酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

ニセコ2010(2日目)

 2日目は朝7時過ぎに起床。久しぶりの熟睡で体調は完全に復活した感じ。ホテルで朝食バイキングを食べた後、早速ゲレンデに繰り出します。天候は昨日よりも悪化しておりどんよりとした曇り空。羊蹄山もアンヌプリの山頂方面も麓からは見えません。が、風が吹くわけでもなく暑くもなく、寒くもなくコンディションはそこそこ。おまけに昨夜からの雪がうっすら積もっているようです。

《山頂まであと少し。かなりガスっています》

 とりあえずゴンドラに乗ってみましたが、中腹は深いガスが出ており視界がほとんどない状態。山頂方面は風も少しあります。少量とは言え雪が降ったし朝一番のコンディションは良いに違いないと、昨日断念した粉雪コースへ試しに向かってみたのですが、どっちに向かってコースが延びているのか手探りでゆっくり進むような状態では、厳しい不整地などもってのほか。入り口から下を覗いても全く斜面が見えないので、今日も諦めることにしました。

《中腹付近はこんな状態。どっちに滑っていけばいいのかわかりません》

 と言うことで目先を変えて、何となく花園方面へ行ってみようと言うことになりました。ゴンドラ終点から更にリフトを乗り継ぎ、連絡コースを経由して花園ゲレンデへ。視界の悪さは相変わらずですが、こちらは人が少なくて幅が広くてとっても滑りやすいコースです。巨大なキッカーを備えたパークもあったりして、何となくヒラフ方面とは違った雰囲気。

 途中、ボランティアのコースガイドさんに色々親切に説明やアドバイスを受けたりしたこともあって、今日はしばらく花園で遊んでみようと言うことに。と、その前にちょっとトイレに行きたくなったので、とりあえずは麓のレストハウスへ行って小休憩をとりました。いや、ただのトイレ休憩のはずだったのですが...

《4リットル入りのタワーサーバー。周囲から注目されまくり》

 何故か気がついたら生ビールのタワーサーバーが目の前に。「ついでなのでちょっと一杯飲もうか」と友人が買い出しに行ったら、なぜかこんなものを発注してしまったそうです。「だって注文しない理由がなかったから」というのが彼ら彼女らの弁。そりゃそうだ、と納得してしまう自分がいました。

《ということで、乾杯!》

 時間はまだお昼前。HANAZONO308と名付けられたレストハウスは、まるで外国のスキー場のような雰囲気。事実ヒラフよりも外国人が圧倒的に多いようです。まばらな周囲の外人客らの視線を集め、写真を撮られつつ、バカな我々は乾杯!もうこうなったら仕方ありません(何がだ?)

《ヘルメット増加中。写真は4つですが今回の参加者5人全員ヘルメット装着者に》

 結局ここで買い物もしたりして、思いがけず長居をすることになり、ついでに早めの昼ご飯も食べてしまいました。メニューも何となく海外風。値段が高いなぁと思ったのですが、出てきたお皿は一回り大きくてちょっとびっくり。まぁ、結局食べてしまいましたけど。しかし、ここで終了するするわけにはいきません。再び立ち上がってゲレンデへ戻ります。
 花園エリアを何本か滑ってるうちに気になるコースがありました。それは二重のブラック・ダイヤモンド・マークがついたコース。ゲレンデマップには記載されていませんが、コース上に案内の看板と入り口のゲートは立っています。

《林間の未整地コースへ突入...》

 そこはいわゆるスキー場管理区域外の林間不整地のこと。滑走禁止ではないけれど、滑るなら完全自己責任で行かなくてはならないコース。昨年行ったウィスラー&ブラッコムにも、この手のブラックダイヤモンドなコースはいっぱいありました。

 花園第一クワッド周辺には"ストロベリー"と"ブラックベリー"など、可愛い名前の付けられた二つの管理外コースがありましたが、先のガイドさんによれば「ブラックベリーは今日はコンディション悪くてダメだけど、ストロベリーはすごくイイ!」と言われたのもあって、普通はこういう不整地コースは避けて通るのですが、ニセコのパウダーってどんなんだ?という好奇心もあって、ストロベリーに行ってみることに。大丈夫、2年前に行ったテイネの"北かべ"のことを思い出せば、何とかなるはず...

《友人がレンタルしたSALOMONのSHOGUN。この手のコース向きな板です》

 と、悪戦苦闘を予測して入ってみたのですが、そこはとても面白い世界でした。結局一本では飽きたらず二本滑ってしまいました。最初は友人がレンタルしていたサロモンのSHOGUNというパウダー用のファットスキーを装着。正にこういうコースのためのスキー板とあって、フカフカの深雪の急斜面も難なく滑れます。いや、実際には体力と技術がないので「難なく」とは行かないのですが、上手く滑れそうな気がしてとても楽しめるのです。

 そして二本目は自分のスキー板で。整地専用の私の板はパウダーなんてもっての外。荒れた深雪の中にどんどんと沈んでいきます。しかし雪が軽いおかげで刺さったりはね飛ばされたりすることもなく、一生懸命ターンを切っていけばなんとか滑れてしまうのです。辛いけどやっぱり面白い!

《突如目の前に現れた秘密の広場。ここも深い雪に覆われています》

 ストロベリーコースは周囲を通常のコースに囲まれた飛び地のような森の中なので、どこをどう滑っても、必ずいつかは普通のコースに出られます。逆に言えば特に決まったラインはありません。なので二本滑っても全然違うところに出てしまいました。
 特に二本目は終盤に突如として視界が開け、うっかりすると膝まで埋まりそうな深い雪の原っぱに出ました。どこをどう来たのか、他のスキーヤーが全然違う方角から出てきたり。なんだか幻想的な景色でした。
 ゲレンデスキーとはちょっと違うスキーの入り口をほんの少しだけ覗き見てしまった気がします。

《白ワインとチーズフォンデュ!》

 その後花園からヒラフ方面へ戻り、リフト終了時刻まで滑りきりました。この日ももちろんナイター営業していましたが、丸一日滑ったことと、特にいつもと違うコースを滑ったこともあって、心地よい疲労感のまま終了し夕方は温泉でゆっくり疲れを取ることに。
 この日の夕食はチーズフォンデュです。レストランではなくグラン・パパというペンションの食堂にお邪魔しました。このペンションは特に外人だらけ。というか、殆ど日本人はおらず英語が飛び交ってます。内装もヨーロッパの山小屋風。何故か床が傾いていて変な感じでしたが、雰囲気があって美味しいチーズフォンデュと白ワインは最高でした。

《夜半前には激しい雪が降り始めました》
 夕方から降っていた雪は夕食を終えた頃には一層強くなっていました。この時点ではまだ風は殆ど吹いていませんでしたが、降ってくる雪は綿状のぼた雪。湿気が多く上空も気温が高いようです。天気予報は敢えて見ずに「明日はパウダー用の板を借りて、またストロベリーコースにでも行ってみよう」などと、楽しい計画を頭の中で思い描きながら眠りにつきました。

つづく