酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

2010年F1第2戦 オーストラリアGP

 今年もいよいよF1のシーズンがやってきました!と言っても、開幕戦バーレーンGPが行われたのはもう2週間も前のこと。そのバーレーンのレースは出張中でじっくり見られなかったのですが、先週末に行われた第2戦オーストラリアGPは地上波TV観戦することができました。ということで、今シーズンもできる限り勝手な観戦記を書いていきたいと思います。

 さて、今回のレース。フェラーリのフェリペ・マッサがレース後のコメントとして「もう退屈なレースだなんて言わせない」と言ってましたが、確かに今回のレースは、トップドライバー同士による非常にレベルの高いバトルが終始楽しめたレースでした。それは単に天候のおかげだけではないような気がします。

「やったー!」 マクラーレン/ジェンソン・バトン

 タイヤ交換に関わる賭けは、常にハイリスク・ハイリターンで、たいていの場合失敗するのですが、今回誰よりも早くドライタイヤへのスイッチを行ったバトンの賭けは大当たりしました。ライバルたちが雪崩を打ってドライへ替えるまでの数周の間に大幅なジャンプアップを果たします。
 その後、独走でトップチェッカーを受けるに至るまでは幸運の連続に思えましたが、後続とのギャップを見てペースをコントロールし、タイヤを労りつつの1ストップ作戦を完璧に敢行した力量は流石。バトンの優勝を見るのは久しぶりな気がしますが、彼らしいレースマネージメントによる文句ない勝利だったと思います。
 ちなみに上の「やったー!」ですが、TVを見ていた方ならご存じかと思いますが、これはバトンの口からそのまま日本語で発せられた言葉です。国際映像のカメラでとらえたもので、日本向けのリップサービスではありません。これぞ道端ジェシカ効果なのでしょう。なんか複雑な気分です...(A^^;

「結果以上の働きをしたと思う」 マクラーレン/ルイス・ハミルトン

 上位勢がみな1ストップで走りきったのに、なぜか彼は2回ストップをしました。そのことをチーム作戦のミスとして彼は批判していますが、確かに今回のハミルトンのレースを決したのは2回目のピットストップだったと言えそうです。それがなければマクラーレンの1-2フィニッシュだったかも?
 いや、チームがどういう判断をしたのかはわかりませんが、彼の過去のタイヤマネージメントを考えると、1回ストップではリスクが大きかったのではないか?と思ってしまいます。もしくは単純にマクラーレンが作戦を見誤ったのか?実際、ウィリアムズのバリチェロなども「みんな1ストップだとは思わなかった」とコメントしているくらいですし。
 いずれにしろ、最後の最後でウェバーに追突されてしまったのは不運でした。結果はともかく今回のレースで実質上の主役を演じたのはハミルトンではなかったかと思います。もう少し感情のコントロールができれば、ファンはもっと増えると思うのですが。

「勝つためには完走しなくてはならない」 レッドブル/セバスチャン・ヴェッテル

 開幕戦につづき今回もマシントラブルに見舞われてしまいましたが、しかも今回はリタイヤしてしまったためにノーポイント。ホイールの取り付けミスによるブレーキトラブルだそうです。これは多分避けられたミス。予選含め完全に頭ひとつ飛び抜けていたこともあって、勝てたはずのレースをまたしても落としてしまったショックは大きいはずです。でも、マシンの構造的な信頼性問題でなかったのは実は不幸中の幸いだったのではとも思います。
 ライバルと比べて勝っているとは言えないルノーエンジンを使いながらも、他を圧倒する速さの秘訣は、もちろんニューウェイの手によるマシンのおかげもありますが、やはりヴェッテルの腕によるところも大きいと思います。彼は絶対に次世代のチャンピオンとなる器のはず。ガラスの靴を乗りこなすのもドライバーの力量... というのはちょっと酷でしょうか。
 是非とも今後着実にポイントを重ねて、歴代チャンピオンたち(アロンソ、バトン、ハミルトン、シューマッハの4人もいる!)との激戦を勝ち抜いて欲しいと思います。

 その他、久しぶりに結果を残したルノーとクピサ、ウェバーのドタバタなホームGP、アロンソの粘りの走り、シューマッハの賛否両論なレースぶりなど、見所の多い手に汗握るレースでした。
 今年から参戦している下位チームについては... まだよくわかりません。下位は下位での争いを繰り広げてくれるとそれはそれで楽しめるのですが、現状ではマシンを走らせることで精一杯な感じです。ヨーロッパラウンドあたりまでは様子見するしかありません。

 次は早くも今週末。マレーシアGPです!