酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

フグの日

 2月9日は全国的にニクの日またはフグの日です。肉は最近食べたので今年はフグの日を祝うことにしました。と言っても、実際に行ったのは2月10日でしたけど。で、フグなんてものはいったいどこで食べられるのやら?と思っていたのですが、玄品ふぐというフグ料理のチェーン店があるんですね。恥ずかしながら今回初めて知りました。へぇ~と思ってネットで調べてみれば、東京都内だけで45店舗もある!地元周辺にも数店舗あるらしい。全然知りませんでした。誰も教えてくれなかったし・・・。

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フグの日記念で2月9日と10日はフグ刺し1人前が29円!

 今回行ったのは会社から一駅で行ける大井町の関(なぜ"関"とついてるのかは不明です)。玄品ふぐではフグの日を祝って、2月9日と10日はなんと通常価格980円もするトラフグの刺身一人前が29円の大バーゲン。それ以外のコース料理も特別価格で提供中でした。我々は匠コースという基本コースを頼んでみました。通常一人前で3,900円のところ2,950円でした。ちなみに飲み放題は通常1,500円、ひれ酒1杯付きで1,800円(いずれも2時間まで1.5時間後がラストオーダー)とのことで、いつもなら飲み放題するところなのですが、今回はいろいろあって店員さんの説明を聞いたり、交渉したりしているうちに面倒くさくなって、個別発注することに。

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突き出しではありません。湯引きというふぐの皮の刺身です。コラーゲンたっぷり

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これが単品発注だと29円で食べられるてっさ1人前。

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メイン料理のてっちりです。しゃぶしゃぶみたいにして頂きました!

 匠コースは代表的ふぐ料理二品がメイン。一つはてっさ=ふぐ刺し、もう一つがてっちり=ふぐ鍋です。これにお通しのような感じでコラーゲンたっぷりのふぐ皮がつきます。量が足りないかなと思いましたが、さに非ず。以外に満足感はありました。おなかいっぱい、と言うほどではありませんが。

 ふぐを食べると言えば、大きな皿に渦巻きのように盛られた透明なふぐ刺しを、箸でザーッと掬って食べる、というイメージがありますが、出てきたてっさは一人前ずつ小さな皿に盛られていました。それでも豪快にザーッと掬っても良かったのですが、そこは貧乏性が勝って、一枚ずつ惜しむように丁寧に頂きました。

 てっちりは目の大きいザルに紙のようなものを敷いた変わった鍋でした。皮の部分は溶けやすいのでしゃぶしゃぶのようにして食べろとの指示。でもふぐの皮はツルツルなので、箸でつまみ続けるのが大変。しゃぶしゃぶしているうちに、どこかに行ってしまったり。ふぐ以外にも野菜、豆腐、くずきりなどたっぷり入った、そこそこ豪華なふぐ鍋でした。

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コースにはないですが追加で頼んだふぐの唐揚げ。

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ふぐ鍋は最後に卵でとじたおじやに。

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ふぐひれ酒!

 で、気がついたのですが、もしかしたらふぐを食べたのはこれまでの人生で今回が二回目だったかも。覚えているのは学生時代に新潟に旅行に行って食べたふぐの天ぷらのみ。フラッと適当に入った居酒屋で食べたのですが、そこで出てきたお酒と刺身等々、そしてふぐの天ぷらの美味さは今でも忘れられません。

 そのときほどの感動はないですが、でもやっぱり物珍しさもあったし、他の何ものにも似ていない独特の食感、味わいには大満足でした。刺身にすればいかにも白身、鍋や唐揚げにすればまるで鶏肉のような存在感。皮はコリコリしていて刺身でもしゃぶしゃぶしても美味しくいけます。そしてヒレ酒。なんだか濃縮されたふぐのエキスを飲んでいるかのよう。とても美味しいのにちょびちょびしか飲めず、かといって飲み始めたら止まらない。飲み続ければかなり酔いが回り、体が温まってきます。こんなうまい酒を考えついた人は偉いと思います。

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お店の入り口の水槽にいたふぐ。思ったよりでかい・・・。

 本格的な高級料理店ではないどころか、うっかりすると小さな子供連れの家族がいるような(実際いました)気安いチェーン店ですし、フグの日記念の割引価格だったのに、2時間普通にフグ尽くしの飲み食いすると、結構なお値段になりました。翌日スキーに行く予定だったので、相当控えめにしたのですが。まぁ、でも味・量ともに考えるとそれくらいの価値はあるかと納得です。