酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

野沢温泉2010(2日目)

 1日目からの続きです。昨夜から降っていた雪は、目が覚めた頃には上がっていました。空はまだ曇っていますが、空気は澄んでいて天候は回復に向かっているようです。二日酔いもなく、寝不足もなく、意外にすっきり目覚めてまずは朝食。温泉卵美味い!

《306も久々の雪帽子。夜のうちに積もった新雪は約20cmほどか》

 準備をしてゲレンデへ出たのは9時半頃。飛び石の休日に挟まれたこの日は一応平日。やはり人出はかなり少なめです。柄沢ゲレンデは中央部は圧雪されていますが、その両側のかなりの部分は未圧雪のまま。一部を除いて特に立ち入り禁止にはなっていません。昨晩降った新雪でパフパフになっています。
 自分のスキー板は未圧雪向きではないので、沈まないように走らせるのは苦労しますが、それでも軽い新雪を滑るのはとても楽しいものです。友人が今年投入したセミファットなスキーも拝んで借りて滑ってみましたが、これはすごい!

《柄沢ゲレンデの未圧雪ゾーン。気を抜けば膝まで埋まりそうな新雪。板は借り物です》

 トップもセンターも幅が広い上に板が良くしなるので、柔らかい新雪の上でも強い浮力があります。ちょっと踏んで沈んでもすぐに浮き上がってきて、柔らかい雪の上を文字通り滑るように走っていきます。これは面白い!
 もちろん、未圧雪だけでなく圧雪されたバーンも、新雪とあって素晴らしいコンディション。スキーが今までよりも何倍もうまくなった気がしてとても気持ちよく滑れます。

《温泉街も白銀に包まれています。砂糖をかけたお菓子のよう》

 ひとしきり新雪フカフカパフパフで遊んだ後は、長坂ゴンドラに乗って上の平へ。さらに短い連絡リフトに乗ってスカイラインコースのスタート地点へ上ってきました。数ある野沢の名コースの中でも、私が一番好きなコースです。
 全長5,000m、最大斜度32度。山の尾根に作られたスカイラインは、時折幅が狭くなったり、アイスバーンがあったりする難コースですが、視界が開けていてとても気持ちの良いコースなのです。途中にある斜度30度ほどの長い斜面は、まるでジャンプ台のように温泉街に向かって駆け下りていきます。


《全長5,000mもあるスカイラインコースのスタート地点。以前と看板が変わったようです》

 晴れ渡っていれば素晴らしい景色が眺められるのですが、残念ながらこの日は曇り。しかし柄沢と同様に、山の上も新雪が降り積もり、雪質は抜群。難しいスカイラインコースも滑りやすいはず。
 果たしてその期待は見事に叶えられ、今まで記憶にある中でも最高に楽しく滑ることができました。息は上がり、足はがくがくになりますが、とても爽快です。

《30度の斜面から温泉街を望む。晴れていたら素晴らしい眺めのはず》

 あまりにも面白かったので、柄沢で練習を続けていた友人たちを連れて、お昼後に再びスカイラインコースへ。しかしこのときは再び霧が出て視界が悪化。雪面も荒れてアイスバーンが露出し、さらにものすごく混雑していました。
 こうなるとスカイラインは苦行を強いられる怖いコースとなります。無理に誘った友人たちに謝りつつゆっくりと下山。見知らぬ人たちも「さっきはすごく良かったのに…」と会話しているのが聞こえてきました。やはり山の天気とコンディション変化を舐めてはいけません。

《スカイラインを3本滑った満足感とともに飲む生ビールの美味いことといったらありません》

 疲れ果てて麓へ戻ってしばらく他のコースを滑ってみたものの、それでも1本目の楽しさが忘れられず、再びスカイラインへ戻ってしまいました。果たして3本目は再びコース状況は改善していました。ホントにこのコースは最高です。大好きです。

《夕方になってようやく空が晴れてきました》
 体力を使い切り、最後はまた柄沢ゲレンデへ。ちなみに柄沢ゲレンデのリフトは下部のペアリフトしか運行しておらず、上部のリフトはすでに放棄されているようでした。柄沢の上部ゲレンデへアクセスするには、スカイラインからカモシカやタヌキなどの連絡コースを経由するしかありません。
 上部は下部よりも斜度もあり、トレーニングバーンとしては完璧。直接上るリフトがないことからも、人が少なく素晴らしいコンディション。リフトが運行されないのがつくづく残念でなりません。

《今夜のメニューは野菜天ぷら、すき焼き、馬刺しです。地酒も頂きました》

 この日はリフト運行終了の午後5時までみっちり滑り切り、文字通り日暮れと共に宿へ引き上げました。疲れた体に美味しい夕食とお酒が染みいります。この日の夕食にはレギュラーメニューのなかに馬刺しが含まれていました。

 それでも事前に「今夜も馬刺しセット食べますか?」と宿の人に聞かれてしまいました。かなり馬刺し&酒好きと思われているようです。いや、全くその通りですけど(A^^;;

《この夜も外湯巡り。新田の湯と十王堂の湯に入りました》

 食事の後は昨夜同様、夜の温泉街に繰り出してしばし散歩&外湯巡り。温泉は「十王堂の湯」と「新田の湯」に入りました。やっぱり熱い!ですが、頑張ってちゃんと肩まで浸かりました。

 もちろんこの夜も部屋に引き上げてから飲み直し。しかし一日滑った疲れが出てきたのか、昨夜よりも早くよる11時頃には眠りについてしまいました。

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 今回野沢に来て驚いたのは、外国人旅行者の多いこと多いこと。恐らく多くはオーストラリアからやってきた人々だと思われます。ニセコをはじめとする北海道につづき、長野も人気が出てきたのでしょうか。スキー場はもちろん、外湯含めた温泉街にも英語案内が整備されていました。
 昔ながらの風情がある日本の温泉街と、歴史もあって近代的で立派なスキー場。スキーが好きな外国からの旅行者から見たら、野沢温泉は素晴らしく魅力的なスノーリゾートに違いありません。
 文化やマナーの違い、理解の問題などもあるでしょうが、野沢温泉は観光で成り立っている街。街中には廃業してしまった宿の廃ビルなども目立ちつつあり(3年前に泊まった宿もどうやら廃業してしまったようです)、不況とスキー&ボード人口の衰退を感じさせます。国際色豊かになることは成熟しつつも持続していくために必要な道でしょう。是非うまいこと折り合いをつけつつ、いつまでも野沢温泉らしさを保ちながら発展していって欲しいと思います。

つづく