酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

白黒写真

 初期不良に2回も当たったりはしたものの、やはりこのカメラは「写真を撮る」ことをじっくり考えて作られているだけあって、とても良く手に馴染みます。このカメラは長く使えそうな気がしています(これまでの例からして、まだ分かりませんが^^;)中でも最近、気に入って使っているのが白黒モードです。おまけ機能だと思っていたのですが、これが使ってみるとなかなか面白いのです。

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浅草の仲見世通り。日本らしい風景は白黒で撮りたくなります。(白黒)

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浅草橋西口やきとん。居酒屋も白黒向きな風景かも。(白黒TE)

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日光輪王寺大猷院の風神像。見た瞬間に白黒で撮りたくなります。(白黒TE)

 GR Digital IIで白黒写真を撮るには、二つのアプローチがあります。一つはメニューの「画像設定」で白黒を選ぶ方法。もう一つは「カラーブラケット」を使用する方法。白黒モードには、いわゆる普通の白黒モード(RGB同値のグレーで表現される写真)だけでなく、白黒TE(=Toning Effect:色調効果)という、色味が少し付加されたモード(例えばセピア調とか)も選択可能です。カラーブラケットは、カラー写真と同時に白黒と白黒(TE)の3枚が同事記録される機能です。

 特にこのカラーブラケットは、リコーのカメラ独自の(他社のカメラにももしかしたらあるかも?)とても面白い機能です。カラーブラケットを設定して撮影すると、シャッターが3回切れるわけではなく、1枚のRAWデータから画像エンジンによって3種類のJPEG画像が生成されているようです。

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画像設定から白黒かまたは白黒(TE)を選択できます。白黒(TE)はさらに色味が選べます。

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ブラケットは、通常の露出ブラケットだけでなく、カラーブラケットなど多彩なモードがあります。

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左から白黒、カラー、白黒(TE)セピアです。カラーブラケットではこんな感じで3枚同事記録されます

 私はこのカラーブラケット機能が気に入ってしまったので、すぐに設定できるようにADJボタンに割り付けてしまいました。白黒だけで撮りきる自信はないけど、もしかしたら白黒でいい写真になるかも?と思ったときは、すぐにカラーブラケットに設定できます。撮影後のプレビューも3枚同時に表示されるだけで、撮影手順やカメラの動作に特に変わるわけではなく、リズムが狂うようなこともありません。

 一方、カラーブラケット使用時の注意点は、なんと言っても記録枚数(=容量)がやたらに増えてしまうこと。同一カットにつき3枚ずつ記録されるのだから当たり前です。SDHCカードも最終保存先のHDDも、容量がたっぷり必要です。また制限事項としては、RAWモード時にはカラーブラケットは使えません。まぁ、RAWはRAWであって、現像時に白黒だろうと何だろうと好きにすればいいわけで、これはこれで筋が通っています。ただしRAWと同時記録されるJPEGを白黒にすることはできます。

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淡いピンク色が美しい桜をあえて白黒で撮ってみるとか。(白黒)

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美味しそうなシャンパンも白黒でいっそう味わいが(^^; (白黒TE)

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グラスみたいな質感と光で表現する対象物も白黒向きかも。(白黒)

 カラーブラケットで同時記録される白黒(TE)は「画像設定」で設定した色調に依存します。が、私はまだセピア以外で撮ったことがありません。セピア以外には、赤、青、緑、紫が選べます。シーンによっては面白い写真になる場合がありそうです。

 白黒および白黒(TE)では、シャープネスとコントラストも設定できます。白黒でシャープネスとコントラストを上げてカリカリな表現にすると、いかにも古い(ニコンの)カメラとフィルムで撮った雰囲気が出せるのかも。こちらも今度挑戦してみたいと思います。

 白黒モードは、GR Digitalに限らずたいていのカメラについていると思われます。私の手持ちのデジタルカメラを調べてみると、比較的古いOptio W60には静止画の白黒モードはありませんでした(なぜか動画の白黒はあります...)。

 白黒写真はなかなか遊べて面白いと思います。ここに貼った何枚かの写真のように、何でもないつまらない写真も、白黒にするだけで少しは新鮮味が出るような気がします。是非お勧めです。

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白黒&1:1スクエアでかっこいい写真を撮れるようになりたいです。