酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

RICOH GR Digital II

 デジタルカメラを買い換えました(A^^; またか!と思われる向きもあるとは思いますが、その辺はまぁ色々事情がありまして、簡単に言ってしまえば私お得意の飽きっぽさの虫が騒ぎ始めたと言ったところです。今度のカメラはRICOH GR Digital IIです。ニコンのCOOLPIX P6000はいいカメラだと思ったもののどうにも手には馴染まず(→ Optio W60 1.5ヶ月インプレ)、ということで、気がついたら、コンパクトで写りが綺麗で使いやすいカメラは無いものかな?と、探し回っていました。

 そんな時に見つけた衝撃のプライスタグ。価格.comをなにげに見ていたら、RICOHのハイエンドコンパクト機であるGR Digital IIがなんと4万円を大きく切っています。最近は再び値上がり傾向にありますが、私が思わずポチッと購入してしまったときは、3万6千円台中盤の値段がついていました。後日COOLPIX P6000を処分して手にした金額を勘案すると、差額1万円以下でGR Digital IIを手に入れたことになります。これはお買い得(なはず)! しかも以前使っていたCaplio R5で使っていた電池もそのまま使えます。

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結局私も RICOH GR DIgital II のオーナーになってしまいました。

 私のカメラ関係の戯れ言におつきあいいただいてる方は記憶されているかもしれませんが、2005年秋に初代GR Digital が発表されたとき、私はこのカメラをかなり酷評しました。これはGR風なだけの自己パロディ製品ではないかと。しかしそれから3年以上、地道にファームウェアのアップデートを繰り返し、一度だけH/Wのマイナーチェンジを施して、その他GR Blogを通じて色々なサポートおよび広報活動を繰り広げてきたRICOHの姿勢を見ていると、これは本当にデジタル時代のGRを目指しているのかも?と、思い始めてしまいました。

 GRの遺伝子云々はさておき、軽量コンパクトなボディに明るいワイドな単焦点レンズを組み込み、いたずらにスペックを追わず、写真を撮ることに特化した機能性などなど唯一無二なカメラであるのは確かです。大きなセンサー、本格的な光学ファインダーがあるに超したことはありませんが、それらを無理して組み込大きく重たくなってしまうより、やはりこのカメラはこのサイズ、重量に収まっていることがとても重要なことだと思います。まぁだったら過去のGRの栄光に縋ることはなかったのではないかと思いますが。広告戦略として楽なのは分かりますけど。

 ということで、3年前にこんなものいらない!と思ったものの、それから時間が経過するに従ってGR Digitalを見直しました。と書くと上から目線で偉そうなのですが、最近色々なカメラを触ってみて、結局欲しくなってしまったというのが偽らざる事実。そして結局手に入れてしまった私はやはりRICOHのカメラからは離れられなくなってしまったのかも(A^^; はい、負けました...。

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ケースはsuonoのココア、ストラップはARTISAN&ARTISTの赤ステッチ。

 基本スペックは今更繰り返すまでもありませんが、何よりもGR Digitalを特徴付けているのはレンズ。28mm相当、解放F2.4の単焦点ワイドレンズ。明るさやその描写性能が云々も大事ですが、それよりもズームがないという潔さは、撮る側のスタンスに大きく影響します。ズームができるカメラでもワイド端を使うことが大半なのですが、いざというときに安易にズームすることができないため、対象物を見て仕上がりをイメージする目が変わることになります。ポジションを変えるか、フレームの切り方を工夫するか、そのまま諦めるか... 。

 センサーは1/1.7インチの10Mピクセル、初代GR Digitalに対し画素ピッチが小さくなったため、小絞りボケに厳しくなってるはずですが、1/3EVステップの7枚羽根絞りも継承されています。露出モードはプログラム、絞り優先、マニュアル。絞りはグリップ上部のダイヤルで調整可能。またRICOHのカメラではお馴染みのADJボタンに加えFnボタンを1つ備え、これらのボタンへのショートカット機能割り付けを自由にカスタマイズできます。また、光学ズームがないGR Digitalにもなぜかズームボタンがついており、これを操作するとデジタルズームができるのですが、このズームボタンは露出補正スイッチへと設定変更可能。むしろデフォルトはこっちでも良いくらい。

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Pモード、1/400sec、f/5.6、ISO80、-1EV。とある運河の夕景。風景では電子水準器が役立ちます。

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Pモード、1/13sec、f/2.4、ISO400、とある駐車場にて。手ぶれ補正なしでもこのくらいなら何とかなります。

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Pモード、1/250sec、f/4、ISO80、とある夕暮れの風景。空の色が綺麗。

 DNG形式のRAW記録も可能で、その場合JPEGも同時に記録されます。記録時間は初代GR Digitalから大きく改善され、さらに記録中の操作、次の撮影も可能なことから、RAW記録でも待たされる感覚はありません。JPEG FINEも同時記録されることから、メモリー容量さえ許されるならRAW記録で常用可能です。液晶ファインダーは2.7インチ。明るさ、フレームレートも十分で高画質です。そして最近デジタル一眼レフでもはやり始めてきた電子水準器付き。カメラ店のデモ機は水準器が必ずONになっていますが、出荷製品のデフォルトはOFFです。試しに使ってみると傾きの検出は意外にシビアで、通常のスナップ撮影などでは水準器を気にしていると、シャッターチャンスを逃してしまいそうです。なので、やはりこれは風景撮影など必要なときだけONするのが正しい使い方のようです。水準器のON/OFFもDISPボタンで簡単にできます。

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Pモード、1/250sec、f/4、ISO80、とあるテントウムシ。露出は正確ですが、左後ろのビルが変な風に白飛びしてます。

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Pモード、1/30sec、f/2.4、ISO800、NR/ON、とある駅前の大道芸。見た目よりちょっと明るいかも? NRは強力です。

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Pモード、1/25sec、f/2.4、ISO400、RICOHお得意のマクロはやはり強力です。

 わずかな間ではありましたが、以前使っていたCOOLPIX P6000とこのカメラの大きな違いは一にも二にも大きさと軽さです。それ以外の写真を撮るための機能や操作性などは実はそう大きく変わりません。でも、鞄に入れておいても嵩張らないし、冬場なら上着のポケットに入れておけますし、どこにでも気軽に持って行けて、とっさに取り出して写真を撮るというような機動力は重要です。ホワイトバランス含め出てくる絵も私好み。RICOHのカメラはやっぱり良いです。R8では納得いかない思いをしましたが(→ R8戻ってきたけれど・・・ )、結局また帰ってきてしまいました。懲りないやつです。

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オリジナルのGR1よりは一回り小さいようです。


 ということで、GRDIIIの噂もちらほら出てきたこの時期、今更手にしたGR Digital IIですが、すでにあちこちで言い尽くされてきたことも多いものの、色々と紹介したい特徴はありますし、早速気に入らないところも出てきているのですが、その辺はまたもう少し使い込んでからということにしたいと思います。とりあえずご報告まで(A^^;;;