酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

スキー2009:ウィスラー・ブラッコム(前編)

 ここ数年1月の成人式に絡んだ連休には泊まりでゆっくりとスキーに出かけています。昨年と一昨年は北海道へ行きましたが、今年は思い切ってカナダまで行こうということになりました。目的地は北米最大のスキーリゾートと言われるウィスラーです。料金は思ったほどかからないのですが問題は日程。もちろん3連休だけでは足りません。年末年始休みが明けたばかりではありますが、いろいろがんばって仕事の都合を付けて土曜発、木曜帰りの4泊6日の日程で行ってきました。初日と最終日は移動日ですが、中3日は終日ウィスラーでスキーを楽しむことが出来ます。

●初日(1月10日):東京→バンクーバー→ウィスラービレッジ
 成田を18:30に出発したJAL18便が日付変更線を超えてバンクーバーに到着したのは現地時間で当日の朝10時前。ツアー会社の手配したバスは空港からバンクーバーのダウンタウンへ出て少し時間をつぶした後、14時半にようやくウィスラーに向けて出発。この日はバンクーバーは雨模様でしたが山道を登るにしたがって雪になってきました。道路も当然積雪しています。そんな中をちょっと怖いくらいのスピードで飛ばすバスがウィスラービレッジに到着したのは18時少し前。ホテルにチェックイン後、さっそく現地のガイドさんが一通りウィスラービレッジを案内してくれました。

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ビレッジの中心部は歩行者専用。たくさんのお店、カフェ、バー、レストランが並んでいます。

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小さな川も雪に埋まっています。それにしても電飾がなぜか少しもわざとらしくありません。

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ホテルの部屋からの眺め。絵に描いたようなスノーリゾートが広がっています。

 我々が宿泊したのはウィスラービレッジの北側にあるDelta Whistler Village Suitesというコンドミニアムタイプのホテルです。ゴンドラ乗り場までは徒歩約5分くらい。ビレッジ内は車道とは別に歩行者専用の道路があり、その周辺にはレストラン、カフェ、バー、お土産屋、スキー用品店などなどたくさんのお店が並び、通りは電飾でこれでもかというほど飾り付けされています。まるで映画やドラマに出てくるような、絵に描いたように見事なスノーリゾートがそこにありました。東京から10時間以上かけてやってきた疲れも吹き飛ぶほどの美しい街並みです。

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デルタホテルからほど近い大衆イタリアンレストランで食べた肉料理とか。

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詳細忘れましたが、マカロニを卵ベースのソースをかけて焼いたプレートとかとか。

 一通りビレッジ内を散歩し、ゴンドラ乗り場などを確認した後はさっそく夕飯です。ビレッジ内にはファーストフードから高級レストラン、ステーキハウス、アジア系レストランなどなど色々なレストランがありますが、まずはCARAMBA!という名のイタリアンレストランに入ってみました。ガイドさんによると、ここはお値段安めでかなり賑やかな大衆系レストランだそうです。

 入り口を入ってみると確かに店内は賑やか。人気があるらしく既に満席でしたが、ビールだけ先にもらってウェイティングテーブル(と言っても厨房から料理が出てくるカウンターでしたが)でさっそく乾杯。10分ほどで席に案内されました。担当のウェイターさんもとても陽気で親切丁寧、気も利きます。ここでパスタやピザや肉料理などを食べましたが味もとても良かったです。高級レストランではないとは言え、ワインをボトルで頼むとテイスティングをさせられたりします。時差ボケもあって疲れ切った体に美味しい料理と赤ワインが染みこんでいきます。お値段も安くて長期滞在するなら何度でもリピートしたくなるとても良いお店でした。

 帰りがけに部屋飲み用のお酒やおつまみ、朝食用のパンやヨーグルトなどを買い込んでホテルへ。最後に一杯だけ飲んでシャワーを浴び、約30時間ぶりくらいのベッドに倒れ込みました。


●2日目(1月11日):ウィスラーでスキー
 夜が明けて翌日からいよいよスキーです。ちなみにスキー板やブーツ、ウェアなど道具類は全て日本から持って行きました。この日はまず午前中にスキーガイドによる半日ツアーに参加。ウィスラー山のスキー場の主なコースやリフト、レストハウスやローカルルールなど色々な注意事項を滑りながら教えてくれます。基本的に初級者コースしか行かないのですが、何しろ巨大なスキー場なので巡るコースが長く、意外にペースが速くてハードでした(A^^; 8時半に最初のゴンドラに乗ってからハッと気がつけば既に11時半です。

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半日スキーガイドはウィスラーのスキー場を大まかに理解するのにとても役立ちました。

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2010年バンクーバーオリンピックで使われるダウンヒルのスタートゲートです。見ただけでコースは滑っていません(^^;

 ウィスラーのスキー場は正確にはウィスラーエリアとブラッコムエリアの二つに分かれています。リフト券は共通ですが、昨年まではビレッジまで降りないと両スキー場の行き来は出来ませんでした。しかし昨年12月にウィスラーとブラッコムをつなぐゴンドラ(というかほとんどロープウェイ)が完成し、山の上で行き来することが出来るようになりました。このゴンドラを使えばウィスラーとブラッコムの行き来はとても簡単です。

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ウィスラー&ブラッコムのスキー場全景。200以上のコースがある世界有数の規模のスキー場です。
コース詳細はこちらへ→ WHISTLER BLACKCOMB TRAIL MAP

 ウィスラー側はビレッジ(標高675m)からラウンドハウスロッジ(標高約1830m)まで標高差1100m以上をゴンドラで一気に上がれます。所要時間は約20分。しかしそこはまだ山頂ではなく、ウィスラー山頂(標高2182m)まではさらにリフトを乗り継ぐ必要があります。しかし今回は雪不足のためかラウンドハウスロッジより上のリフトとコースはオープンしていませんでした。噂によるとウィスラー山頂から裏斜面に降りるコースはすごく良いらしいとのことだったのでかなり残念です。

 それでもラウンドハウスロッジを頂点にその下に広がるコースだけでもかなり広大です。ゴンドラはもちろん、山の中腹付近からラウンドハウスロッジまで上がるリフトもかなり長く、1本滑るにもコース長は軒並み数km単位の長さになります。しゃかりきに何本も何本も繰り返し滑るというタイプのスキー場ではありません。

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ウィスラー山側のスキー場の中心となるラウンドハウスロッジ。レストランも巨大です。

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入り口を入ったところにある名物の熊さん。たくさんの人が待ち合わせをしています。

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ラウンドハウスロッジでお昼に食べたベーコンチーズバーガー。かなりアメリカンです。

 ちなみにこの日の天候は終日曇り。山の中腹には雲がかかっていてそれより上は薄曇りという感じでした。気温はウィスラーにしてはかなり高めだったようです。しかし風もなく穏やかで滑りやすいコンディションでした。山の上の方の雪質は最高です。いわゆる雪だるまが作れないサラサラに乾燥した雪です。しかしビレッジ付近まで降りてくると、かなり湿った雪質になります。でもなぜか滑っていて重たく感じないのが不思議です。

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ランドハウスロッジからの眺め。正面に見える山がウィスラー山です。

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ウィスラービレッジではなくクリークサイドという別のビレッジに一度降りてみました。

 午前中で半日ガイドが終わった後、昼食をとってから午後もウィスラーの中腹から上で滑っていました。一度クリークサイドという別のビレッジ方面に降りてみましたが特に面白いわけでもなかったので、すぐにまたラウンドハウスまで戻ってきました。ウィスラーは緯度が高くこの季節は日没が早いためか、ゴンドラやリフトはほとんどが15時に終わってしまいます。というか、疲労を考えるとそのくらいの時間が限界。14時過ぎにラウンドハウスで休憩を取ってからそのままビレッジまで戻ることにしました。が、ここからが大変です。標高差1,100m以上、コース長は正確には分かりませんが、恐らく軽く5,000mを超えていそうです。雲の上から雲の中、さらに雲の下に向かって約1時間ほどかけてゆっくりと下ってきました。

 ゴンドラは下り乗車も可能なので、疲れすぎて滑り降りるのは危ないなと言う場合はゴンドラで降りた方が良さそうです。

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毎週日曜日の18:30に開催されるファイヤーショー。スキーヤーが火の輪をくぐっているのが見えるでしょうか?

 さて、スキーをリフト乗り場脇のクロークに預け、ホテルに戻り着替えたりシャワーを浴びたりして一休みしたらアフタースキーを楽しむ時間です。この日は日曜日。日曜日の夜にはゴンドラ乗り場脇でファイヤー&アイスショーが行われると言うことで見に行ってみました。びっくりしたことに、先ほど山を下ってきたときには平らな斜面だったところに、いきなり巨大なジャンプ台が作られていました。一体どこからこれだけの雪を運んできたのか...。陽気なDJとスノーボードやスキーによる華麗なエアがメインのイベント。微妙なファイヤーダンスも行われて、最後には花火がドーンと上がって終了。一見の価値あり、とまでは言いませんが日曜日の夜にウィスラーにいるなら見ておいて損はなさそうです。

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ウィスラービレッジ中心部にあるRIC's GRILLに併設されたバーの看板。案内のお姉さんが寒空に座ってます。

 この日の夕食は昨日のうちに予約しておいたステーキハウス、RIC'S GRILLへ。昨夜食べたCARAMBA!よりもちょっと気取ったお店です。気取っているとは言ってもここはスキーリゾート。そんなに肩肘張る必要はありません。ギネスで乾杯しつつ定番のステーキを食べました。私が注文したのはRibeyeの12オンス。これぞアメリカン(≒カナディアン)ステーキという味わいでとても美味しかったです。でも付け合わせのベークドポテト(中身はマッシュポテト)は美味しいのですが量が多すぎて食べきれませんでした。この辺もアメリカン(≒カナディアン)です。

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Ribeyeステーキの12オンス。スキーをしておなかが空いていたのでペロリと平らげました。とても美味しかったです。

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ステーキと言えば赤ワイン。適当に選んだカリフォルニアワインです。

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イモだけは食べきれない...。たいていのモノは完食する友人もこればかりは残していました。

 良い感じでおなかいっぱいになり酔っぱらった後はビレッジを散歩しながら買い物をしつつ(同行友人の一人が以前から欲しがっていたヘルメットを買いました)、ホテルの部屋に帰って二次会。十分飲み食いしたのでほんの一杯だけ、と思っていたのにいつの間にか昨夜買い込んだビールとワインを全部開けてしまいました。「こんなに飲んだら明日滑れなくなる!」という理性ある制止に対し、「それでもいいじゃん!スキー旅行とはそんなのもだ!」というバカな返しに誰も反論しません。飲み過ぎも良いところです。

 雄大で雪質最高なウィスラーでの初スキーを楽しみ、夜のビレッジも十分に楽しんだ充実の一日が終了です。


 中編に続く。