RWY22

投稿者: | 2009年12月5日

 羽田空港で現在主に使われているのは、南北に走るA滑走路とC滑走路です。この二本はターミナルビルを挟んで平行しており、風向きによって離着陸がどちらかに振り分けられています。これに対し、A滑走路の北側で交差するB滑走路は、強い西風が吹いたときに着陸に使用される横風用滑走路として時々使用されています。

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《城南島海浜公園のすぐ頭上飛んでいきます。JAL/Airbus A300B4-622R/JA8376》
K-7, DA21mmF3.2AL, 1/200sec, F8.0, ISO100, -0.3EV, CTE


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《望遠があればこのくらい切り取れます。JAL/BOEING B747-446D/JA8908》
K-7, DA*60-250mmF4ED, 1/800sec, F4.0, ISO100, -0.3EV, AWB

 そんなB滑走路ですが、城南島や京浜島からはこのB滑走路とその進入コースが距離的に最も近く、ここへ着陸する飛行機は望遠レンズがなくてもそこそこの大きさで写せてしまうほど、目の前を飛んでいきます。特に城南島海浜公園の海岸沿いは、B滑走路へアプローチする飛行機に最も近づけて、午後から夕方に賭けては順光になり、絶好の撮影ポジション。
 しかし西風が強く吹く日はそれほどに多くもなく、更に天気が良くて休日と言う条件を付け加えると、B滑走路への進入を撮影できるチャンスは多くありません。が、11月の休日を翌日に控えたある日、寒冷前線が過ぎ去り東京地方は冷え込みとともに綺麗に晴れ渡り、しかも強い西風が吹くとの天気予報。少ないチャンスに巡り会えそうと言うことで、急遽写真部の仲間にも声をかけて城南島まで繰り出してみることにしました。

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《夕焼け空をバックにB滑走路にタッチダウン。ANA/BOEING B767-381/JA8674》
K-7, DA*60-250mmF4ED, 1/400sec, F4.5, ISO125, -0.3EV, CTE

 現地に着いてみれば期待通りB滑走路が運用されていました。目の前の低い位置にどんどん大型の旅客機が進入してきます。もちろん同じことを考える人は多く、いつもよりも人出は多めでした。空気が澄んでいて、夕焼け空もとても綺麗。目の前を通過して行く飛行機も、羽田周辺の景色もとても綺麗でした。

 しかし再来年にはB滑走路と平行するD滑走路が空港の南側に完成し、運用開始されます。そうすると、横風滑走路としてはD滑走路の方がメインになり、B滑走路が使用される率は益々減るかもしれません。今のうちに目の前を轟音とともい飛び去る飛行機の姿を十分体験しておこうと思います。

※Flickrにこれまでに撮った写真もまとめてアップロードしてあります。
 飛行機 -a set on Flickr