酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

焼肉の日神戸ツアー2009:2日目

 1日目からの続きです。明けて翌朝はゆっくりと寝て10時頃に起床。朝ご飯は昨晩購入済みのコンビニおにぎりとヨーグルトのみ。後に備えて我慢したわけではなく、これくらいしか口にできませんでした。この日はいよいよ焼肉の日当日。お昼の部と夜の部の二本立てで宴が予定されています。

 まずは昼の部の会場へ向けて余裕を持ってホテルを出たはずなのに、結構ぎりぎりの時間になって目的のお店に到着しました。そのお店とは、新開地にある「ホルモンX」という、その名の通りホルモン専門店。外装も内装からも比較的新しさを感じます。ここは去年は来ておらず、初体験のお店となります。

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ホルモンXの派手な看板。とても目立ちます。

 初日にしてかなり"肉あたり"してしまった胃に、いきなりホルモンがまた受け入れられるのか?今日は昼の部から負け続けるのかも?と半ば諦めていたのですが、意外や意外、結構箸が進みます。それもこれも出てくるホルモンが美味しいからに他なりません。ホルモンは脂っこくてしつこいイメージがありますが、上質な肉はそんなことありません。噛み切るのに苦労する場合もありますが、意外にさっぱりしていて食べやすいのです。最初に出てきた生レバーなどは、人の分も奪ってほとんど二人前頂いてしまいました。ビール飲み放題付きで\3,000なんて安すぎる!

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まずは生ものからということで生レバー! レバー苦手な人の分まで頂いて幸せ

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そしてメインディッシュのホルモン盛り合わせ。美味しかったのでほぼ食べきりました。

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サラダにだってハチノスが入っています。

 美味しいホルモンをたっぷり食べた後は、しばし観光タイム。ということで、新開地から阪神電鉄に乗って魚先駅まで行き、灘の酒蔵巡りをすることに。灘の酒と言えば、江戸では下り酒の一級品ブランド。酒飲みな江戸っ子にとって400年来のあこがれのお酒です。江戸はどんなに栄えても、いい水源がなかったので美味しいお酒は造れませんでした。それは今も昔も変わりません。

 魚崎駅周辺には多くの酒蔵があるのですが、時間の関係もあって今回訪れたのは「櫻正宗記念館 櫻宴」と「浜福鶴 吟醸工房」のみ。でもこれだけでも十分雰囲気は味わえました。浜福鶴では本格大吟醸からリキュールや甘酒まで、10本近い種類のお酒をおじさんの説明とともに試飲させてもらったり。一杯一杯はごくわずかなのですが、短い時間にあれこれ飲んでいると、すっかり酔いが回ってきてしまいました。でも、どれもこれも本当に美味しいお酒です。

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腹ごなしに少し散歩、ということで灘の酒蔵見学にやってきました。江戸の酒飲みにはあこがれの聖地です。

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櫻正宗の利き酒セット。中央の超特選純米吟醸が一番旨かったです。

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今から14年前の震災で多くの酒蔵が被害を受け、現在は震災前の半数ほどしか残っていないそうです。

 ここで話題にのぼったのが阪神大震災の爪痕。この灘地区ももちろん大きな被害を受けた地域。10年以上が過ぎ、町は復興しましたが、当時あった酒蔵の半数近くはそのまま再開することなく、廃業してしまったそうです。再開した酒蔵でも、設備やらなんやら全て新しくしたこともあって、現在造っているお酒も昔のままではないとか。ここに限らず、神戸周辺にはふとした瞬間に震災の爪痕を今でも見ることができます。それもそのはず、たった14年前の話ですから...。そして同じような大地震に、いつ遭遇してもおかしくないわけで、全く人ごと、昔話では片付けられません。

 そんなしみじみする事もありつつ、酒蔵見物を終えたあとは、しばし時間調整ということでやはり魚崎駅近くの「地酒とワインの店 濱田屋」へ。ここは普通の小売りの酒屋さんでありながら、立ち飲みバーもやっているというお店。その立ち飲み部屋を占拠して、ワインとかベルギービールとか飲んでまったりと過ごします。いや、まったりというわりにものすごく賑やかでしたが。
 

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地元の小さなお祭りをやっていました。蚊に刺されながらしばし地元民に混ざって遊んできました。

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兵庫駅北口の原酒店に寄り道。大黒正宗を試飲させてもらいました。右から3年、4年、5年もの。

 さらにその後、魚崎のローカルなお祭りをちょっと見物したりしつつ、再び阪神電鉄に乗って三宮方面へと戻ります。目指すはJR兵庫駅。ここで今年の焼肉の日のメインイベントが行われるのです。兵庫駅に降り立って、まずは北口の「原酒店」へ立ち寄ります。ここも先ほどの浜田屋さんと同じく、酒屋さんでありながら立ち飲みもやってます。が、立ち飲みスペースには全員は入れず。私は外で涼んで来る本番に備えていました。でも、店主さんの心遣いで、大黒正宗という日本酒を試飲させていただきましたけど。

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今年もやってきました、ポッサムチプ。今年はどんなお肉で驚かされるのでしょう?

 さて時間は午後7時半。原酒店から線路を渡った反対側にある「ポッサムチプ」へやってきました。今年もここが焼肉の日を祝うメイン会場です。お店を完全に借り切っての宴会。参加者は総勢30名以上。ここは昨日の「くにきや」とはちょっと違って、色々と変わり種なお肉が特徴のお店。今年も見たこともないようなお肉と肉料理がこれでもかというほど出てきました。以下の写真はそのほんの一部です。

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ハネシタの握り。そうです牛肉のお寿司です。酢飯と生肉の組み合わせはマグロ並みに相性抜群。

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タン。片面焼きでいただきます。

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ヘレのわさび&塩昆布乗せ。これも片面焼きで。個人的に今回一番のヒットでした。わさびの辛さが肉で中和されてます。

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米沢牛のクラシタロース。見たまんまステーキです。焼いて塩を付けていただきます。

 ということで、ちょっと風変わりなアレンジをした肉料理のオンパレード。サイズや量も半端ではありません。昨日の食べ過ぎを未だ引きずりつつ、お昼もたっぷりホルモンを食べ、お酒を飲み続けた体には、全てを受け止めることはかなり困難です。写真にはありませんが、ここでもやはりホルモンが出てきましたし。そのあたりでもうギブアップ。

 が、後半に出てきたカレーには食欲が再び沸いてきました。本当は同時に出てきたクラシタ火山肉を焼いて、それを混ぜて食べるものだったのですが、私はズルをしてカレーだけ食べてしまいました(A^^; だってお肉はもう要らないと体中の器官が言ってましたので。

 で、昨年の例から言っても、このカレー&クラシタ火山が最後の料理かと思っていたのですが... そうではありませんでした。この後にさらに出てきたのは、なんと巨大なハンバーガー。直径は30cmくらいありそう。具もたっぷり。超分厚い米沢牛ハンバーグが挟まっています。これ、作るのに時間かかるらしく、テーブル毎にかなり時差をおいて出てきました。

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米沢牛ハンバーグの超巨大バーガー!コレが今年の隠し球でした。インパクトありすぎ。

 私の取り分はその1/6切れ。パンや野菜、アボガドなどはなんとかつまめましたが、ハンバーグはなかなか喉を通りませんでした。残念ながら昨日に引き続き、いや昨年に引き続き、今回も見事に完敗です。でも、もちろん気持ちの良い、納得のいく負けです(A^^;;;
 実は、このポッサムチプで個人的にとても思いがけないことがありました。というのは、卒業以来全く会ったことがなかった高校時代の同級生が、この宴会に参加していたのです。私は気づかなかったのですが、その同級生の方はかなり早い段階で気づいていたそうで。話をしていて鮮明に思い出してしまいました。いやいや、すごい偶然です。ビックリしてしまいました。こんなディープな集いに高校時代の同級生がいるなんて思いもしませんでした。って、お互い様だと思いますけど。不思議なもんです。

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今年も8月29日の夜は更けていきます...

 さて、そろそろ夜も更けてきました。美味しい肉を食べ過ぎて、お酒もたっぷり飲んでかなり良い気分。明日もまだありますので、今夜も大人しくホテルへと帰っていきます。やっぱり飲み足りない気がして、コンビニで缶チューハイを買ったものの、部屋に戻ると激しい睡魔に襲われて、結局飲み直すこともなく、シャワーを浴びたら早々にベッドへ。さて、明日もまた美味しい焼き肉屋さんへ行く予定。楽しみなような怖いような... あっという間に眠りに落ちました。

<3日目につづく>