酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

Phenom II X4 905e

 1号機のCPUをアップデートしました。今まで使っていたのはPhenom X4 9350e、新しく導入したのはPhenom II X4 905eです。Phenom X4 9350eは65nmプロセスの第一世代のPhenomの低消費電力版。各コアごとに512kBのL2キャッシュに、共通のL3キャッシュが2MB。2GHz動作のCPUです。一方、Phenom II X4 905eは、45nmプロセスの第二世代Phenomの低消費電力版。L2キャッシュ容量は変わらないものの、L3キャッシュは6MBに増量され、クロック周波数も2.5GHzとなっています。

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Phenom II X4 905eのパッケージ。うっかり買ってしまいました。

 実はこのPhenom II X4 905eは金曜日(6月5日)に発売になったばかり。Phenom IIの低消費電力版を待ち望んではいたものの、すぐに買うつもりはありませんでした。でも、たまたま今日は秋葉原に行く用事があって、ちょっと冷やかしでPCパーツショップを覗いてみたら... お買い上げしていました(A^^;
 お値段はドスパラ本店で\20,580。最近のAMD製CPUとしてはあまりお安くありません。低消費電力版としてプレミアがついています。ちなみにこの日は同時に3コアの低消費電力版、Phenom II X3 705e、2コアのPhenom II X2 550BE、そしてL3キャッシュレスな代わりにL2が各コア1MBに増量された2コアのAthlon II X2 250も発売になっています。CPUを発売日に買ったのは初めてです。かなりAMD信者度が上がってきたような気がします。

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AM2+のFoxconn A7DA-Sにインストール。CPU以外はそのまま流用。

 1号機のマザーボードはAM2+ソケットのFoxconnのA7DA-Sです。Phenom II X4 905eはDDR3をサポートしたAM3対応のCPUですが、AM2+としても使用可能です。その場合はもちろんメモリーはDDR2となります。現行のPhenom IIはC2リビジョンですが、まだパフォーマンス的にあまりDDR3のアドバンテージはないようなので、マザーボードとメモリーはじめ、その他のパーツはすべてこのまま流用することにしました。

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お約束のCPU-Z。アイドル時は800MHz/0.91Vまで下がります。

 この際、OSはWindows 7 RCにでもしようかと思っていたのですが、とりあえずCPUだけ交換して組み立て直し、起動してみたら、当たり前ですがそのまま普通に起動しました。一応、CPUドライバーが自動的に新しく入れ替わり、再起動を促されましたが、その後はそのまま何事もなく動きます。BIOS(81BF1P08)レベルでも正しく認識されていますし、Windows Vista x64上でも省電力機能含め、問題は見あたりません。なので、しばらくこのまま使ってみることにしました。

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ケース内はこんな感じ。CPUファンがやけに大きいですが、1000rpm程度で回せば十分冷えます。

 Phenom X4 9350eと比べるとPhenom II X4 905eはクロック周波数で25%アップし、L3キャッシュが3倍増となり、その他細かいアーキテクチャのブラッシュアップも図られています。今回はDDR2メモリー含めて全く同じプラットフォームでCPUだけ交換したわけですが、体感速度は正直なところそれほど大きくは違いません。でも一応、パワーアップ度合いを確認するために、CrystalMark 2004R3でベンチマークを取ってみました。結果は以下の通りです。

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クロック周波数なりの差となりました。GDIだけ大きく差がついているのは謎です。

 ALUとFPUはCPUそのものの性能を表しているだけに、ほぼクロック周波数なりの差となりました。メモリーの差はキャッシュ増量の効果かもしれません。HDDも少し良くなったのはちょっと意外です。D2DとOpenGLは誤差の範囲としても、GDIが大幅に改善したのはいったいなぜなのでしょう? でもこれはWEBブラウザなどの使用感に大きく影響がありそうです。

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 ということで「クアッドコアでパワフルだけど低消費電力で静音なエコPC」をコンセプトとする1号機としては、待ちに待った低消費電力版の新CPUに交換したわけですが、まぁほとんど自己満足な世界です。現時点でのロードマップではこれ以上高速な低消費電力版は計画されていませんので、またしばらくはこのまま行けるものと思います。

 "遊ぶ"という点では、同時発売のPhenom II X2 550BEを買って、オーバークロックしたり、4コア化したりするのが王道かもしれません。また、AMDファンとしては、K8コア以来久しぶりのL2キャッシュ1MBで"真の2コアダイ"を採用したAthlon II X2 250にもちょっと惹かれます。