PC2号機 アップデート計画

投稿者: | 2009年4月14日

 最近306並にネタが少ないのがPC関係です。というのも昨年の真夏に作った1号機がきわめて快適で気に入ってしまったため、弄ろうという気になりません。生粋のAMDユーザーとしては是非突撃すべきPhenom IIにも全く食指が動きません。1号機がアップデートされないとなると、自然とそのお下がりパーツを使っている2号機にもアップデートがないという悪循環… いやここは好循環というべきか(^^; 1号機のいったい何がそんなに良いのかというと、とにかくサクサクと軽快な上に、静音で低消費電力、その上ド安定。それ以上でもそれ以下でもありません。当たり前のこれらのことが、いかに実現が難しいことかは自作erならおわかり頂けるかと思います。

 その快適な1号機のパーツ構成をおさらいしておくと、マザーボードはAMD790GX+SB750搭載のFoxconn A7DA-S、CPUは65Wの低消費電力なPhenom X4 9350e(B3コア)。これにDDR2-800が8GB、HDDはWestern Digitalの1TBドライブを2台などなど。これにOSはVistaのx64版を走らせています。すべて定格で運用。ともかく、過去作ってきた自作PCの中でも3本の指に入る出来映えと自画自賛しています。

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Foxconn A7DA-S これはホントに良いマザーボードです。

 さて一方で問題なのは2号機です。こちらは過去のお下がりパーツをかき集めて作ったものですが、そんなに悪いものではありません。現在は地デジチューナーカードを挿してTV&録画機を兼ねています。ですが、この2号機がどうにも調子よくないのです・・・。

 こちらもパーツ構成をおさらいしておくと、マザーボードはAMD780G+SB700搭載のGigabyte GA-MA78GM-S2H rev1.0、CPUはAthlon64 X2 5000+ BE(G1コア)、これにDDR2-1066対応のOCメモリー4GB(もちろん-800で運用)、HDDはSeagate Barracuda 7200.11の500GBを2台などなど。OSはVistaの32bit版を乗せています。

 具体的に調子が悪いところと言えば、肝心の地デジ関連です。視聴または録画中に時々BSOD吐いてリブートするとか、映像や音が時々カクツクとか。スリープからの起動に失敗するとか。まぁ、それほど気合いを入れてTV放送を録画しているわけではないので、実はこの状態でも大した問題ではありません。とはいえ、せっかく地デジのためにモニターまで買ったことですし、この際、問題解決すべく2号機単独のアップデートを実施することにしました。

 といっても、マザーボードから入れ替えてしまうには、今はあまり時期が良くありません。昨年夏のAMD790GX+SB750以来、AMDプラットフォーム向けには新しいチップセットが発表されておらず、マザーボードを買い換えると言っても、結局AMD780G+SB700か790GX+SB750になってしまいます。だったら今のGA-MA78GM-S2Hで十分です。

 ということで、ここは一つCPUを変えてみることにしました。幸いAMDのCPUはソケットの互換性が高く、最新のAM3版のPhenom IIもAM2+のソケットに挿すことができます。現在使用中のGA-MA78GM-S2HはAM2+ソケット。となると、今CPUを買うとするならばPhenom IIしかありません… 普通に考えれば。でも3コアのPhenom II 720BEでお値段は1.5万円@秋葉原くらい。うーん、2号機だけのために買うにはちょっと高い…。

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結局買ってきたのはAthlon X2 7750BE。コードネームは”KUMA”と呼ばれていました。

 結局、悩んだ末に手にしていたのは、なんと今ではもっとも人気のないAMD CPUと言っても過言ではないと思われるAthlon X2 7750BEです。これ、Athlon X2と名前がついていますが、いわゆるK8コアのAthlonではなく、K10のPhenom Iのコアを使ったデュアルコアCPU。しかも4コアのうち、2コアを殺して残りの2コアだけ動かしているという、なんとももったいない構成(いや、殺された2コアは不良コアである可能性が高いのですが)。

 K10コアということで、Phenomと同様3rdキャッシュを2MB搭載し、HyperTransportも3.0に対応、メモリーコントローラーもDDR2-1066までサポートしており、も従来のK8コアのAthlon X2よりは、同じデュアルコアでも性能は高いはず。その代わり、2.7GHz動作でTDPは95Wとやや高めです。ちなみにお値段は秋葉原で7,000でお釣りがきました。

 と、いろいろな条件を考えると、K8 Athlonのアップグレードパスとして考えると、コスト含めそんなに悪い選択でも無いような気がします。特にAMD780Gなどグラフィック内蔵のAM2+マザーボードがあるなら、高速化したHyperTransportの恩恵は大きいはず。それに加えて私はDDR2-1066対応のOCメモリーまで持っています。ここは是非K10コアのCPUにして、プラットフォームの性能をフルに発揮したいところ。

 こう考えると、”KUMA”と呼ばれたK10のデュアルコアCPUが、多くのAMDユーザーに待ち望まれていたのも頷けます。その割にこの7750は非常にやっつけ仕事な中途半端なCPUとして出てきてしまって失望を買ってしまったのですが。ま、BlackEditionで7,000ならリーズナブルかなと。

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能書きがいろいろ書かれています。True Dual-Core Designだそうで。

 ところで、元々の問題は「地デジ視聴環境の不安定さ」だったわけですが、それがCPUのアップグレードで解決するのか?といえば、直接関係あるようには思えません。ただ、自作PCの世界のこと、何かパーツを買えただけで大きく状況が変化するかも。特にAMDのCPUは実質上、ノーズブリッジをCPUに内蔵していますので、CPU交換がシステムに与えるインパクトは少なくありません。

 でも… 実はもう一つ策を考えています。というのは、OSのダウングレードです。どうも、Vistaと地デジチューナーの相性はあまり良くないように感じます。ですので、2号機のOSを一度Windows XPに戻してみようと思っています。

 CPU交換およびOS再インストールは、時間がないのでまだやっていません。ですので、結果はまた後日ということで。

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