PENTAX MZ-S

投稿者: | 2010年7月21日

 今更なのですがPENTAX MZ-SというフィルムのAF一眼レフカメラを手に入れました。私はフィルム時代はNikonを使っていましたが、今現在デジタル一眼レフはPENTAXを使っています。私とは逆にPENTAXからNikonに乗り換えたという知人がいて、ふとした思いつきからお互い死蔵しているフィルムのAF一眼レフを交換してみようと言うことに。これはナイスアイディア! ということで、長らく使っていなかったNikon F80DとこのPENTAX MZ-Sを交換してもらいました。

 で、このMZ-Sというカメラ。発売されたのは2001年と比較的最近のこと。PENTAXが作ったフィルム一眼レフの最後から2番目の機種であり、2006年まで販売されていたそうです。この時代のフィルム一眼レフというか、PENTAXのカメラはまったくノーマークだったので、このカメラもまったく記憶にありません。遅ればせながらネットでいろいろ調べてみると… 散々な言われようをした悲運のカメラだったようです。

IMGP3333

 まずなんと言っても目立つのはそのデザイン。「ジャミラ」を彷彿とさせる怒り肩。ペンタプリズムが埋没してしまっています。その高い両肩は後ろに向かって傾斜しており、薄いダイヤルが両側に配置されているという、とても個性的な外観。K-7のようなプレーンなデザインとは対極にあります。が、SFシリーズやZシリーズ然り、AF時代のPENTAXは変なデザインのカメラをたくさん出していました。その後MZ-3などでオーソドックス路線に回帰したかに見えたのですが、フィルム一眼レフの集大成がこれ、ということなのかもしれません。

 基本スペックを見てみると、ファインダー視野率92%、倍率0.75倍、最高シャッター速度は1/6000secでシンクロスピードは1/180sec。AFポイントは6点、測光は6分割、連写速度は2.5枚/secなどなど。スペック的には中級機レベルなのですが、ファインダースクリーン交換可能で、ブラケット機能やカスタムファンクションを搭載し、パーフォレーション間への撮影データを写し込み機能や、外装はマグネシウム合金を使うなどいろいろと凝った造りになっています。発売当時はPENTAXの最上位機種で、お値段も約13万5千円もしたとか。

R0010485

 なおボディと一緒に名玉と言われていたFA24-90mmの標準ズームも付いていたのですが、こちらは残念ながら状態が良くなく、内部がかなり曇っていましたので使わないことにしました。

 さて、すでにフィルム一本撮影済みです。フィルムで撮ってるという感覚は今更ながら新鮮に感じますが、比較的新しいカメラなだけあって撮影感覚は実は最新のデジタル一眼レフと変わりません。レンズもFA31mmなので描写性能に問題はありません。仕上がりを見てみないと何とも言えませんが、135フィルムならスキャンも簡単にできますし、趣味で写真撮るならフィルムで良いかも、という妙な感想を持ってしまいました。

 これからしばらくカメラ、写真ネタが多くなるかもしれません。