5, FA31mmF1.8AL, 1/400sec, F3.2, ISO400, WB: AUTO, CI: リバーサルフィルム

 北鎌倉駅で電車を待っていると、西の空の雲が少し赤く焼けていました。こういうの、思わずカメラを向けてしまいますよね。何でもない写真にしかならないのですが。
 さて、1時間かけて地元まで帰ってきたら、あとはいつもの宴会です。ほどよい疲労感でお酒も美味しく飲めました(^^;

K-5使用感

 K-7ユーザーからしてみると、さすがにほとんど同じ操作系をもつK-5は何の迷いも違和感もなく使えます。撮影している感覚はK-7と全く変わらないと言ってもいいくらい。静かになったシャッター音は同時に使わない限りすぐに慣れてしまうし、高速化したというAFも実はあまり実感がありませんでした。それだけに銀残しや手持ちHDRなどなど、K-5で初めて搭載された機能を試すのを忘れてしまったくらいです。
 それよりもなんと言ってもK-5の特徴の高感度。これは本当にすごいです。自分はそれほど高感度を使わない方だから... と思っていたのですが、それは単にK-7では無理だからと、そういうシーンでの撮影は諦めていただけなのかも知れません。今回も、特別暗いところを撮りに行ったわけではないのに、実際には高感度があると助かる場面がこんなにあるとは!と再認識しました。そういう点で高感度に強いK-5は、およそ「撮れない」という場面に出会うことがありません。
 そして高感度だけでなく"広感度"であるという点もポイントです。ISO51200が使えること以前に、ISO100あたりからきっちりと使えることが私個人的には一番のK-5の特徴ではないかと思います。

 なお、K-5ネタについてはもう少し続く予定です。

おまけ

 K-5では新たにエクストラシャープネスという機能が追加されています。これは普通のシャープネスとも、ファインシャープネスとも違う新たなシャープネス処理だそうです。今回、鎌倉で撮った写真は特に考えもなくエクストラシャープネスをオンしてしまいました。で、その仕上がりなのですが解像感が上がるという効果はもちろんあるのですが、同時にざらざら感も増えてしまいます。下の写真はそれが一番顕著に表れている一枚(何を撮ろうとしたのか全く分からない写真ですが...)。

IMGP0269
K-5, FA31mmF1.8AL, 1/3200sec, F2.8, ISO200, +0.3EV, WB: AUTO, エクストラシャープネス +1, CI: 鮮やか

 縮小されたサムネイルは問題なさそうですが、等倍(上の写真をクリックすると撮って出しの等倍の画像が開きます)で見ると、空の部分にISO200とは思えない粒状感(ラーメンノイズ?)が浮き出ています。K-7でもファインシャープネスを使うと、空がザラザラしてしまうことがありました。当たり前のことではありますが、シャープネスは使いどころに気をつけた方が良いようです。


より大きな地図で表示