酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

スキー2009:アルツ磐梯

 2月最後の日となる28日土曜日、スキーシーズンもいよいよ中盤を過ぎてきました。今年のペースと例年の3月中の行動を考えると、スキーにはあと何回も行けないような気がします。ということで、今回は日帰りながらもちょっと遠くまで遠征してみることにしました。いつもより出発を1時間早めて、朝4時に東京発。東北道を北上し福島県を目指します。この時点で決まっていたことは磐梯山周辺のどこか、ということだけ。車内で話し合いながら猪苗代・ミネロアルツ磐梯裏磐梯猫魔の3つに絞りましたが、ここからが決まりません。というのも、三者三様それぞれ特徴があってどれも捨てがたいのです。全部つながってればいいのに。結局、磐越道に入ってようやく本日の目的地はアルツ磐梯と決まりました。

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今日も快晴。美しい磐梯山の姿が一日中見られました。

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そして山の上から見下ろせば目の前は猪苗代湖と、遠くには会津若松の市街が見渡せます。

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開放感があって、とにかく眺めが最高に良いスキー場です。

 朝4時に東京を出て、途中SAで朝ご飯を食べつつアルツ磐梯に到着したのは午前8時頃。第3駐車場に誘導されてしまったので、準備が済んだらセンターハウスまではシャトルバスで移動です。バス待ちもほとんどないし、歩かなくていいので実は楽なのですが、気分的にはやや面倒。規模が大きすぎるスキー場の欠点と言えるかもしれません。

 アルツ磐梯には昨年も含めて良い思い出がたくさんあります。このスキー場の良いところは規模がそこそこ大きくて活気があるところ。そういう意味で、やや混雑気味のゲレンデもむしろこのスキー場の特徴です。まさに老若男女、色々な人が滑っています。イベントも色々開催されていて、スノーリゾートな雰囲気が満点です。ただし、小さな子供があまりいないような気がします。子供向けにはゲレンデとは別に冒険王国という雪遊び専用のコーナーがあるので、そちらに集中しているのかも。

 それに加えてなんと言ってもすばらしいのが周辺の景色。アルツ磐梯は名前の通り磐梯山の南側の麓に作られたスキー場。目の前には猪苗代湖、背後には磐梯山。コース場のほとんどの場所から美しいパノラマの景色を見ることができます。幸い私がここに来るときはたいてい晴れていた記憶しかありません。この日も低気圧が去った後で朝から快晴でした。砂糖をかぶったような綺麗な磐梯山の姿と、鏡のように静かに光る猪苗代湖、そして遠くには会津盆地も見渡せました。

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朝イチは人が少なくファーストトラックを滑りまくり。

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第4クワッド終点から見下ろす猫魔ボールⅠ。更にこの奥には猫魔ボールⅡがあります。

 リフト券買って滑り始めようとしたら、ちょうど8時半。リフトの運行開始時刻ぴったりでした。ということで、滑り始めてからしばらくの間は、思いがけずピステンガしっかりかかったフレッシュトラックを存分に堪能することができました。足馴らしをしたら早速猫魔ボールのほうへ移動。猫魔ボールは全長が短いコースばかりですが、中級者以上向けのバーンばかりで、変化に富んでいてとても面白いコース揃い。雪質もよく締まっています。午前中はほぼ猫魔ボールⅡで遊んでいました。思ったほど混雑もなくリフトもゴンドラもほぼ待ち時間はなし。幹線コース上はやや人が多めでしたが、広いスキー場なので全体的にはうまく人が分散していたと思います。

 風もなく気温はやや高め。がんばりすぎると微妙に汗をかく程度の絶妙なコンディションでした。前日まで雪が降り続いていたようですが、それほど積雪はしなかったようで、思ったほどパフパフではありません。日中は気温もそこそこ上がってきて、下の方のゲレンデの雪質はなかば春っぽくなっていました。でも上の方はよく締まっていてとても滑りやすいバーン。場所によってはちょっと硬すぎるくらいでしたが。

 この日はいろいろなイベントも行われていました。一つはゴンドラ沿いの26コースで行われたRed Bull Snow Chargeというイベント。その名の通りRed Bullが主催しているもので、Red Bullマークのテントや大きなゲートが設置されていました。これはアマチュアも参加可能なスノーボードのレースだったようです。でも26コースがクローズされたのは午後の1時間くらいの間だけ。ゴール付近はスペースが広くとられ、最後の平らなエリアのデッドヒートは観客にも楽しめたのではないかと思います。

 そしてもう一つはスノーボードのアジアオープン。7コースに巨大なパイプとキッカーが作られていて、そこでプロ級のスノーボーダー達の華麗な演技が見られました。ギャラリーも多く詰めかけていて、本格的な大会だったようです。

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尋常じゃない高さを飛んでいました。もちろんグルグル回ります(^^; すごい格好いい!

 こういう大会が開催されるということは、スポーツとして、あるいはレジャーとしてのスキー&スノーボードの文化を牽引し、あるいは底辺を支える重要な活動だと思います。コースが終日クローズされて一般客が滑れなくなると言うこともなく、一般客も観戦者として参加できるような、適度に敷居が低く緩い雰囲気の盛り上げかた、イベントの運営の仕方というのも、このスキー場の良いところではないかと思います。

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昼食はセンターハウス3階にあるレストランで「ゆったりランチ」を頂きました。量が足りないかも...。

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ゴンドラ沿いの26コースではRedBull Snow Chargeというイベントが行われていました。

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午後になるとよりくっきりと猪苗代湖が見えてきます。何度見ても綺麗。

 昼食はいったんセンターハウスまで戻りました。レストランはややキャパ不足なのか結構混雑します。そんな混雑とか席取りや行列から解放されて、ゆったり食事をしたい人用に3階にちょっと小洒落た感じのレストランがあります。ここも満席になれば結局並ぶことになるのですが、私たちが行った時間は開店直後。まだがらがらでした。メニューはあまりなくて、ハンバーグかドリアかスパゲティ。普通のレストラン並みに、席で注文、デリバリーも席までしてくれます。たまにはこういうのもイイかも。お値段もゲレ食としては普通。私はハンバーグを食べましたが、味も普通のゲレ食(^^; ただ量が少なめです。お腹が空くスキー向けにはちょっと上品すぎるかも。

 午後になると、全体的に雪がだいぶ緩んできました。気温は春スキーというほど高くはないのですが、ウェアのベンチレーションを全開にしてちょうど良い感じ。加えてこの季節は日差しがそこそこ強いのでやはりどうしても雪は溶けてくるようです。昨日の積雪もほぼ帳消しな感じ。しかし、超暖冬と言われる割には、周辺も含めてそれなりにちゃんとした雪景色だったように思います。磐梯山もしっかり粉砂糖被っていましたし。

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午後のおやつに食べたシュークリーム。このほかにフライドポテトも山盛り食べました。

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斜度29度のアルツバーン。フラットなはずがボコボコでした。ここで相当やられました。

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 それにしてもこの日はよく滑りました。30ものコースがあるアルツ磐梯を一通り滑ったつもりですが、一つ一つ制覇しようとすると微妙に一日では足りません。うっかり急斜度のコブ斜面に入り込んだりもしつつ、バリエーション豊富なコースを堪能。最後に、猫魔ボールからセンターハウスへ戻る途中に滑ったアルツバーンで完全に疲れ果ててしまいました。このコースは最初から最後まで斜度29度の斜面が続く、フラットバーンというのが特徴なのですが、なぜかこの日はぼこぼこに荒れていました。なんとか降りきったときには足はガクガク、息はゼーゼーハーハー。これ以上無理するとろくなことがありません。林間のパノラマコース(夏には裏磐梯へ抜ける道路上のコース)を経由して麓まで戻ってきました。いつになく、メンバー全員同じくらい疲れ果てていて、まだ滑りたい!という異議が出ることもなく終了です。

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ウサギさんの足跡。コースを横断するかどうか迷ったようです。

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磐梯山と306。

 4時少し前に撤収して温泉へ。この辺もあまりよく知らないエリアなので、とりあえずスキー場すぐ横にあるおおるりの湯へ行ってみました。混雑しているかと思ったのですが、この時間はそうでもありません。アルツ磐梯でスキーをした人はリフト券を提示すると200円引きになります。中も広くてスキーの疲れをとるにはいい温泉です。雰囲気があるところではありませんが。男湯の露天からは磐梯山が見えました。ちなみに女湯の露天からは猪苗代湖が見えたそうです。日によって男湯、女湯は入れ替わってるかもしれません。

 土曜日と言うこともあり、いつもより時間を気にせずゆったりとしつつ帰路へ。途中のSAで夕飯を食べつつ帰ってきました。いつもより100kmくらい遠いので、遅くなることを覚悟していたのですが、家に着いてみれば午後9時をちょっと過ぎたあたり。スキーもいつもよりたっぷりとしたはずなのに。朝早いことさえなんとか我慢できれば、磐梯山エリアも実は十分日帰り圏内なのかも。ほどよい疲労感も含め今回のスキーは今シーズン一番の満足感(ウィスラーを除く^^;)でした。
 天候に恵まれていることもありますが、コース、ホスピタリティ、景色、雰囲気全て含めて本当にこのスキー場はイイです。遠さが気にならないのはその満足感のおかげかと思います。


 アルツ磐梯  福島県耶麻郡磐梯町大字更科字清水平6838-68  営業は4月上旬まで